3/19(日)集会報告
新しい恩寵園を子どもたちと共に考える市民集会
3月19日、千葉子どもサポートネット主催の集会が、船橋市習志野台公民館で行われました。
恩寵園卒園生5名と参加者45名で、新しい恩寵園について議論を交わしました。集会の後、希望者を連れ、歩いて5分の恩寵園まで行きました。めぐみ保育園と大浜幼稚園に挟まれた恩寵園は、夜間には人通りもなくなり、中で行われることは、外部には聞こえにくいと、納得いたしました。
「恩寵園の子どもたちを支える会」代表浦島氏より、2/16千葉県警の強制捜査以降の経過について報告。
山田弁護士より、損害賠償請求裁判について報告。
卒園生が、休園阻止についての活動の報告、恩寵園での虐待について報告、園長を辞めさせて欲しいと県庁に行った話などをしました。
会場との質疑応答
東京都の児童養護施設出身者が、自分の施設での生活を話しました。基本的に食事の時間、就寝時間、テレビなどは、各寮で話し合って決めるとのことです。外出も行き先を告げれば、基本的に自由で、高校生は、事前にことわれば外泊も自由であることを話しました。
恩寵園の卒園生が話した生活スケジュールは、起床6時、7時まで掃除、7時半までに朝食を済ませ、園を出て学校に行く。3時に帰園し、おやつ。クラブは週1回の必修クラブのみ参加OK。希望するクラブは出来ません。4時から掃除。4時45分夕食。6時半までにお風呂。7時半まで勉強時間。8時に就寝(小中高生全員)。夕食時間が早いので、夜にお腹がすいてたまらなかった。テレビは土日の夕方のみ。電話は保母立ち会いの元。手紙は全て開封されていた。親からの手紙が届かないことも。外出は禁止など、収容所のような生活でした。
また、20代の卒園生の発言には、会場はシーンと静まり返りました。
5時20分に起きて、早朝の風呂掃除をする風呂当番があり、冬は氷のように冷たい水で風呂を掃除させられた。当番でない日も、マラソンやラジオ体操のため、いつも早く起こされた。女子は炊事を手伝わされるため、3分で朝食を食べ、学校に行く。口で注意せず、いつもいきなり叩かれた。毎日のため、何も感じなくなった。昼休みに遺書を書き、トイレで手首を切ろうとしたが、手がふるえ切れなかった。担任が話を聞いてくれたが、園に伝えたため、殴られ、「死にたいなら死ね」と言われた。まさに生き地獄だった。
集会の朝も「当時の保母に、虐待される悪夢を見て、寝ていられなかった」、「恩寵園での虐待の記憶は忘れることはないです」と、全身をふるわせながら話して下さいました。
※何年も閉じこめていた悪夢の記憶をよみがえらせたため、この方はその晩から熱を出し、2日間寝込んでしまいました。
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