トップ アイコン     大浜浩逮捕の報告ビラ配付
2000年6月1日
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from 2000/6/1

 6月1日、恩寵園卒園生3名と支援の大人4名が集まり、千葉県庁前でビラまきを行いました。ビラの受け取りも良く、人数が少ないにも関わらず1100枚のビラを配布することが出来ました。
 その後、児童家庭課におじゃましました。児童家庭課長は新任の方でした。挨拶の後、大浜浩逮捕について、千葉県としてどのように責任を取るつもりなのか、質問しましたが、明確な返事は得られませんでした。始終押し黙り、「時間なので・・・」と言われ、返答はいただけませんでした。
 支える会としては、千葉県の責任をうやむやにする気はない旨伝え、後日改めて話し合うこととしました。

6/1 県庁前配布ビラ 

恩寵園前園長大浜浩 傷害容疑で逮捕


 児童養護施設恩寵園前園長大浜浩(63歳)が、5月26日(金)船橋東警察署に逮捕されました。
94年9月、小学1年生の男の子の左手小指を枝切りハサミで切り、10日間以上の怪我を負わせた容疑です。大浜浩前園長は20年の園長就任のあいだ、施設という密室のなかで、親権代行者であるにも関わらず数え切れないほどの虐待を行ってきました。

 「恩寵園の子どもたちを支える会」は、許されない虐待行為を行った児童養護施設の施設長が逮捕という帰結を得たことに、万感の思いです。そして、姿をさらし虐待を訴えた卒園生たちも、自分達の訴えの正しさが逮捕という結果をうみ、ようやく虐待され続けた過去を乗り越えることができるとの気持ちでいっぱいです。自分たちは悪くない、悪いのは虐待する園長だったと、過去の自己否定から抜け出し、未来に向けて歩みだそうとしています。

 96年に子どもたちが集団で脱走し、市川児童相談所に虐待の事実を訴えてから4年の歳月を要しました。子どもたちの代表は、ここ千葉県庁の児童家庭課を訪ね、責任者に大浜浩園長を辞めさせて欲しいとお願いしました。しかし、監督官庁である千葉県は子どもたちの訴えを無視し続けてきました。

 「恩寵園の子どもたちを支える会」では、署名やビラまきなどで恩寵園の虐待の事実を訴え、住民監査請求も出しましたが、児童家庭課は、大浜浩園長を辞めさせず、 虐待についても、実効ある対策を取りませんでした。
 
 今年1月に住民訴訟判決で17件もの大浜浩前園長による虐待の事実が認定され、しぶしぶ、2月に大浜浩園長の解職を含む改善勧告を出しました。3月8日には、大浜浩前園長の息子の大浜晶元指導員が、園児に対する強制わいせつ容疑で逮捕されました。子どもたちは、4年前に、大浜晶のわいせつ行為を児相職員に訴えていました。

虐待の訴えや事実を放置し、子どもたちへの虐待に荷担し、子どもたちを苦しめ続けた千葉県児童家庭課と児童相談所職員の責任は、とてつもなく重大です。児童家庭課職員、児童福祉司と名乗るのであれば、最も守るべきは子どもの安全ではなかったのでしょうか? あなたたちの監査は虐待を防止できたのでしょうか? 是非、自らに問いかけて欲しいと思います。

 児童家庭課及び児相職員の怠慢は、地方公務員法第30条(すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。)に、明らかに違反しています。

 虐待を受け続けた子どもたちが提訴した損害賠償請求裁判や住民監査請求、そして前園長大浜浩、息子の指導員大浜晶の裁判などで、施設の中で行われ続けた虐待と、それを放置し続けた職員の責任を明らかにしていきたいと考えています。殴られ続けた子どもたちも、今は卒園し、「児童養護施設で虐待があってはいけない。子どもたちが傷ついてはいけない」と、次々に証言に立ちます。

 心身共に痛めつけられた虐待に、今も多くの卒園生が後遺症に苦しんでいます。「大きな音がすると倒れてしまう」「対人関係が苦手で働けない」「園長が血を見るまで虐待を止めなかったため、今でも、パニックになると、手を切って、血を見るとやっと安心できる」等、虐待のひどさを物語っています。。
もとより親元に何らかの事情があるからこそ、幼くして児童養護施設で暮らしていたのです。中卒で社会に放り出された卒園生の苦しみは、大浜浩前園長が逮捕されても終わらず、今もなお続いています。

