トップ アイコン   児童養護施設恩寵園」の児童虐待事件
(最終更新 2000/11/12)
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2001/02/12 朝日新聞 東京地方版/千葉
船橋の「恩寵園」がHPを開設 体罰問題の児童養護施設 /千葉

 昨年、体罰が問題となった船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」が、同園を紹介するホームページ(http://www.onchoen.com/)を開いた。ホームページでは、「自由で愛にみちた家をめざして」というキーワードのもと、園児たちが元気な顔を見せている。
 また同園は、市民らから琴四面と横笛十本の寄付を受けた。十二日に園内で贈呈式を行うという。今後園児らが、ハンドベルと併せて練習する。
 新田目建園長(六八)は「園の状況を公開して、みなさんに理解してもらいたい。また、園児らは心の傷を邦楽でいやして欲しい」と話している。問い合わせは同園(〇四七−四六六−四〇二〇)まで。
同園は、県の改善勧告を受けて昨年四月に改善計画書を県に提出。職員研修の徹底などの改善に取り組んでいる。

2000/12/22 読売新聞 東京朝刊
読者が選ぶ県内10大ニュース 1位はシドニー五輪で県勢大活躍=千葉

 読者が選ぶ今年の「県内10大ニュース」が決まった。五百十七通に上る応募から選ばれた第一位は「シドニー五輪で県ゆかりの選手活躍」。女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手、レスリングで銀メダルを獲得した永田克彦選手ら、本県ゆかりの選手の活躍に対する関心の高さが、九割という高得票率に表れた。このほか、六位に「市立船橋高サッカー部が全国制覇」、八位に「ドラフト会議で本県選手“豊作”」、九位に「夏の甲子園で東海大浦安準優勝」が入るなど、やはり今年はスポーツイベントの明るいニュースが目立った一年だった。小差の二位には「そごうグループ経営破たん」「ライフスペース高橋弘二元代表ら逮捕」が同数で入り、世紀末の混乱をやや感じさせる結果となった。
 ◇投票結果
 (カッコ内は有効投票数に占める割合)
《1》シドニー五輪で県ゆかりの選手活躍  465票 (89.9%)
《2》そごうグループ経営破たん      463票 (89.6%)
《2》ライフスペース高橋弘二元代表ら逮捕 463票 (89.6%)
《4》沼田知事が引退を表明        414票 (80.1%)
《5》県北部に大粒のひょう        404票 (78.1%)
《6》市立船橋高サッカー部が全国制覇   385票 (74.5%)
《7》衆院選、民主党躍進         274票 (53.0%)
《8》ドラフト会議で本県選手“豊作”   263票 (50.9%)
《9》夏の甲子園で東海大浦安準優勝    237票 (45.8%)
《10》雪印野田工場が操業停止      183票 (35.4%)
〈11〉パラリンピックで本県選手活躍   (10月18―29日)142票
〈12〉成田東峰地区での暫定滑走路建設開始    (4月17日)139票
〈13〉県警警部補が覚せい剤使用の疑いで逮捕   (7月24日)138票
〈14〉県立東金病院が医療ミスによる患者死亡を発表(5月26日)120票
〈15〉児童養護施設「恩寵園」関係者本格捜査   (2月16日)104票
〈16〉井上・自民党県連最高顧問、参院議長に  (10月19日) 92票
〈17〉石器発見「ねつ造」余波県内にも      (11月6日) 59票
〈18〉オウム信者の県内転入が判明        (5月24日) 58票
〈19〉千葉大付属病院で国内5例目の脳死腎移植  (3月29日) 56票
〈20〉J1リーグ後期で柏レイソルが2位    (11月26日) 53票
(略)

2000/12/16 毎日新聞 地方版/千葉
民間児童養護施設に歳末プレゼント−−毎日新聞社会事業団 /千葉

 毎日新聞東京社会事業団は15日、民間児童養護施設に歳末プレゼントを贈った。県内では次の施設に届けた。
 館山市、ひかりの子学園▽大原町、子山ホーム▽船橋市、恩寵園▽東庄町、香取学園松葉寮▽茂原市、獅子吼園▽成田市、成田学園▽市原市、平和園▽海上町、滝郷学園▽千葉市稲毛区、房総双葉学園▽酒々井町、蛍雪学園▽木更津市、野の花の家▽旭市、東海学園▽一宮町、一宮学園

2000/11/27 読売新聞 東京朝刊
[ちば・ひと]千葉こどもサポートネット代表世話人 米田修さん=千葉

 ◆県子ども人権条例の制定呼びかけ 子どもの人権を守りたい
 施設での虐待や教師の体罰など、歯止めのかからない子どもの人権侵害。そんな状況を変えようと、子どもの人権保障を規定した「県子ども人権条例」(仮称)の制定を目指す。
 県内の市民団体などに呼びかけ、今年八月から十月まで準備会を三回開き、来月十日には「『」を設立する予定だ。条例案としては、人権侵害がないかを監視し、侵害された子どもを救済する第三者機関(オンブズパーソン)の制度化などが挙がっている。二、三年かけて市民と議論し、実現を目指すという。
     ◎
 きっかけは、今年一月に千葉地裁が体罰のひどさを認めた児童養護施設「恩寵園」(船橋市)の虐待問題だ。「施設の子どもたちは四年前に訴えたのに、県は十分な対応をしなかった。子どもの人権を守る監視・救済機関が必要だと思ったんです」と語る。
 高校受験で進学校を目指して失敗し、二度も高校を中退した経験を持つ。不本意な入学でいやになったというが、「学校って何だろう」との疑問も持ち続けた。その後出会ったのが、子どもの問題を考える市民のネットワークを目指し、不登校の親の会メンバーなどで一九九二年三月に結成した「千葉こどもサポートネット」だった。近所のフリースクール代表が当時の代表世話人で、スクールに興味を持って訪ねた時に、代表から誘われて入った。
     ◎
 子どもの問題に今もこだわるのは、「まだ未熟だから」と謙そんするが、十代の子ども二人を持つ父親としても関心は高い。「子どもの意見を尊重せず、大人の考え方を押しつける教育現場のあり方が、いじめや体罰の問題を生んでいる」と訴える。
 昨年二月に、妻の美代子さんが胃がんのため、四十五歳で亡くなった。「息子の弁当を作ったり大変なので、本当はギブアップしたいんですがね」と笑った。(野口博之)
 ◇三重県津市生まれ。東洋大文学部印度哲学科(2部)卒業。1989年8月から千葉市中央区花輪町に住み、都内の総合法律事務所に事務長として勤務する傍ら、96年5月から千葉こどもサポートネット代表世話人。95年4月から3年間、同市立大巌寺小PTA会長も務めた。46歳。
 写真=米田修さん

2000/11/12(日) 毎日新聞 地方版/千葉
「今の園児は生き生きしている」−−第1回恩寵園報告会/千葉

 前園長らによる園児への虐待が問題となった船橋市薬円台4の児童養護施設「恩寵園」(新田目建園長)が、新しい園長、理事長のもとで4月からどう変化したかを市民に報告する「第1回恩寵園報告会」が11日、同園向かいの同市立薬円台小体育館で開かれた。

 園児らは「ドッジボールが好きです」「将来は芸能人になりたい」と元気よく自己紹介。ハンドベルの演奏などを披露し、参加した地元市民、福祉施設関係者ら約100人の拍手を浴びた。

 園児の指導について新田目園長は、絵本の読み聞かせなどの取り組みを紹介し「普通の児童に比べ遅れがちな園児の学力を、着実に取り戻してやりたい」と話した。

 会場では園児があちこちを元気に走り回り、大浜浩前園長(傷害罪で公判中)に虐待を受けていた卒園生の男性(18)は「僕らのころは、外で騒ぐと必ず園で正座させられた。今の園児は生き生きしていて園は変わったと思う」と話した。【友田綱樹】

■写真説明 ハンドベルを演奏する園児ら(右端は新田目園長)


2000/10/26(木) 読売新聞 東京朝刊
「卑劣極まりない犯行」 恩寵園元職員に懲役4年判決 千葉地裁=千葉

 強制わいせつや婦女暴行の罪に問われた児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」(船橋市薬円台)の元職員で、同市習志野、無職大浜晶被告(31)に二十五日、千葉地裁で懲役四年(求刑・懲役五年)の実刑判決が言い渡された。下山保男裁判長は判決公判で「児童養護施設に対する信頼を失墜させ、社会に与えた衝撃は大きい」として、元児童指導員の卑劣な犯行を厳しく断罪した。
 同園での園児への虐待が明るみに出て四年半。被害を追及し続けてきた関係者は「頑張ってきて良かった」と判決を歓迎した。
 下山裁判長は量刑理由で、「(被害児童は)被告人に逆らうと、施設を追い出されてしまうのではないかと不安を抱いていた」「長らくだれにも相談できずに、一人幼い心を痛めていた」とし、大浜被告の犯行を「わいせつな行為を他人に相談できずにいる被害者に付け込み、自己の優位的な立場を巧みに利用した卑劣極まりない悪質な犯行」と断じた。
 さらに、大浜被告が捜査段階で、「被害児童に頼まれてわいせつな写真を撮影した」「誤って胸に触った」と供述していたことについて、「責任逃れの虚偽供述」としたうえで、「公判でも、犯行に至る経緯や犯行態様について、極めてあいまいな供述に終始し、反省の情が十分ではない」と厳しい口調で述べた。
 同園内の虐待を県警に告発し、この日も傍聴席で判決を聞いた山田由紀子弁護士は、「今回の事件が社会に与えた意義を考慮し、被害者の気持ちをくんだ、評価できる判決」と語り、「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は、「古い事件を犯罪として根気よく立件した警察に感謝したい」と話した。
 これに対し、大浜被告の弁護人は「(控訴については)本人と相談して検討する」とした。

