トップ アイコン     恩寵園改善計画についての要請書
2000年3月24日
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from 2000/3/24

2000年3月24日

千 葉 県 知 事
沼 田 武 殿

          恩寵園の子どもたちを支える会

私たちは、恩寵園の改善計画について次の質問事項に
関する公開説明会の開催を求めます


 私たちは、養護施設恩寵園の休園・廃園に反対し、同園がこれまでのような体罰や虐待、子どもの人権を侵害する処遇を改め、子どもたちが安心してのびやかに暮らせる園に改善されるよう求めてきました。
 報道によれば、千葉県は、社会福祉法人恩寵園に対し、今月末までに改善計画を提出するよう求めているとのことです。恩寵園問題は、既に大きな社会問題となっており、その改善が真に子どもの最善の利益にかなうものとなるか否かは、私たち支える会のみならず、広く県民・国民にとっても大きな関心事となっています。ところが、千葉県は、去る2月28日に恩寵園側が休園の方針を打ち出した際、即日これを容認するような姿勢を示し、その後支える会や厚生省・議会等の反対に出会うやこれを 撤回するという失態をおかしました。私たちは、今度の改善計画についても、千葉県が恩寵園側の案の是非を十分に検討することなく、そのまま容認してしまうのでは ないかとの懸念をもたざるを得ません。
 そこで私たちは、恩寵園側から改善計画が提出され次第、県がこれに対する容認の可否を判断する前に、次の質問事項に関して社会福祉法人恩寵園ならびに千葉県が 私たち支える会と広く市民に対し公開の場で説明・回答する場を設けることを強く 求めるものです。

[質 問 事 項]

  1. 改善勧告1記載の「今回の事態を生じさせた責任を明確にすること」について は、誰がどのような責任をとることになったのですか。
    @
     前園長大浜浩は、懲戒解雇となったのですか。同人に対する退職金の支払いはどのような扱いになったのですか。
    A
     前園長の次男大浜晶が強制わいせつ罪で逮捕されたことについて、県ならびに 法人はどのような責任をとるのですか。この事件の被害児童に対する謝罪・被害弁償等は誰がどのように行っているのですか。
    県の調査によれば、在園児童に対して職員による『懲戒権の濫用』の事実が『認められ又は推定された』とのことですが、その職員についてはどのように責任をとらせたのですか。

  2. 改善勧告1記載の「適切な運営及び処遇が確保されるよう人事上の措置を速やかに講ずること」については、どのような人事上の措置がなされたのですか
    @
    そもそも旧理事はどのような人達で構成されていて、その人達はなぜ恩寵園内の体罰・虐待をやめさせられなかったのですか。
    A
    法人が選任したという新理事は、どのような人達でどのような選出方法で選ばれたのですか。また、千葉県は、法人が選任した新理事が「適切な運営及び処遇が確保されるような人事」であるか否かをどのような判断基準で判断するのですか。
    B
    報道によれば、法人が選任した新理事長最首和雄氏は、2月28日の記者会見で「(体罰の有無は)考え方の違いがあり、あったともなかったともいえない」、県が認定した体罰について「県の認定方法に疑義がある」などと述べていますが、県は、このような発言をする新理事長を「適切な運営及び処遇が確保されるよう」な新理事長として認めるのですか。
    C
    恩寵園の現職員が県に提出した要請書によれば、前理事長田中衛氏は職員に対し、2月17日、勧告は園長を初め体罰で名前の挙がっている職員の解雇を要求するものであり勧告を受け入れなかった場合は県から閉鎖命令が出される可能性が強いなどという虚偽の説明をし、2月24日には、4年前に退職した保母が現職員の全員解雇を県に要求しているなどという事実無根の話をし、職員等にこれら虚偽の事実を信じさせた上で、2月26日に職員に解雇通知を配り受理書への署名捺印を急がせたとのことです。県ならびに新理事長は、このような前理事長の職員に対する行為をどのように評価しているのでしょうか。前理事長が、現在あるいは今後も事実上理事と異ならない行動をとる懸念はないのでしょうか。
    さらに、同要請書には、上記虚偽説明がなされた2月17日には、現在新理事  となっている岡田弘隆弁護士と酒井和弁護士が、2月24日には岡田弘隆弁護士が立ち会っていたと記載されています。県は、弁護士でありながら前理事長のこのような虚偽説明を容認するような人達を、改善勧告にふさわしい新理事として認めるのでしょうか。
    D
    神奈川県では、恩寵園と同様の問題が起きた養護施設の改善にあたり、法人の理事会とは別に第三者で構成される「再建委員会」を設置して、ここに人事の刷新や改善計画の基本案を作らせたそうです。千葉県は、「再建委員会」設置の方針をとらないのですか。
    E
    新園長には、どのような経歴の人がどのような選任方法で選任されたのですか。新園長は、子どもたちの人権やあるべき処遇について、どのような考え方・方針をもつ人ですか。
    F
    園長以外の職員について、たとえば子どもの権利擁護に精通し経験豊富で力量のある主任格の指導員を採用するなどの措置がなされましたか。

  3. 改善勧告2(1)イ記載の「法人の入所児童の権利に関する基本的考え方及び姿勢」はどのように明確化されたのですか。特に、体罰や虐待と『しつけ』『懲戒権の行使』の関係について、千葉県及び法人はどのように認識しているのですか。

  4.  改善勧告2(1)イ記載の「第三者により構成される機関を法人内に設置すること」については、どのような人達で構成されるどのような機関が作られたのですか。

  5. 改善勧告2(1)ウ記載の「法人の理事は、児童の権利擁護に精通した学識経験者、児童養護施設関係者等から複数委嘱すること」については、どのように実現されましたか。

  6.  改善勧告2(2)ア記載の「懲戒の方法について職員全体で協議し、分かりやすい処遇基準や仕組みをつくる」ことについては、職員全体の協議がなされましたか。また、どのような処遇基準・仕組みがつくられたのですか。

  7. 改善勧告2(2)イ記載の「入所児童の処遇について、児童や保護者の意見を聞く仕組み」としては、どのような仕組みが作られたのですか。

  8. 万一、今後園にいる子どもたちが体罰や虐待・人権侵害を受けた場合、子どもたちはどこにどのように救済を求めることができるのですか。

    以上