 千葉県庁の良識ある職員の皆様、恩寵園の子どもたちと卒園生に、今後とも、ご支援をお願いいたします。

2000/05/27(火) 毎日新聞 地方版/千葉
恩寵園前園長、傷害容疑で逮捕 体罰訴え続けて丸4年、ついに捜査のメス /千葉

 「しつけ」の名のもとに繰り返された「恩寵園」(船橋市)の体罰に、ついに捜査のメスが入った。園生が1996年4月、体罰を訴えて脱走した事件から丸4年、同園の前園長、大浜浩容疑者(63)が26日、元園生にけがをさせた傷害容疑で逮捕された。父親代わりであるはずの園長から体罰を受け続けた元園生らは「今まで体罰を追及してきたかいがあった」と安どする一方で、体罰の根絶に有効な手段を講じてこなかった県の対応の遅れに、改めて怒りの声が上がった。

 大浜容疑者は同園長で理事長だった94年9月、当時小学1年だった男児の小指を刈り込みばさみで傷つけた疑いが持たれている。関係者によると、大浜容疑者は約20年前、創設者だった父親の後を継いで園長に就任。卒園生の一人は「指導と言いながら、何かあればすぐに殴った」と振り返る。「いすに縛られ腹を殴られた」「乾燥機に入れられ、回された」と証言する園生もいる。99年12月、園生の支援団体から告発を受けた県警は、体罰の実態について慎重に捜査を進め、強制捜査に踏み切った。

 恩寵園は同日、園生の誕生日を祝う歌声が聞かれるなど、普段と変わらない様子。新田目建園長は「事件は子供にとって不幸なことで誠に残念。二度とこのようなことのないようにしたい」と語った。

 一方、大浜容疑者の二男の元職員の強制わいせつ事件に次ぎ、前園長が傷害容疑で逮捕されたことを受け、県の佐藤喜美子・健康福祉部長は「誠に遺憾。今後も児童の適正な処遇が図られるよう指導したい」とのコメントを発表した。しかし、95年、園長の体罰が発覚した後も辞職勧告などの措置を取らなかった点について県は「民事裁判にかかわることなのでコメントできない」と述べた。

 支援団体「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は「意味のある結果が出てよかった。このような行為を重ねていた親子に子供たちをゆだね、放置してきた県の責任は重い」と改めて憤りをあらわにした。卒園生の男性(21)は「逮捕は当然だと思う。逮捕されなかった体罰については訴訟で責任を追及したい」と話した。

■写真説明 前園長が逮捕された児童養護施設「恩寵園」


 今年4月、恩寵園に新田目健新園長が就任しました。新田目園長は、3月迄、園に遊びに行っても、追い返されていた卒園生を「君たちの園だから」と招いて下さり、今では何人もの卒園生が出入りしています。散り散りになった卒園生も、何年も暮らした子ども時代の思い出の部屋を訪れるのを楽しみにしています。

 過去の虐待の事実は重くても、卒園生にとって、幼くして親と離れ、子ども時代を過ごした唯一の場所、心の拠り所です。多くの卒園生は、恩寵園時代の虐待の過去を忘れたいがために、子ども時代の記憶を封じ込めていました。思い出さないようにしていました。

卒園生は今、自分の生きてきた過去の生活の場を振り返れるようになり、前園長逮捕で虐待されてきた事に対するやり場のない気持ちが晴れ、ようやく過去を整理する事ができ、思いを新たに生きていけると、ホッとした表情を見せます。
   
 良識ある千葉県職員の皆さん、県民の皆さん、恩寵園改善のためにご尽力下さり誠にありがとうございました。恩寵園を始め、千葉県のすべての児童福祉施設から、しつけと称した暴力が無くなり、子どもたちが安心して暮らせる施設となるよう、今後もご支援をお願い致します。

裁判の日程が決まりました

損害賠償請求裁判
児童養護施設「恩寵園」の卒園生11名が、千葉県・社会福祉法人恩寵園・恩寵園前園長大浜浩に対して起こした、施設内児童虐待に対する損害賠償請求裁判の日程が決まりました。ぜひ、傍聴してください。
第1回口頭弁論 7月13日(木) 午後1時10分〜
千葉地方裁判所 501号法廷


恩寵園元指導員大浜晶の強制わいせつ事件公判
7月12日(水) 午後1時半〜 千葉地方裁判所 301号法廷

カ ン パ の お 願 い


 私たちの仲間は未成年者が多く、中卒で放り出され、保証人がいないため正式な就職もできず、アルバイトをしながら不安定な生活を強いられています。これから裁判の間中、仕事を休んで裁判に出ることになります。このようなビラを作ったり、裁判所への交通費なども大変な金額になります。私たちには、お金がありません。出してくれる親もいません。自分たちでお金を作らなければなりません。私たちの裁判を応援して下さる方は、カンパをお願い出来ないでしょうか。お気持ちでけっこうです。よろしくお願いします。

 郵便振替 00190−3−168955 恩寵園の子どもたちを支える会