2000/10/25(水) 毎日新聞ニュース速報
<児童虐待>わいせつ行為の養護施設元職員に実刑判決 千葉

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、園生の女児にわいせつな行為をしたとして強制わいせつと婦女暴行罪に問われた前園長の二男で元同園職員、大浜晶被告(31)=同市習志野2=に対し、千葉地裁は25日、懲役4年(求刑・懲役5年)の実刑判決を言い渡した。下山保男裁判長は「指導員としての立場を利用し、反抗できない女児を性欲のはけ口とする卑劣極まりない犯行」と指摘し、「児童養護施設に対する社会の信頼を失墜させた責任は重く、執行猶予が相当とは到底言えない」と述べた。

 判決によると、大浜被告は1997年9月、同園内で女児(当時12歳)の服をまくり上げて写真を撮り、両手で胸を触ったほか、数週間後にも胸を触り性的暴行を加えた。98年10月には別の女児(同)に抱き付き、下着の中に手を入れ胸を触るなどした。

 同園の児童虐待をめぐっては、大浜被告の父で元園長の浩被告(64)が園児(当時7歳)への傷害罪に問われ同地裁で公判中。


2000/10/25(水) 読売新聞ニュース速報
養護施設園児暴行で元園長の息子に懲役4年判決

 千葉県船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」で、園児にわいせつな行為をしたとして、婦女暴行と強制わいせつの罪に問われた同園元職員の、同市習志野、無職大浜晶被告(31)に対する判決公判が、二十五日、千葉地裁で開かれた。下山保男裁判長は「(園児は)被害を打ち明ければ、施設を追われてしまうとの恐れから、だれにも相談できずに幼い心を痛めていた。被告の刑事責任は相当重い」として、懲役四年(求刑・懲役五年)の判決を言い渡した。
 判決によると、大浜被告は一九九七年九月と翌年十月、同園の学習室や職員室内で、当時十二歳だった女児二人の体を触るなどし、うち一人を暴行した。
 大浜被告の父で元園長の大浜浩被告(64)は、同園の男子児童に対する傷害罪に問われ、同地裁で係争中。


2000/10/25(水) 朝日新聞ニュース速報
◇児童養護施設元職員に強姦罪などで懲役4年判決 千葉◇

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」に入所していた少女に対する強姦(ごうかん)と強制わいせつの罪に問われた元職員の大浜晶被告(31)=船橋市習志野2丁目=に対し、千葉地裁は25日、懲役4年(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。下山保男裁判長は「事件を他人に打ち明ければ施設を追われてしまうかもしれないと少女を心配させ、心を痛めさせた結果はまことに重大」と述べた。
 判決によると、大浜被告は1997年9月上旬、恩寵園の学習室で、当時小学生だった少女の体を触るなどし、同月下旬には性的暴行をした。98年10月13日には、同園の職員室で、別の当時小学生の少女を背後から抱きしめるなどした。


2000/10/25(水) 共同通信ニュース速報
千葉の「恩寵園」元職員に実刑 入所の女児に乱暴

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、入所していた女児に乱暴したとして、婦女暴行と強制わいせつの罪に問われた前園長の二男で元職員大浜晶被告(31)に千葉地裁は二十五日、懲役四年(求刑懲役五年)の実刑判決を言い渡した。
 下山保男裁判長は判決理由で「被害を他人に打ち明ければ施設から追い出されてしまう、という女児の不安につけ込んだ卑劣極まりない犯行。女児は深刻な心の傷を受けた」と述べた。
 判決によると、児童指導員だった大浜被告は一九九七年九月、同施設で当時十二歳だった女児にわいせつ行為や乱暴をしたほか、九八年十月には当時十二歳だった別の女児にもわいせつ行為をした。
 恩寵園では九六年に体罰問題が発覚。前園長の大浜浩被告(64)も入所者の男児にけがをさせたとして、傷害罪に問われ公判中。(了)


2000/10/25(水) NHKニュース速報
園児にわいせつ行為 児童養護施設の元職員に懲役4年判決

 千葉県船橋市の児童養護施設の元職員が園児に対する強制わいせつなどの罪に問われていた裁判で、千葉地方裁判所はきょう、この元職員に懲役四年の実刑判決を言い渡しました。
 判決を受けたのは、千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」の元職員、大濱晶(オオハマアキラ)被告(三十一)です。
 大濱被告は、恩寵園で働いていた平成九年九月ごろと平成十年十月ごろに、施設の中で二人の園児にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつなどの罪に問われていました。
 きょうの判決で、千葉地方裁判所の下山保夫(シモヤマヤスオ)裁判長は「立場を悪用した卑劣極まりない犯行で、被害者は深い心の傷を負ったうえ、児童養護施設に対する信頼も著しく失われた」として、大濱被告に懲役五年の求刑に対して、懲役四年の実刑判決を言い渡しました。
 恩寵園をめぐっては、大濱被告の父親にあたる元園長らが、園児に虐待や体罰を繰り返していたことが明るみにでて、ことし六月に元園長が傷害の罪で起訴されています。
 またことし三月には、卒園生十一人が虐待を受けていたと主張して、元園長や園を監督する立場にある千葉県などに、およそ一億一千万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。


2000/10/06 毎日新聞ニュース速報
<特報・児童福祉施設>虐待防止へ第三者機関 国連委が勧告

 【ジュネーブ5日福原直樹】日本でも問題になっている児童福祉施設内での子どもへの暴力行為について、「国連子どもの権利委員会」は、被害を受けた子どもの苦情を聞く「24時間ホットライン」の設置や、独立した第三者機関による検査の実施など、暴力行為に対抗する具体的措置を取るよう各国に勧告することで合意した。6日にも同委員会で正式決定する。この問題で国連が具体的な勧告を行うのは初めてとされ、日本も対応を迫られそうだ。

 毎日新聞が入手した勧告草案では、18歳未満の子どもを対象にした児童福祉施設について、「子どもへの体罰を世界的に禁止すべきだ」と指摘。国が充分な補助を行うことで、施設を充実したり、行政・施設から独立した市民による第三者機関を設置し、定期的または抜き打ちの検査を行うよう求めている。

 さらに、暴力行為への厳しい取り締まりを求める一方、暴力への対応策として、(1)国が被害を受けた子どもやその家族が、被害実態を告発したり相談できるホットラインを24時間体制で設置(2)被害者の子どもと極秘裏に話し合う第三者機関を設置(3)内部告発を行った子ども・職員の安全を確保(4)非政府組織(NGO)など市民団体が、苦情を申し立てる行政窓口を設置、などの指針を打ち出し、その実施を各国に求めている。

 日本では、児童福祉法で、児童の福祉に有害な場合、所管の自治体から法人に改善勧告や業務改善命令を出すことができる。だが、改善勧告が出されたのは、厚生省が把握しているだけで、職員が園生を正座させたまま腹を殴るなどを繰り返していた島根県の児童養護施設(1997年9月)▽園生を帰宅時間以外、特定の部屋に閉じ込めていた神奈川県鎌倉市の児童養護施設(99年9月)――などの数件にとどまっている。

 児童養護施設の体罰をめぐっては、園長による暴行などで園生13人が施設を96年に脱走した千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」の問題をきっかけに、98年2月、児童福祉法が改正され、施設長が子供を注意したりしかる際、「身体的苦痛を与えたり、人格を辱めるなどの懲戒権を乱用してはならない」との項目が追加された。

 「恩寵園」では、その後、入所児童に長時間暴行を加えたり、女児にわいせつ行為を繰り返していたとして、元園長が傷害容疑で、元職員が強制わいせつの容疑で逮捕・起訴されている。

 勧告について子どもの人権連代表の平野裕二さん(32)は、「福祉施設の暴力について国連が、初めてまとまった勧告を出した意義は大きい。今回の勧告を基準に、日本でも施設に対する監視体制の強化や、施設の充実が求められるだろう」と話している。

 【国連子どもの権利委員会】89年に国連で採択された「子どもの権利条約」(日本など191カ国加盟)の促進のため、91年に発足。各国の条約履行の状況を審査する一方、子どもの権利を守るための勧告を行っている。これまで、エイズの子どもや、戦時下の年少者の保護などについて勧告を行った。


2000/09/09(土) 朝日新聞 東京地方版/千葉 千葉版
恩寵園事件で元園長、罪状を否認 「けがは過失、故意ない」/千葉

 船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」の園児にけがをさせたとして、傷害の罪に問われた同市習志野二丁目、同園の元園長で無職大浜浩被告(六四)に対する初公判が八日、千葉地裁(下山保男裁判長)であった。大浜元園長は「けがをさせたのは事実だが過失であり、故意ではなかった」として起訴事実を否認した。
 冒頭陳述で検察側は、大浜元園長が、被害者の園児が、同園内でほかの園児二人と一緒に鬼ごっこをして裸足でベランダに出入りしているのを見て激怒、近くにあった植木ばさみを持って園児らに迫ったことを明らかにした。
 弁護側は、木の枝を切りたかった園児が、大浜元園長にはさみを渡してくれるよう頼んでいた際、けがをしてしまったと過失を主張。捜査当局側の目撃証人は現場を目撃していないはずだとも述べた。
 起訴状によると、大浜元園長は、園長兼理事だった一九九四年九月十八日、同園で当時七歳の男児の左手小指をはさみで切り、十日から二週間のけがをさせたとされる。


