トップ アイコン     千葉県知事に対する恩寵園職員の要請書
2000年3月3日
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from 2000/3/3


                                                2000年3月3日
千葉県知事 沼田  武 殿

                                               恩寵園職員

要 請 書

 この度の恩寵園休園の決定を、私たち職員は断腸の思いで受け止めております。この決定を受ける前に、私たちと田中衛前理事長(以下前理事長)の間で2度の話し合いが持たれました。しかし、その話し合いの内容は真実がゆがめられたものでした。その内容は以下のとおりです。

第1回会議(平成12年2月17日午前9時〜恩寵園食堂にて
   前理事長・岡田弁護士・酒井弁護士・めぐみ保育園副園長・勤務中の恩寵園職員が参加)

  • 県の勧告の内容が前理事長の口頭のみで伝えられ、その文書が私たちの目には触れなかった。その内容として、前理事長は、勧告は園長を初め、体罰で名前の挙がっている職員の解雇を要求するものであり、同じ職場の仲間してそれを受け入れることは我々の名誉を守るためにも絶対にできない、と発言した。(勧告書には体罰で名前の挙がっている職員の解雇は求められていない)
  • 勧告を受け入れなかった場合は、県から閉鎖命令が出される可能性が強いが、我々の名誉にかけて闘うか、現在行われてしいない体罰を認めることになる勧告を受け入れて、外部の人間に平和な恩寵園を乱されることを選ぶか、皆の意見を聞きたい、という前理事長の発言があった。(勧告は必ず受けなければいけないものであり、このような話し合いが持たれること自体がすでに間違っている)
第2回会議(平成12年2月24日午前9時〜恩寵園食堂にて
   前理事長・岡田弁護士・恩寵園全職員が参加)

  • 会議の歌詞は1回目とほぼ同じ内容であったが、新たな動きとして柴田さんを始めとする4年前に退職した保母が、現職員の全員解雇と自分たちの復職を労働組合の黒田という人物を通して県の方に要求している、と前理事長から伝えられた。(県の改善に柴田さんたちが協力の姿勢は見せたが、現職員の全員解雇など求めていない)
  • 岡田弁護士から、山田弁護士がいかに汚い手を使って恩寵園を追いつめているか、という内容の話があった。(山田弁護士は恩寵園をつぶすことが目的ではなく園長及び、理事会の退陣を求め争っていた)


 以上の一方的な会議の後、平成12年2月26日に3度目の会議が設けられ、その席で恩寵園休園の後、廃園する決定を下したこと、前理事会が退陣したこと、新理事長の就任の発表がありました。
 会議終了後、召集できるだけの職員を集め、解雇通知を配られ、受け取った職員はできるだけ早く受理書に署名、捺印して提出するように求められました。会議に参加せずに翌日に解雇通知を受け取った職員の中には、解雇通知を読む間も与えられず、「この騒ぎを収めるためにはこの方法が一番だ。子供達のためだから」と大浜陽子先生に言われ、その場で署名、捺印をさせられた者もいました。

 私たちは休園という予想外の結果に打ちのめされ、子供達の生活を守ることがなぜ休園につながるのかという疑念を抱きました。そこで真実を確かめるべく、外からの情報を集め始めました。そこには我々が知らなかった真実があり、前理事長からの情報がいかにゆがめられていたものだったかを知りました。

 私たちの思いはたったひとつ、子供達の楽しく穏やかな生活を奪わないでほしいということです。そのために休園せず、園を存続させて欲しいのです。
 子供達の中にはこの事実が伝えられたとき、涙を流し「どうして?」を繰り返した子もいました。子供達にこのようなつらい思いをさせることがどうして子供達のためになることなのでしょう? 園の子供達の中には兄弟で措置されている子もたくさんいます。園を出された時に受け入れ先がないなか、兄弟が離れ離れになる可能性も十分あります。私たちと子供達の間にも3年間で培った絆があります。

 大人の都合で4年前と同じ分離体験を子供達にさせていいのですか?
 子供達の心を押しつぶすようなことをしていいのですか?

 子供達をこのような状況に置いて子供達の幸せを守れるとは到底言えません。もう一度、何が子供達にとって一番幸せなのかを考えて下さい。どうか私たちの思いを受け止め、休園という決定を考え直して下さい。
そして子供達と私たちの生活を守って下さるようお願い申し上げます。