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児童養護施設「恩寵園」の 虐待事件について意見を聞く会 2000年3月22日 |
from 2000/3/23 |
![]() 恩寵園卒園生は5名参加し、恩寵園での虐待や人権侵害の実態を訴えました。 「毎日、誰かが殴られ、蹴られ、暴力を見ない日は無かった」と、日常的な暴力にさらされていたことを述べました。 さらに、「園長の機嫌が悪いと、視野に入っただけで殴られた」「友だちや家族からの手紙は、必ず保母が中身を読んでから渡された」「電話は、保母立ち会いのもとにかけた」「園では、いつも緊張して生活していた」「ベッドの柱に後ろ手に縛られ、笑いながら、フェイントをかけたりして殴られた」など、具体的な暴力やプライバシーの侵害などを訴えました。 日常生活のスケジュールについても、「6時起床し、すぐに園内の掃除」「夕食は4時45分なので、夜はお腹がすいてたまらなかった」「中学生も8時就寝」「テレビを見られるのは日曜休日だけ」「クラブ活動には参加できない」と、窮屈な管理された生活実態を話しました。 「4年前、千葉県庁に『園長を辞めさせて欲しい』とお願いしたが、聞き入れてもらえなかった」と、千葉県の無策ぶりも話しました。 話を聞いた国会議員たちは、配付資料や具体的な虐待の話に驚きの表情を見せ、「まず、虐待の事実をしらず、君たちにそんなつらい思いをさせ、守れなかったことをお詫びいたします」と子どもたちに謝罪して下さいました。 ![]() 最後に「君たちは、どんな園にしたいか」と聞かれました。卒園生たちは、「緊張しないで暮らせる園」「安心して暮らしたい」「楽しい園にして欲しい」「地域の人たちと自由に交流の出来る園にして欲しい」と答えました。 活気のある話し合いの中、1時間の予定が15分オーバーし、さらに、終わった後、議員たちと歓談し、名刺をもらい、一緒に記念写真を撮り、と和やかな雰囲気でした。さらに、議会食堂で一緒に食事までして、解散いたしました。 |