2000/09/09(土) 読売新聞 東京朝刊
「園児のケガは事故」 元恩寵園長側、初公判で主張 起訴事実を否認=千葉

 船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」で一九九四年、園児にけがを負わせたとして、傷害罪に問われた元同園長で同市習志野、無職大浜浩被告(64)の初公判が八日、千葉地裁(下山保男裁判長)で開かれた。大浜被告は「過失による事故だった」として起訴事実を全面的に否認、検察側の主張と真っ向から対立した。今後は、園児がけがをした経緯が焦点になるものと見られ、検察と被告弁護側のそれぞれの立証が注目される。

 検察側の冒頭陳述によると、大浜被告は園長だった九四年九月十八日、同園に入所していた小学一年の男児が、ほかの園児二人とはだしでベランダに出入りしているのに激怒し、刈り込みばさみを開閉しながら、「こんな足はいらない」などと園児らに迫った。園児二人は逃げ出したが、男児は逃げ出せず、刈り込みばさみから頭をかばうために両手を頭の前に出して目をつぶったところ、大浜被告は居合わせた同園職員に「こんな手はいらないよな」と言いながら、男児の左小指に切りつけ、約十日間のけがを負わせたとされる。

 これに対し、被告弁護人は「過失による傷害事件で、すでに時効が成立している」と主張。さらに、現場近くにいた同園職員の証言を紹介した。それによると、当時、枝をせん定していた大浜被告に、男児が「(枝を)切らせて」と懇願。「これも切ろうよ」「あぶないからだめだ」などのやりとりがあり、その後に事故が起きたとして、男児がけがを負うまでの経緯についても全面的に争う姿勢を見せた。


2000/09/08(金) NHKニュース速報
恩寵園の園児虐待事件初公判 元園長は起訴事実否認

 園児に対する体罰が問題になっていた千葉県船橋市の児童養護施設の元園長が、園児の手をはさみで切ってけがをさせたとして傷害の罪に問われている裁判の初公判が、きょう千葉地方裁判所で開かれ、元園長は起訴事実を否認しました。
 起訴されているのは、千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」の元園長、大濱浩(オオハマコウ)被告(六十四)で、大濱元園長は恩寵園に在職していた平成六年の九月、当時七歳の男の園児の手をはさみで切りつけ、十日から二週間ほどのけがをおわせたとして、傷害の罪に問われています。
 きょう千葉地方裁判所で初公判が開かれ、大濱元園長は「けがをさせたのは事実だが故意にしたのではなく、過失によるものだった」と述べて、起訴事実を否認しました。
 続いて行われた冒頭陳述で、検察側は「元園長は被害者がほかの園児と鬼ごっこをして裸足でベランダに出ていたのに腹を立て、『こんな手は要らないよな』と言ってはさみで切りつけた」などと述べました。
 恩寵園をめぐっては、大濱元園長や一部の職員が、園児に体罰や虐待を繰り返していたことが明るみに出て、今年二月に千葉県が園に対して運営を改善するよう勧告しています。
 また、今年三月には卒園生十一人が虐待を受けたとして、元園長や園を監督する立場にある千葉県などを相手取り、およそ一億一千万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。


2000/09/08(金) 読売新聞ニュース速報
「けがは事故」と主張…恩寵園元園長の初公判

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、園児にけがを負わせたとして、傷害罪に問われた元同園長の大浜浩被告(64)(同市習志野)の初公判が八日、千葉地裁(下山保男裁判長)で開かれ、大浜被告は「過失による事故」などと主張、起訴事実を全面的に否認した。
 検察側の冒頭陳述によると、大浜被告は一九九四年九月十八日、園児三人がはだしでベランダに出入りしていたことに腹を立て、居合わせた同園職員に「こんな手はいらないよな」などと言いながら、小学一年生の男児一人の左小指を刈り込みばさみで切りつけ、約十日間のけがを負わせた。
 大浜被告は罪状認否で、「けがをさせたのは事実だが、故意に傷つけたのではない。(男児が)寄ってきたのでけがをした」と主張した。


2000/09/08(金) 共同通信
前園長が起訴事実を否認  児童養護施設の体罰事件


 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」で入所児童への体罰が繰り返された事件で、児童にけがを負わせたとして傷害罪に問われた前園長大浜浩被告(64)の初公判が八日、千葉地裁(下山保男裁判長)であり、同被告は「けがをさせたのは事実だが故意ではなく、注意するつもりだった」と起訴事実を否認した。

 起訴状や冒頭陳述などによると、大浜被告は一九九四年九月、児童らがはだしでベランダに出ているのに腹を立て、刈り込みばさみを開閉しながら一人の男児=当時(7つ)=に迫った。男児は両手で頭をかばったが、同被告は「こんな手はいらないよな」などと言いながら男児の左手の指を切りつけ、約二週間のけがを負わせた。

 弁護側は「過失であり、警察や検察が目撃証言をでっち上げた」などと主張した。


2000/08/31(木) 読売新聞
恩寵園事件 元職員に懲役5年求刑


 船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」に入所していた女児にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつや婦女暴行の罪に問われた同園の元職員で、同習志野市、無職大浜晶被告(31)の第二回公判が三十日、千葉地裁(下山保男裁判長)で開かれ、大浜被告への被告人質問と検察側の論告求刑が行われた。検察側は論告求刑で「児童養護施設内で行われた、前例を見ない非道悪質な犯罪」などと指摘、懲役五年を求刑した。起訴状などによると、大浜被告は一九九七年九月と翌九八年十月、同園の学習室や職員室内で、当時十二歳だった同園の女児二人の体を触るなどし、うち一人に暴行を加えた。
 大浜被告は、犯行当時の心境を弁護士に尋ねられ、「軽率なことをした」などと小声で答えたが、裁判長に明確に答えるよう何度も促された。動機については、「(子供との)距離を置かなかったのが原因」としたが、裁判長に「捜査段階では、『一人の女性として意識した』とあるが、これは違うのか」と再び質問され、「大人として未熟だった」とあいまいな答えを続けた。
 また、大浜被告は被告人質問の中で、起訴事実以外の場所でも女児のわいせつな写真を撮影したことや、ほかの女児にも「なれなれしくしたことはある」などと話した。
 判決は来月二十二日に言い渡される。


2000/08/31(木) 朝日新聞
恩寵園元職員 懲役5年を求刑 強姦罪など検察「犯行に常習性」


 長年の体罰が問題となった船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、入所していた少女に対する強姦と強制わいせつの罪に問われた元職員で無職大浜晶被告(三一)=船橋市習志野二丁目=に対する論告求刑公判が三十日、千葉地裁(下山保男裁判長)であった。検察側は「自己の性欲を満たすために、抵抗するすべのない少女を傷つけた犯行は悪質で許されない」として懲役五年を求刑した。
 検察側は論告で「少女が受けた傷は治癒されない。犯行には常習性が認められ、再犯の恐れもある」と断じた。
 弁護側は「自己の精神的未熟さを自覚し、反省している」と情状酌量を求めた。
 起訴状によると、大浜被告は一九九七年九月上旬、恩寵園の学習室で、当時小学生だった少女の体を触ったりし、同月下旬には性的暴行をしたとされる。九八年十月十三日には、同園の職員室で、別の当時小学生の少女を背後から抱きしめたとされる。
 大浜被告は、大浜浩元園長(六四)=同園の園児に対する傷害罪で起訴=の次男。 


2000/08/03(木) 朝日新聞 千葉版 
子どもの人権守る県条例をつくろう 市民団体などが準備会 /千葉


 子どもの権利を守るための県条例をつくろうと、県内の市民グループなどが集まり、準備会を立ち上げることになった。六日に千葉市で第一回の会合を開く。船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」の体罰問題などにも取り組んできた「千葉こどもサポートネット」(米田修代表)が中心となり、市民団体のほか、高校教諭、大学講師、弁護士らも参加する予定だ。米田代表は「さまざまな意見を採り入れ、県民の総意といえる条例を目指したい」と話している。
 米田さんらは、同ネットワークの活動を通じ、子どもが学校などで体罰や精神的な苦痛を受けた場合、第三者的な立場で話を聞いたり、救済したりする制度がないことに不満を感じてきた。恩寵園のケースでは、体罰が最初に表面化してから園長が解職されるまで四年以上かかるなど、「密室性」が高いとされる教育現場で、子どもの権利を守る難しさを感じてきたという。
 条例により教育関係者ら大人の人権意識を高めるとともに、オンブズ制度のように、客観的に子どもの権利が守られているかどうかを監視する機関の設置を目指すという。
 準備会は、県民に条例の必要性を知ってもらうことと、幅広い意見を集めることを目的に、教育や人権問題に取り組む市民団体のほか、弁護士や高校教諭らにも参加を呼びかけた。二−三年間かけて、じっくりと議論したい考えだ。
 また、今年四月の地方分権一括法の施行で、地方議員が議案を提起できる要件が議員定数の「八分の一以上」から、「十二分の一以上」に緩和されたこともあり、最終的には議員提案の方法で条例化を目指す。
 子どもの人権問題に詳しい千葉大教育学部の三輪定宣教授は「国連で採択した子どもの人権条約(日本は一九九四年批准)の受け皿となる法律がない日本では、自治体ごとに条例などを作って子どもの人権擁護を具体化していく意義は大きい」と指摘する。
 「こうした市民レベルの動きで社会全体の意識が高まり、教育関係者や大人が、親身に子どもの声に耳を傾けるという、基本的な努力をするようになってくれれば」と期待している。
 子どもの権利条例を巡る全国的な動きとしては、川崎市で市長の諮問機関である「子ども権利条例検討連絡会議」が六月に最終答申を出し、今年度中の条例化を目指している。


