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2000年4月18日(火)
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from 2000/4/18

平成12年4月18日

千葉県知事
沼田武様

社会福祉法人恩寵園
理事長 最首和雄

「児童養護施設恩寵園の施設運営及び改善について(勧告)」
に対する改善計画について


 平成12年2月16日付貴職から勧告をうけたことについて、当法人はこれを真摯に受け止め、検討して参りました。
  その結果、当法人は、勧告の趣旨を踏まえ、後記のとおり改善計画を作成しましたので提出いたします。
 当法人は、児童の人権を尊重し、地域に開かれた施設運営を図るなど、法人及び施設運営の抜本的な改善を図ることを決意し、以下の措置を着実に実行します。
 なお、今後は本計画に基づき、役職員一丸となって、信頼回復に向けて努力して参りますので、引き続き格段のご指導をいただきますよう、お願い申し上げます。
 

児童養護施設恩寵園改善計画



  1. 責任の明確化と人事上の措置について
    園の適切な運営及び処遇が確保されるよう、次の人事上の措置を講ずることといたしました。

    @速やかに役員全員の交替を行うこととしました。新たな役員については、2.Bのとおりです。
    A大浜前園長については、解職すべきものと考えています。新園長については、2.Cのとおりです。
    Bこのほか一般職員については、警察当局の捜査状況等を踏まえ適切に対応します。

  2. 法人の運営について
    @「理事会は施設の運営及び処遇の状況について、その都度報告を受け評価するなど責任を持って適正な施設運営を行うこと」の対応について

     理事会は、当面年4回以上開催し、理事会の都度、現状視察や、担当理事や園長から処遇状況について報告を求めるなど、児童の処遇状況を確認・評価するものとします。

    A「法人に入所児童の権利に関する基本的考え及び姿勢を明確にするとともに、入所児童の権利擁護を図るため、第三者により溝成される機関を法人内に設置すること」の対応について

     児童の権利に関する宣言を行い、これを基本理念とした施設の運営を行います。また、弁護士、地域代表、卒園生等の5名程度からなる第三者機関を平成12年5月末までを目途に設置し、児童の意見や苦情を聞き処遇に反映させます。

    B「法人の理事は、児童の権利擁護に精通した学識経験者、児童養護施設関係者等から複数委嘱すること」の対応について

     理事については、4月12日の理事会において交替を行い、これにより現理事の構成は社会福祉関係者3名、教育関係者2名、学識経験者1名、恩寵園卒園生1名の7名とすることが決定しました。また、今後、さらに定款を変更し、理事の定数を2名以上増員する予定であり、その際は社会福祉事業について知識経験等を有するもののうちから委嘱します。なお、現理事の略歴については別紙のとおりです。

    C「施設長は、児童の権利擁護に精通し、児童福祉に関して高度な識見と経験を有するものを充てること」の対応について

     施設長については児童の権利擁護に精通し、児童福祉に関して高度な識見と経験を有する者を4月1日付けで採用しました。なお、略歴については別紙のとおりです。

  3. 施設運営について
    @「懲戒の方法について職員全体で協議し、分かりやすい処遇基準や仕組みを作り、懲戒権の濫用がなされないよう入所児童に対し、適切な指導の徹底をはかること」の対応について

    ア 児童の処遇に当たっては、懲戒権の濫用が行われないように職員に徹底します。
    イ 食事の時間や就寝時間などの生活ルールの設定等について、職員が共有できる分かりやすい処遇基準を職員との話し合いの中で、平成12年5月末を目途に作成し、理事会で決定します。
    ウ この処遇基準に基づき、職員全体が入所児童に対し、適切な指導がなされるような体制を整備し、児童の処遇に当たります。