2000/07/13(木) 読売新聞 東京朝刊
恩寵園わいせつ事件で女児、被害訴えられず 大浜被告初公判=千葉


 ◆元園児「施設追放の不安」
 
 入園児童に対する体罰や虐待が問題となった船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」で、入所していた女児にわいせつな行為が繰り返されていた事件で、強制わいせつや婦女暴行罪に問われた同市習志野、元職員で無職大浜晶被告(31)に対する初公判が十二日、千葉地裁(下山保男裁判長)で開かれた。大浜被告は起訴事実をほぼ全面的に認めた。次回公判は来月三十日の予定。

 起訴状によると、大浜被告は九七年九月上旬ごろ、恩寵園の学習室内で、当時十二歳だった同園の女児の体を触るなどし、同月下旬ごろには、この女児に同学習室内で暴行を加えた。また、当時十二歳の別の女児に対しても、九八年十月、職員室内でわいせつな行為をした。大浜被告は、元園長の大浜浩被告(63)の二男。

 大浜被告は、九八年十月の事件に関して、「(起訴状にある)『抱きしめる』という行為はやった記憶がない」としたものの、それ以外の起訴事実は全面的に認めた。

 この日の大浜被告は、灰色のTシャツに黒地のジャージーズボン姿。小さな声で話す姿に、傍聴に駆けつけた七人の元園児らは、「かつての『おれは園長の息子だ』という偉そうな態度はない」と話した。

 検察側は冒頭陳述の中で「(暴行を受けた女児は)指導員などに被害を申告すれば、被告が怒って、園長に対し自分(女児)を悪く言い、その結果、自分が恩寵園から追い出されるのではと思い、だれにも被害を述べられずにいた」と指摘。裁判を傍聴した元園児らは、「いつ施設を放り出されて路頭に迷うかと、常に不安だった。大浜被告が将来、園長になると言われていただけに、決して逆らうことができなかった」と話し、大浜被告の、弱みにつけ込んだ犯行に怒りをあらわにした。


2000/07/12(水)  NHKニュース速報
園児虐待の児童施設の元職員 わいせつ行為の起訴事実認める

 園児に対する体罰が問題になった千葉県船橋市の児童養護施設の元職員が、園児にわいせつな行為をしたとして起訴されている事件の初公判がきょう、千葉地方裁判所で開かれ、元職員は起訴事実をほぼ認めました。
 起訴されているのは、千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」の元職員、大濱晶(オオハマアキラ)被告(三十一)で、平成九年九月ごろと平成十年十月ごろに、二人の園児にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつなどの罪に問われています。
 きょう千葉地方裁判所で初公判が開かれ、大濱被告は「一部記憶のないところもありますが間違いありません」と述べて起訴事実をほぼ認めました。
 続いて冒頭陳述が行われ、検察側は「被告は児童指導員という立場を利用して園児を学習室に呼び込んではわいせつな行為をしていた。被害にあった園児らは園を辞めさせられるのを恐れて二年余りの間、被害を打ち明けられなかった」などと述べました。
 恩寵園をめぐっては、長年にわたって大濱被告の父親にあたる元園長らが、園児に体罰や虐待を繰り返していたことが明るみになり、元園長が園児に対する傷害の罪で起訴されています。


2000/07/12(水) 時事通信ニュース速報
大浜被告、起訴事実ほぼ認める=「恩寵園」わいせつ事件初公判−千葉地裁

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」に入所していた少女にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつと婦女暴行の罪に問われた同施設の元職員大浜晶被告(31)の初公判が12日、千葉地裁(下山保男裁判長)で開かれた。罪状認否で大浜被告は、女児を抱き締めたことについて「記憶がない」としたものの、起訴事実をほぼ認めた。
 冒頭陳述で検察側は、暴行を受けた女児が、被害を訴えれば、大浜被告が怒って園長に自分のことを悪く言って、自分が同施設から追い出されるのではないかと思い、被害をだれにも言えずにいたことを明らかにした。


2000/06/16(金) 読売新聞 東京朝刊
船橋・恩寵園の園児虐待問題 千葉地検が元園長を起訴=千葉

 千葉地検は十五日、園児虐待が問題になった船橋市の児童養護施設「恩寵園」の元園長で習志野市習志野、無職大浜浩容疑者(63)を傷害罪で起訴した。起訴状によると、大浜容疑者は園長在任中の一九九四年九月十八日ごろ、園の敷地内で、小学校一年生の入園男児(当時七歳)の左手小指を、持っていた刈り込みばさみで切り付け、二週間の切り傷を負わせたとされる。

 大浜容疑者は今年二月、「(入園児に対する)懲戒権の乱用があった」とする県の認定を受けて、園長を辞任している。


2000/06/16(金) 毎日新聞 地方版/千葉
恩寵園事件 園生虐待の捜査終結、前園長を傷害で起訴−−千葉地検 /千葉

 園生への体罰や虐待が問題になっていた船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、前園長が園生にけがを負わせたとして、千葉地検は15日、同市習志野2、前同園園長、大浜浩容疑者(63)を傷害罪で千葉地裁に起訴した。同被告の二男で元職員の晶被告(31)=婦女暴行罪などで起訴=が今年3月、当時小学6年の女子園児への強制わいせつ容疑で逮捕されてから3カ月間にわたった同園に対する同地検の捜査は、これで終結する。

 起訴状などによると、大浜被告は同園長だった1994年9月、小学1年だった男子園児(当時7歳)が、素足で屋外に出たことに腹を立て、男児の左手小指を植木ばさみで切り、約2週間のけがを負わせた。

 大浜被告は、県が園内での体罰を認定した2月に園長を辞職し、傷害容疑で県警に逮捕された翌日の5月27日、園側が改めて懲戒免職処分としている。


2000/06/07(水) 毎日新聞 地方版/千葉
恩寵園事件 元職員を婦女暴行で追起訴−−千葉地検 /千葉

 船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、園生の女児2人に対する強制わいせつ罪で起訴された元職員が、うち一人に性的暴行まで加えていたとして、千葉地検は6日までに、茨城県土浦市田中1、元同園職員、大浜晶被告(31)を婦女暴行罪で追起訴した。

 起訴状によると、大浜被告は1997年9月、同園本館の学習室で、当時12歳だった女児の胸を触ったうえ、性的暴行を加えた。

 大浜被告は、園生の指をはさみで切った傷害容疑で逮捕された前園長、大浜浩容疑者(63)の二男。事件当時は同園職員として、園生を指導する立場にあった。


2000/06/06(火) 読売新聞 東京朝刊 
入園女児に乱暴 「恩寵園」元園長二男を追起訴=千葉

 千葉地検は五日、入園児童に対する虐待が繰り返されていた船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」の元園長の二男で、茨城県土浦市田中、同園元職員大浜晶被告(31)を、婦女暴行の罪で追起訴した。
 起訴状によると、大浜被告は九七年九月下旬ごろ、同園の学習室で、園児だった当時十二歳の女児に乱暴したとされる。
 大浜被告は九七年九月ごろ、同園の学習室で別の小学六年の女児の体を触ったり、写真を撮影したなどとして、今年三月、県警捜査一課などに強制わいせつ容疑で逮捕された。さらに、九八年十月ごろにも、別の小学六年の女児の体を触ったなどとして、今年四月、同容疑で再逮捕されている。いずれも起訴済み。
 県警は、これらの捜査の過程で、大浜被告が入園女児に乱暴していた事実を突き止め婦女暴行の罪で千葉地検に書類送致していた。
 同園をめぐっては、九五年九月に園児に対する虐待が明るみになり、九六年四月には入所中の児童、生徒十三人が、施設を無断で抜け出す騒ぎになった。


2000/05/27(火) 読売新聞 東京朝刊
元恩寵園長逮捕で卒園生「傷は消えないが、一応決着ついた」=千葉

 「過去の傷は消えないが、一応の決着はついた」。船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」の児童虐待問題で二十六日、元園長の大浜浩容疑者(63)が在職中に、男子園児(7)の左手小指を植木ばさみで切ったとして傷害の疑いで逮捕された。児童虐待が明るみに出てから約四年八か月。園長の逮捕に、かつて虐待に苦しんだ卒園生らの表情にも明るさが戻った。

 児童虐待問題は一九九五年九月、県児童相談所長協議会の調査で「入所者の多くが園長に殴られた経験がある」と報告されて表面化。「ベッドの柱に縛られ、園長に殴られた」「乾燥機に入れられた」などの実態が次々と明らかになった。

 県警では昨年十二月、卒園生の代理人からの告発を受けて捜査を開始。関係者の記憶があいまいで難航したが、「園長を立件しないと、恩寵園問題は解決しない」(捜査員の一人)として、ねばり強い捜査を続け、逮捕にこぎつけた。

 小学一年の時から約七年間、同園で生活した男子卒園生(17)は、「ついにやった、という感じ。長年、大浜容疑者から受けた虐待は、決して忘れないけれど、一応、気持ちの中で決着はつきました」と声を弾ませた。

 「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表も、「全国の施設内で横行している虐待問題に大きな影響を与える画期的な判断」と感慨深げ。卒園生らの代理人を務める山田由紀子弁護士は、「けがをした子どもが病院に連れていってもらっていないなど、証拠が少ない中で、警察が困難な捜査を乗り越えてくれたことを感謝したい」と笑顔を見せた。


2000/05/27(火) 読売新聞東京朝刊
「恩寵園」虐待問題 元園長を傷害容疑で逮捕/千葉・船橋東署

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」の園児虐待問題で、船橋東署は二十六日、元園長の大浜浩容疑者(63)を傷害の疑いで逮捕した。

 調べによると、大浜容疑者は園長だった一九九四年九月、入園している小学校一年の男子児童(当時七歳)の左小指を植木ばさみで切り、約十日間のけがを負わせた疑い。

 同署では、大浜容疑者が、男子児童がはだしで屋外に出たことに腹を立て、暴行を加えたとみているが、大浜容疑者は調べに対し、「児童から手を出してきた」などと供述している。


2000/05/27(火) 毎日新聞 地方版/千葉
恩寵園前園長、傷害容疑で逮捕 体罰訴え続けて丸4年、ついに捜査のメス /千葉

 「しつけ」の名のもとに繰り返された「恩寵園」(船橋市)の体罰に、ついに捜査のメスが入った。園生が1996年4月、体罰を訴えて脱走した事件から丸4年、同園の前園長、大浜浩容疑者(63)が26日、元園生にけがをさせた傷害容疑で逮捕された。父親代わりであるはずの園長から体罰を受け続けた元園生らは「今まで体罰を追及してきたかいがあった」と安どする一方で、体罰の根絶に有効な手段を講じてこなかった県の対応の遅れに、改めて怒りの声が上がった。

 大浜容疑者は同園長で理事長だった94年9月、当時小学1年だった男児の小指を刈り込みばさみで傷つけた疑いが持たれている。関係者によると、大浜容疑者は約20年前、創設者だった父親の後を継いで園長に就任。卒園生の一人は「指導と言いながら、何かあればすぐに殴った」と振り返る。「いすに縛られ腹を殴られた」「乾燥機に入れられ、回された」と証言する園生もいる。99年12月、園生の支援団体から告発を受けた県警は、体罰の実態について慎重に捜査を進め、強制捜査に踏み切った。

 恩寵園は同日、園生の誕生日を祝う歌声が聞かれるなど、普段と変わらない様子。新田目建園長は「事件は子供にとって不幸なことで誠に残念。二度とこのようなことのないようにしたい」と語った。

 一方、大浜容疑者の二男の元職員の強制わいせつ事件に次ぎ、前園長が傷害容疑で逮捕されたことを受け、県の佐藤喜美子・健康福祉部長は「誠に遺憾。今後も児童の適正な処遇が図られるよう指導したい」とのコメントを発表した。しかし、95年、園長の体罰が発覚した後も辞職勧告などの措置を取らなかった点について県は「民事裁判にかかわることなのでコメントできない」と述べた。

 支援団体「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は「意味のある結果が出てよかった。このような行為を重ねていた親子に子供たちをゆだね、放置してきた県の責任は重い」と改めて憤りをあらわにした。卒園生の男性(21)は「逮捕は当然だと思う。逮捕されなかった体罰については訴訟で責任を追及したい」と話した。

■写真説明 前園長が逮捕された児童養護施設「恩寵園」


2000/05/27(火) 毎日新聞 東京朝刊
園生の指、はさみで切る 虐待の千葉「恩寵園」前園長、傷害容疑で逮捕−−船橋東署

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(新田目建園長)で、園生への体罰や虐待が繰り返されていた問題で、県警捜査1課と船橋東署は26日、同園の前園長、大浜浩容疑者(63)=同市習志野台2=を傷害容疑で逮捕した。

 調べでは、大浜容疑者は同園の園長兼理事長だった1994年9月ごろ、小学1年だった男子園生(当時7歳)が素足で屋外に出たことに腹を立て、左手小指を枝切りはさみで切り、10日以上のけがを負わせた疑い。「言うことを聞かないので注意しようとした」と供述しているという。

 同園は18歳未満の児童・生徒が入所する児童養護施設。95年、千葉県の調査で体罰が明らかになり、96年4月には、当時園長だった大浜容疑者の体罰を訴え園生13人が逃走した。

 県は当時、改善勧告も出さず、今年2月になって大浜容疑者の体罰を一部認定し、大浜容疑者は園長を辞職した。3月には、園生の女児に対する強制わいせつ容疑で、大浜容疑者の二男で元職員の晶被告(31)が逮捕・起訴された。同園は4月、大浜容疑者を改めて「解職」とし、役員全員を刷新する改善計画を県に提出している。


2000/05/27(火) 産経新聞 東京朝刊
「恩寵園」体罰元園長を逮捕 傷害の疑い 千葉・船橋市


 千葉県船橋市の児童福祉施設「恩寵園」の職員らによる体罰問題で、千葉県警捜査一課と船橋東署は二十六日、傷害の疑いで、船橋市習志野台二ノ一ノ一、元園長で無職、大浜浩容疑者(六三)を逮捕した。

 調べによると、大浜容疑者は平成六年九月ごろ、入所していた男子児童=当時(七つ)=に、植木用の刈り込みばさみで左手小指に全治十日−二週間のけがを負わせた疑い。その後、児童を病院に連れて行くなどの措置をとっていなかった。

 調べに対し、「言うことを聞かないので注意しようと思った。子供がよけようとしてけがをした」などと容疑事実を一部否認しているという。


2000/05/26(金) 朝日新聞ニュース速報
◇恩寵園の体罰問題 元園長を傷害容疑で逮捕◇

 千葉県船橋市薬円台4丁目の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」で、長年にわ たって園児への体罰が指摘されていた問題で、県警捜査一課と船橋東署は26日、船 橋市習志野台2丁目、元同園長で無職大浜浩容疑者(63)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、大浜容疑者は園長兼理事長だった1994年9月ごろ、同園内で、 当時小学1年だった男子園児が裸足で屋外に出たことに腹を立て、左手小指を植木ば さみで切って10日から2週間のけがをさせた疑い。調べに対し大浜容疑者は「言う ことを聞かないので注意しようとした。けがをさせるつもりはなかった」などと話し ているという。


2000/05/26(金) 毎日新聞ニュース速報
<恩寵園>前園長、大浜浩容疑者を傷害容疑で逮捕 千葉県警

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(新田目建園長)で、園生への体罰や虐待 が繰り返されていた問題で、県警捜査1課と船橋東署は26日、同園の前園長、大浜 浩容疑者(63)=同市習志野台2=を傷害容疑で逮捕した。
 調べでは、大浜容疑者は同園の園長兼理事長だった1994年9月ごろ、小学1年 だった男子園生(当時7歳)が素足で屋外に出たことに腹を立て、左手小指を枝切り はさみで切り、10日以上のけがを負わせた疑い。「言うことを聞かないので注意しようとした」と供述しているという。
 同園は18歳未満の児童・生徒が入所する児童養護施設。1995年、千葉県の調 査で体罰が明らかになり、96年4月には、当時園長だった大浜容疑者の体罰を訴え 園生13人が逃走。県は当時、改善勧告も出さず、今年2月になって初めて大浜容疑 者の体罰を一部認定し、大浜容疑者は園長を辞職した。3月には、園生の女児に対す る強制わいせつ容疑で、大浜容疑者の二男で元職員の晶被告(31)が逮捕・起訴さ れた。同園は4月、大浜容疑者を改めて「解職」とし、役員全員を刷新する改善計画 を県に提出している。


2000/05/26(金) 読売新聞ニュース速報
園児虐待で「恩寵園」元園長を逮捕

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」の園児虐待問題で、船 橋東署は二十六日、元園長の大浜浩容疑者(63)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、大浜容疑者は園長だった一九九四年九月、入園している小学校一年 の男子児童(当時七歳)の左小指を植木ばさみで切り、約十日間のけがを負わせた疑 い。
 同署では、大浜容疑者が、男子児童がはだしで屋外に出たことに腹を立て、暴行を 加えたと見ているが、大浜容疑者は調べに対し、「児童から手を出してきた」などと 供述している。
 千葉県は今年二月、同園で「(入園児に対する)懲戒権の乱用があった」と認定。 同園を運営する社会福祉法人から同県に改善計画書が出され、大浜容疑者は園長を辞 職した。
 同園をめぐっては、元職員で大浜容疑者の二男(31)が、女子児童に対する強制 わいせつ容疑で逮捕、起訴されている。