    A「入所児童の処遇について、児童や保護者の意見を聞く仕組みを確立すること」の対応について

     児童による自治会を活発化し、児童が自由に発言出来る環境づくりに努めます。また、保護者会を開催し、その意見を処遇に活かします。

    B「児童の人権や処遇方法に関して、研修を充実させ、全職員に対し継続して研修を行うこと」の対応について

     平成12年4月末を目途に児童の人権や処遇方法を含む年間研修計画を作成し、園内や園外研修に積極的に参加し、職員の処遇技術の向上に努めます。

    C「個々の児童の処遇や教育問題等について、児童相談所、学校等関係機関と密接な連携を図ること」の対応について

     定期的に児童相談所、小中学校、民生児童委員との連絡会議を開催するとともに、処遇困難児など個別に検討する児童に対する処遇について、協議・連携を図るほか、中学校卒業者の進路については本人の意向を十分尊重します。

社会福祉法人恩寵園役員名簿(平成12年4月18日現在)


理事長 最首和雄 弁護士
理 事 石橋弘隆 会社役員(恩寵園卒園生)
理 事 大塚昭二 千葉明徳大学客員教授
理 事 石原 亮 社会福祉法人修央会船橋百寿苑在宅介護支援センター勤務
社会福祉主事
理 事 中村優一 社会福祉法人ひかりの子学園理事長
(元日本社会事業大学学長)
理 事 堀内周一 学校法人堀内学園理事長
理 事 大溝伸二 学校法人栄伸学園理事長
監 事 藤野蔓之 学校法人三和学園理事長
監 事 小野尾正治 会社役員*留任中
施設長 新田目建 社会福祉主事
   

恩寵園園長
新田目建 殿

2000年4月1日


 新田目先生が新園長に就任されると聞き、私どもはその決定に大変嬉しく思っております。すでにご存じかと思いますが、恩寵園の休園騒動で子供達はもとより、私たち職員も大変動揺し、傷つけられました。休園という決定に納得できず、子供達の恩寵園での生活を守りたい、という思いで、私たちは立ち上がりました。同封してある要請書を、厚生省、千葉県、全養協に直接持っていき、私たちの休園反対の思いをぶつけました。地域の方々の協力も得ようと、子供たちの通う小学校の先生方にも読んで頂きました。私たちは手段を知らず、結果的に組織を売るような形にはなってしまいましたが、マスコミで言われているような体罰が現在はなかったこと、休園はおかしい、ということを、どうしても世間一般の人たちに知ってもらいたい一心で、マスコミにも要請書を渡し、私たちの思いを訴えました。新理事にも休園を考え直して欲しいとお願いに上がりました。その結果、私たちの気持ちが通じたのか、休園は撤回され、今まで通り子供達は恩寵園で暮らすことができるようになりました。
 私たちはこれを機に、新しい恩寵園を作りたいと考えています。今回の改善計画をたてるにあたって、私たちなりにこれから恩寵園を作りたいと考えています。今回の改善計画をたてるにあたって、私たちなりにこれから恩寵園をどのように改善していけばいいのかを考えました。私たちの考える園の改善点は以下のとおりです。新田目先生と一緒に、これから考え、改善していけたら、と思っています。
 
  • 子供の自治会を作り、子供たちの意見や考えを、園に生活に反映させたい。
  • 高校に進学させ、園から通わせたい。
  • 子供たちの生活サイクルを変えたい(消灯時間、食事時間、門限等)
  • 経験活動を多くする
  • 衣料購入の方法(子供たちに直接選ばせたい)
  • おこづかいの管理
  • 自転車の使用
  • ボランティアを積極的に受け入れる(学習、遊び等)
  • 面会の自由化
  • 兄弟、姉妹を同部屋にする
  • おやつの与え方
  • 部屋の運営費が欲しい(子供と担当とで使い道を決定する)
  • お風呂掃除について
  • 園内保育の徹底
   (職員について)
  • 企画会議は上からの命令制ではなく、各チームの代表によって構成してほしい
  • 職員を外部の研修や、勉強会に参加させてほしい
  • 他の児童養護施設などで経験を積んだベテランのリーダー的な人が欲しい

 この他にも改善すべき点は多くあるかと思いますが、私たちが何の知識もない中、疑問に感じている点や、こうしていきたいという思いを書きました。中には実現が難しいものもあるかと思いますが、ベテランのリーダーに関しましては、早急に来て頂きたいと願っています。園が生まれ変わるのには相当な時間がかかると思いますが、私たちも最大限の努力をし、改善に全力を尽くしたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

 恩寵園職員