2000/05/26(金) 共同通信ニュース速報
傷害容疑で元園長を逮捕 「恩寵園」の体罰問題で 千葉県警

 園児への体罰が問題化した千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん) 」で、入所していた園児にけがをさせたとして、千葉県警捜査一課と船橋東署は二十 六日、傷害の疑いで同市習志野台二ノ一ノ一、前園長の無職大浜浩容疑者(63)を 逮捕した。
 調べでは、大浜容疑者は園長兼理事長だった一九九四年九月、当時小学一年の男子 園児(13)が遊ぶためにはだしで屋外に出たのに腹を立て、植木ばさみで男子園児 の左手小指を切って約二週間のけがをさせた疑い。
 大浜容疑者はけがをさせた事実については認めているが「注意するつもりで、故意 ではなかった」という趣旨の供述をしているという。
 同園の体罰問題は九六年に発覚、大浜容疑者は今年二月に辞任していた。
 今年三月、元園児=当時(12)=の胸を触るなどしたとして強制わいせつ罪で大浜容疑者の二男、元同園職員大浜晶被告(31)が起訴されている。


2000/05/26(金) NHKニュース速報
園児虐待の「恩寵園」元園長を傷害容疑で逮捕 船橋東署

 園児への虐待が問題になっていた千葉県船橋市の児童養護施設で、元園長が在職中に、園児の手をハサミで切るなどしてけがをさせたとして、傷害の疑いで逮捕されました。
 逮捕されたのは、千葉県船橋市にある身よりのない子どもなどをあずかる児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」の元園長、大濱浩(オオハマコウ)容疑者(六十三)です。
 船橋東警察署の調べによりますと、大濱元園長は「恩寵園」に在職していた平成六年九月ごろ、当時七歳の園児がはだしで施設の外に出たことに腹を立て、ハサミで園児の左手の指を切って、十日から二週間のけがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。
 警察では、去年の末に市民グループから「恩寵園」で、園児への体罰や虐待が行われているという告発を受けて捜査を進めた結果、大濱元園長が園児に虐待をしていた疑いが強まったとして逮捕したものです。
 警察の取り調べに対して、大濱元園長は「園児に指導をしているうちに偶然けがをしたもので、故意にけがをさせるつもりはなかった」などと供述していうことです。
 この問題では、恩寵園の職員だった大濱元園長の次男が、園児に対する強制わいせつの罪で起訴されています。
 また、千葉県も恩寵園で虐待や体罰が繰り返されていたとして、運営体制を改善するよう勧告し、園側は、役員を一新するなどして改善に取り組んでいます。


2000/05/17(土) 読売新聞 東京朝刊
養護施設「恩寵園」で労組結成 再生へ一致団結=千葉

 児童への虐待、体罰が明るみに出て、改善を進めている船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(新田目建園長)の職員が十六日、同市内で労働組合「フリージア分会」の結成大会を開き、職員らが「子供が安心して生活できる園作り」への固い決意を表明した。新田目園長を迎えた同園は、小さい花が寄り添い美しく咲くフリージアのように一致団結して再生を目指す。

 結成大会に参加したのは、同園の職員五人と全国福祉保育労働組合千葉支部の小倉弘子委員長ら約三十五人。世襲的な人事と同族経営的な運営により、園内で虐待が横行したほか、職員らが閉鎖された環境で、理事会から正しい情報を与えられなかったことへの反省から、〈1〉同園を運営する社会福祉法人「恩寵園」の経営を正すチェック機能の確立〈2〉福祉の担い手としての労働条件の改善要求――などを行っていくという。

 分会執行委員長の小笠原早苗さん(26)は「みんなの恩寵園にするため、職員、児童と頑張っていきたい」と抱負を語り、最首和雄理事長は「子供第一に取り組んでほしい」と話した。

 同園の職員労組は、元園長による虐待が明るみに出た九六年五月に一度結成され、園長の辞任などを求める運動を行ったが、組合員が全員退職してしまい、約一年で解消していた。


2000/04/26(水) 読売新聞 東京朝刊
恩寵園わいせつ事件 元職員を追起訴=千葉

 船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」の元職員大浜晶被告(31)による園児に対する強制わいせつ事件で、千葉地検は二十四日、同園の別の女子児童(12)にも、十三歳未満であることを知りながら、シャツの襟元から手を入れるなどのわいせつ行為をしていたとして、強制わいせつの罪で千葉地裁に追起訴した。


2000/04/26(水) 毎日新聞 地方版/千葉
船橋・恩寵園の前園長二男を追起訴−−ほかの女児にもわいせつ行為 /千葉

 船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、園児にわいせつな行為をしたとして起訴された前園長の二男が、ほかの女児にも同様のわいせつ行為をしていたとして、千葉地検は25日までに、茨城県土浦市田中1、元同園職員、大浜晶被告(31)を強制わいせつ罪で追起訴した。

 起訴状によると、大浜被告は1998年10月13日、恩寵園の職員室で、小学6年生(当時12歳)の女児園生に後ろから抱き付いたうえ、下着の中に手を入れ、胸を触るなどした。



2000/04/19(水) 読売新聞 東京朝刊
養護施設「恩寵園」が改善計画 入所児童の人権尊重 卒園生も理事に=千葉

 園児らの笑いが絶えない、明るい恩寵園に――。児童に対する虐待、体罰が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(三十九人入所)問題で、同園を運営する社会福祉法人「恩寵園」(最首和雄理事長)は十八日、新たな改善計画を県に提出した。同園を巡っては、民事訴訟の判決での園内の体罰の認定、元職員の強制わいせつ容疑での逮捕など、紆余(うよ)曲折を経てきたが、同園は新たな園づくりへと本格的に動き始めた。

 県庁を訪れた最首理事長らは、田中俊成・健康福祉部参事に改善計画を提出後に記者会見。最首理事長は、「児童の人権を尊重し、地域に開かれた施設運営を図り、法人と施設運営の抜本的な改善を図ることを決意、措置を着実に実行したい」とした上で、改善計画の内容を明らかにした。

 それによると、〈1〉入所児童の権利擁護を図る第三者機関の設置〈2〉児童による自治会の発足や、児童が自由に発言できる環境を整備〈3〉職員を園外の研修に積極的に参加させ、処遇技術の向上を図る〈4〉社会福祉関係者、卒園生などを含む新理事七人の選定――など十一項目。これまで、恩寵園の職員や卒園生が要望してきた内容の多くが盛り込まれ、県から求められていた大浜浩・前園長の解職を明記することも加えられた。

 また、すでに今月十二日の理事会で、卒園生を含む七人の新理事選びを終え、旧理事会を擁護していたと批判を受けていた弁護士二人を理事から外した。

 最首理事長は、大浜前園長を解職する方針について「県や国から金をもらっているのに、世間を騒がせた道義的な責任がある」と説明。退職金については、「支払わない方針」とした。

 新田目(あらため)建園長は、「子どもたちの話に耳を傾け、大人の意見を押しつけるのをやめたい。園児たちが大学まで進学できるような活気のある施設にしたい」と笑顔で話した。また、今後は、園児らに家族や卒園生との触れ合いの場を積極的に設ける方針だという。

 これに対し、佐藤喜美子・県健康福祉部長は「改善計画書の記載事項が着実に実施され、入所児童にとって明るく過ごしやすい施設となるよう、引き続き指導していく」とのコメントを出した
B
 一方、園生らを支援してきた「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は「大浜一族の世襲的な人事と同族経営的な運営を離れたことは、大変評価できる。ようやく法律に基づいた養護施設としての出発点に立てた」と話した

B

2000/04/19(水) 毎日新聞 地方版/千
t 改善計画骨子−−恩寵園 /千t

 1 責任の明確化と人事上の措
u
▽役員全員の交替を行う。大浜前園長については解職すべきと考え

 2 法人運営について

▽理事会は当面、年4回以上開き、児童の処遇状況を確認・評価す

▽卒園生などの第三者機関を5月末をめどに設置し、児童の意見や苦情を聞き、反映する。

▽理事会の構成は社会福祉関係者3人、教育関係者2人、学識経験者1人、卒園生1人の7人とする。また、理事の定数を2人以上増員の予

▽施設長は児童の権利擁護の精通者を4月1日付で採用した

 3 施設運営につい

▽懲戒の方法について職員全体で協議し、分かりやすい処遇基準や仕組みを作り、懲戒権を乱用しな

▽児童の自治会を活発化し、自由に発言できる環境づくりに努める。保護者会の意見を生か

▽園内・外の研修に積極的に参加し、職員の向上に努め

▽定期的に児童相談所などと連絡会議を開く。中学校卒業者の進路は本人の意向を十分尊重する


2000/04/19(水) 毎日新聞 地方版/千
t 恩寵園が改善計画を再提出、第三者機関設置へ−−新園長が「心からおわび」 /千t

 ◇再生に向けて一

 船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で、新しい園長に就任した新田目建園長(67)は18日、県に改善計画書を再提出した後、県庁で記者会見した。新田目園長は「子供たちの心を傷つけたことを、心からおわびしたい」と謝罪し、同園が再生に向けた一歩を踏み出したことを印象づけた。【堀井恵里子、友田綱樹】

 ◇改善計画提
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 改善計画書には、第三者機関を弁護士、地域代表、卒園生らで構成する▽食事の時間や就寝時間など生活ルールの設定や「懲戒」の方法など、児童ケアのガイドラインを作成する――などが盛り込まれ、県は「おおむね(2月に出した)改善勧告の内容に沿っている」と受け止めている
B
 同園が一度提出しようとした計画書を県が突き返す最大の理由となった大浜浩前園長の処遇について、同園は今回、「解職すべきだと考える」と明記した。しかし、最首理事長は会見で「世間をいろいろ騒がせた。道義的責任はあると思う」と解職理由を説明するにとどまり、大浜前園長自身による体罰の有無については明言を避けた
B
 新田目新園長らはさらに、同園の職員から自発的な改善の動きが起こっていることも明らかにした。職員は「子どもたちの自治会で、意見を園の生活に反映させたい」「経験を積んだリーダー的な職員がほしい」など17の改善項目を園長に文書で手渡し、すでに取り組みを始めているという
B
 新田目新園長は、児童養護施設や特別養護老人ホームに勤務するなど児童・社会福祉の分野で豊富な経験を持ち、1969〜74年は恩寵園に勤めていた
B
 ◇県の対応

 県は3月、新しい役員構成などが不十分として、同法人の計画書をいったん突き返したが、佐藤喜美子・健康福祉部長はこの日、「改善計画が着実に実施され、明るく過ごしやすい施設になるよう指導していく」とのコメントを発表した。県児童家庭課は今後の指導のポイントに、運営を客観的にチェックする第三者機関の設置などを挙げ、「(園が制定予定の)『児童の権利に関する宣言』などの報告を受け、指導を続けたい」と話している
B
 同課は園生の現状について「落ち着いた様子と報告を受けている」と説明。今後も引き続き、児童相談所の職員による訪問活動などで精神面のケアを続けていくという
B
 同問題をめぐって県は、法人の「休園」方針をいったん容認しながら、厚生省の指導を受けると一転して存続を要請するなど対応が揺れ動いた。今後は、改善計画通りの運営が行われるよう指導を徹底する方針
B
 ◇卒園生ら

 今回の改善計画書について、卒園生らは好意的に受け止めている。県内に住む卒園生の女性(17)は「園が改善されてうれしい。中に入れてくれるのなら、すぐにでも遊びに行きたい」と率直に喜びを語った
B
 同園での虐待を指摘し、園生らの相談相手になってきた「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表(50)は「前園長らの私有物から、法に基づく公の施設になった。4年間の活動は長かったが感無量の思いだ」と改善計画書を評価した
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 県などを相手取り損害賠償請求訴訟を起こした弁護団の平湯真人弁護士(57)は「新しい園長が過去の虐待行為に反省の意を示したことは、前向きな姿勢で評価できる」と語り、今後、理事会を訴訟の対象から除外するかどうかを検討するという
B
 しかし、都内の卒園生の男性(21)は「理事の中には『あまり園を攻撃するな』と言ってきた人がいる。やはり気掛かりだ」と手放しでは喜べない気持ちを語り今後の運営にも不安をのぞかせた
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■写真説明 恩寵園の改善計画書を県健康福祉部の田中俊成参事(左)に手渡す同園の最首和雄理事長(中央)と新田目建園長=18日午後1時半ごろ、県庁


2000/04/19(水) 毎日新聞 東京朝
「恩寵園」法人が前園長解職方針−−千葉県へ改善計画

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で園生への体罰や虐待が明るみに出た問題で、同園を運営する社会福祉法人は18日、前園長の解職を含む改善計画書を県に提出した。同法人は3月にいったん計画書を提出したが、前園長の処遇や新しい役員構成などに不十分な点があるため県が受け取らず、再提出を求めていた。

 計画書では、県の実態調査で体罰を認定されたうえ、二男の元職員が園児への強制わいせつ容疑で逮捕される事件を起こした大浜浩前園長について、「解職」の方針を明記した。また、新理事に社会福祉関係者を加えるとともに、地元代表ら2人以上を増員する予定。県が設置を求めた第三者によるチェック機関は、5月末までに設置する方針を盛り込んだ。【熊谷泰、堀井恵里子

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2000/04/18(火) 毎日新聞ニュース速
<恩寵園問題>前園長の解職を含む改善計画書を再提出 千葉

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で園生への体罰や虐待が明るみに出た問題で、同園を運営する社会福祉法人は18日、前園長の解職を含む改善計画書を県に提出した。同法人は3月にいったん計画書を提出したが、前園長の処遇や新しい役員構成などに不十分な点があるため県が受け取らず、再提出を求めていた
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 計画書では、県の実態調査で体罰を認定されたうえ、二男の元職員が園児への強制わいせつ容疑で逮捕される事件を起こした大浜浩前園長について、「解職」の方針を明記した。また、新理事に社会福祉関係者を加えるとともに、地元代表ら2人以上を増員する予定。県が設置を求めた第三者によるチェック機関は、5月末までに設置する方針を盛り込んだ。 【熊谷泰、堀井恵里子

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2000/04/18(火) NHKニュース速
園児虐待の児童養護施設「恩寵園」が改善計画書 千葉県に提出

 園児に対する虐待が繰り返されていたとして千葉県から運営を改善するよう勧告を受けていた千葉県船橋市の児童養護施設が、きょう運営の改善計画を提出しました
B  この問題は、千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」で、園長や一部の職員が園児を殴るなどの虐待を繰り返していたとして千葉県が運営を改善するよう勧告していたものです
B  これを受けて「恩寵園」では、先月、改善計画書を提出しましたが、千葉県では、新しい理事に施設の運営に携わった経験者が含まれていないことなどから、計画書を出し直すよう求めていました
B  このため、「恩寵園」の最首和雄(サイシュカズオ)理事長らがきょう千葉県庁を訪れ、社会福祉関係者や卒園者を理事に加えるとともに、弁護士や卒園者などからなる第三者機関を設置して、園児の意見を運営に反映させるなどとした改善計画書を改めて提出し受理されました
B  これについて、千葉県の佐藤喜美子(サトウキミコ)健康福祉部長は 「計画書は、おおむね県の勧告に沿ったものなので受理した。これに基づいて、明るく過ごしやすい施設となるよう、今後も指導していきたい」と話しています
B  恩寵園をめぐっては、元職員が園児にわいせつな行為をしていた疑いで逮捕されたほか、一連の園児に対する虐待についても警察の捜査が続いています

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2000/04/17(月) 朝日新聞ニュース速
◇体罰問題の千葉の養護施設、弁護士の2理事を外す◇

 体罰問題が指摘され、2月末に理事全員が交代した千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」を運営する同名の社会福祉法人が、16日までに、顧問弁護士2人を理事から外し、新たに社会福祉事業の経験者を登用することを決めた。3月末に改善計画書を千葉県に提出した際、県や市民団体から「新理事に従来の顧問弁護士が2人いるのは、改善策として不十分」と指摘されたためだ。新理事のリストを含む新しい改善計画書は、18日に県に提出する
B  県は2月半ば、体罰をしたとされる元園長の解職や理事の改編を含む運営の改善を、同園に勧告した。これを受け、園は2月末に園長と理事7人全員を交代。理事長に弁護士が就き、理事2人は従来の同法人の顧問弁護士、ほかは教育関係者などとなった
B  しかし、2人の顧問弁護士は体罰をしたとされる元園長らを弁護していることから、市民団体などが反発。県も「社会福祉の知識や経験のある人が少ない」として再改編を求めていた
B  同園側は、顧問弁護士2人に代わり、社会福祉事業の経験のある人を加え、18日に提出する新たな改善計画書には、前回明記しなかった元園長の「解職」も明記する。さらに、県が設置を求めていた第三者による監視機関についても、設置作業を進めることを明示する予定だ
B  県児童家庭課は「提出後に新理事の経歴などを調べ、適任者かどうか再度判断したい」としている

B

2000/04/14(金) 毎日新聞 地方版/千
t 恩寵園問題 大浜浩前園長を「解職」に−−改善計画、県に再提出へ /千t

 船橋市の児童養護施設「恩寵園」で園生への体罰や虐待が明るみに出た問題で、同園を運営する社会福祉法人(最首和雄理事長)は13日、既に辞職している大浜浩前園長について、改めて「解職」とする方針を明らかにした。同園は県の改善勧告を受け3月、改善計画を提出したが、前園長の解職を明確に盛り込まなかったことなどを理由に、県から受け取りを拒否されていた。同園は週明けにも改善計画を再提出する
B
 大浜前園長をめぐっては、県の実態調査や裁判の中で体罰の事実を認定されるなど自らの体罰問題に加え、二男の元職員(31)が園児に対する強制わいせつ容疑で逮捕、起訴される事件が起きており、前園長を新しい園の運営に一切関与させないよう求める声が、卒園生や支援者らから上がっていた
B
 同園関係者によると、大浜前園長の解職理由は(1)二男の逮捕・起訴(2)体罰問題などで「世間を騒がせた」――など。「解職」とすることで、大浜前園長に退職金は支払われない。しかし、前園長自身の体罰については「卒園生が起こした損害賠償を求める民事裁判で、有無を含め明らかにする」として、解職理由にはしなかった
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 また、県は、当初の改善計画を突き返した理由に理事の構成の不備も挙げており、再提出する計画では、新たに社会福祉関係者を理事に加えた。新理事の構成は、社会福祉関係者3人▽教育関係者2人▽弁護士1人▽卒園生1人。さらに、5月にも理事の定員を2人増やし、うち1人を地元代表にする予定。【堀井恵里子

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2000/04/11(金) 朝日新聞ニュース速
◇全国の児童福祉施設、体罰禁止規定まだ3割 厚生省調査◇

 さまざまな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが入所している全国625の児童福祉施設のうち、子どもへの虐待を禁止する「懲戒権の乱用禁止規定」を設けていない施設が7割にのぼることが、厚生省の調査でわかった。厚生省は2年前、児童福祉施設で体罰が行われていることが次々に明るみに出たことから、児童福祉施設が守るべき最低基準に懲戒権の乱用禁止を定め、それぞれの施設にも同様の規定を設けるように指導していた。今回の調査結果について厚生省は、「現場ではいまだ子どもの権利擁護という意識が十分浸透していないようだ」と分析している
B  厚生省の調査によると、全国に553ある児童養護施設のうち、69%が懲戒権の乱用禁止を施設の規定に設けていなかった。また、55カ所ある児童自立支援施設は36カ所、17カ所の情緒障害児短期治療施設は12カ所が同様の規定を定めていなかった
B  子どもの権利擁護について施設内で研修をしているかどうかとの質問には、全体の15%にあたる92施設が実施していないと回答。子どもが意見を表明する機会を確保しているかどうかについては、580施設が児童会活動の促進、施設長や職員との個別面接、意見箱の設置などの形で行っていると答えた。約7%にあたる45の施設は意見表明の機会を全く確保していなかった
B  厚生省は2年前、子どもの権利を守るため、児童福祉施設最低基準に「身体的苦痛を与え、人格を辱める等その権限を乱用してはならない」との規定を定めた。権限の乱用にあたる行為としては、殴る、けるなど直接子どもに暴力をふるう行為のほか、正座など長時間一定の姿勢をとるよう求めることや食事を与えないこと、必要な睡眠時間を与えないこと、施設を退所させるなどと脅かすことなどが該当するとした
B  厚生省は「言わずもがなのことだが、懲戒権乱用の禁止規定を3割しか定めていないというのは少なすぎる。一般に、児童福祉施設は親代わりという意識が強く、子どもの権利というより『教育していく』という意識が強いのではないか。今後さらに指導を徹底したい」と話している
B  児童福祉施設の職員による子どもへの虐待や体罰をめぐっては、職員を雇用する際に「体罰はしない」との誓約書をとり、職員がその約束を破り、体罰をふるった場合は処分対象としている施設もある。一方で、神奈川県鎌倉市の児童養護施設「鎌倉保育園」や千葉県船橋市の「恩寵(おんちょう)園」などでは虐待が広く行われていたことも明らかになっている
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2000/04/08(土) 読売新聞 東京朝
恩寵園卒園生ら、県に公開質問 性虐待調査や県責任問う=千t

 児童に対する虐待、強制わいせつが明らかになった船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)問題で、卒園生と「恩寵園の子どもたちを支える会」のメンバー計七人が七日、県庁を訪れ、県の行政責任と今後の対応などを問う公開質問を行った
B
 内容は〈1〉逮捕、起訴された元職員(31)が行った性虐待の調査〈2〉園児らの訴えに耳を傾けず、結果的に園内の性虐待を招いた県職員の処分〈3〉性虐待を受けた児童に対するケア――など

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2000/04/04(火) 毎日新聞 地方版/千
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「恩寵園」前園長の二男、強制わいせつで再逮捕−−県が「改善」判断後に /千t

 園児への虐待が問題となっている船橋市薬園台の児童養護施設「恩寵園」で、女子園児にわいせつな行為をしたとして起訴された元職員が、ほかの園児にも同様の行為をしていた疑いが強まり、県警捜査1課と船橋東署は3日、前園長の二男の元職員、大浜晶被告(31)=茨城県土浦市田中1=を強制わいせつ容疑で再逮捕した

B

 調べでは大浜容疑者は、恩寵園の児童指導員として勤務していた1998年10月の昼間、当時小学校6年だった女子園児(当時12歳)と職員室で2人きりになった際、この女児の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。大浜容疑者は容疑を認めているという

B

 同園の体罰や虐待は95年に表面化し、県は一時、新規入所措置を停止するなどして園を指導したが、97年10月には「指導で体罰は改善された」と同措置を解除し、改善勧告も行わなかった。今回の大浜容疑者のわいせつ行為は、県が「改善済み」と判断した後に行われたことになる。県児童家庭課は「非常に申し訳なく思う」としたものの、当時の県の指導や虐待の実態調査の在り方に問題がなかったかの検証については「行う予定はない」と答えた

B

 ◇「引き続き指導する」−−県がコメン

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 県は大浜容疑者の再逮捕について「許しがたい行為で、誠に遺憾だ。被害児童に対し、十分な心理的ケアが行われるよう対応に努めたい」と佐藤喜美子・健康福祉部長のコメントを発表した。同園を運営する社会福祉法人は3月30日、改善計画書を県に提出したが、県は新しい役員構成などに不十分な点があるため受け取らず、再提出を求めている。コメントでは「勧告の趣旨に沿った是正改善を図ることが大切であり、引き続き同法人を指導する」としている

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2000/04/03(月) 時事通信ニュース速
養護施設元職員を再逮捕=千葉県警

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」で入所していた少女にわいせつな行為をしたとして起訴された同施設の元職員で無職大浜晶容疑者(31)が、入所していた別の少女にもわいせつな行為をしたとして、同県警捜査一課と船橋東署は3日、強制わいせつ容疑で同容疑者を再逮捕した
B  調べによると、大浜容疑者は1998年10月、同施設に入所していた少女=当時(12)=と職員室で2人になったところを見計らって、少女の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い

B

2000/04/03(月)@NHKニュース速
園児体罰の児童養護施設元職員 他園児へのわいせつ行為で再逮捕

 園児への体罰が問題になっている千葉県船橋市の児童養護施設で、園児に対する強制わいせつの罪で起訴された元職員が、別の園児にもわいせつな行為をしていたとして、きょう、再逮捕されました
B  再逮捕されたのは、千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」の元職員で、茨城県土浦市に住む大濱晶(オオハマアキラ)容疑者(三十一)です
B  大濱容疑者は「恩寵園」に在職していた平成九年九月に園児の体を触ったなどとして、先月、逮捕・起訴されていますが、その後の調べで、別の園児にもわいせつな行為をしていたとして、きょう再逮捕されました
B  大濱容疑者は容疑をほぼ認めているということです
B  恩寵園は現在、身よりのない一歳七か月から十四歳までの子どもあわせて三十九人を預かっていますが、元園長や一部の職員による園児への体罰が長年にわたって繰り返されていたことが明らかになっていて、千葉県では運営を改善するよう勧告しています

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2000/03/31(金) 毎日新聞 地方版/千
t 県、突き放し「再提出を」−−「恩寵園」運営で改善計画書 /千t

 ◇「前園長の処遇あいまい
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 船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で園生への体罰や虐待が明るみに出た問題で、同園を運営する社会福祉法人は30日、県から受けた改善勧告への報告となる改善計画書を県に提出した。しかし、県は前園長の処遇と新しい役員構成に不十分な点があるとして、同計画書を受け取らず、同園に再提出を求めた
B
 県によると、県が体罰の事実を認めた大浜浩前園長の処遇について、改善計画書にあいまいな表現があったため、県は改めて「解職」の明文化を求めた。また、新たな理事7人の内訳は弁護士3人、会社役員1人、卒園生1人、幼稚園関係者2人で、県は社会福祉事業に精通した者や地域代表を加えるよう指導した
B
 県が改善勧告に盛り込んだ園児の権利を守る第三者機関の設置や園児や保護者の意見を聞く仕組みの確立などは勧告に沿った計画になっているという。同法人は、すでに新しい園長の届け出を船橋市に済ませているといい、県は適格性を調査した後、最終決定する
B
 一方、同園から退所した園生で、児童相談所に一時保護されていた5人のうち、3人は他の児童養護施設に移り、残り2人も近く、希望通り他の施設に移る見込みだという。【熊谷泰、堀井恵里子

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2000/03/30(木) 毎日新聞 地方版/千
t 恩寵園・前園長の二男を起訴−−園生にわいせつ行為 /千t

 船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で、前園長の二男の元職員が女児の体を触るなどのわいせつな行為をしたとして、千葉地検は29日、茨城県土浦市田中1、元同園職員、大浜晶容疑者(31)を強制わいせつ罪で千葉地裁に起訴した
B
 起訴状によると、大浜被告は恩寵園の職員だった1997年9月上旬ごろ、園内の学習室で、小学6年の女子園児(当時12歳)の服のすそを上げて写真を撮ったうえ、両手で胸を触るなどのわいせつ行為をした
B
 県警などは別の園児へのわいせつ行為がなかったかなど、大浜被告を引き続き追及するとともに、同園での体罰の実態についても調べを続けている
B


2000/03/30(木) 毎日新聞 大阪朝
[殺さないで]児童虐待という犯罪/2 避難先の施設でまた暴力 「大人は悪魔だv

 「このままでは、虐待された子供たちの行き場がなくなる
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 神奈川県の厚木児童相談所に併設されている一時保護所。定員は15人だが昨年10月、21人の子供を収容する事態が6日間続いた。一時保護所は、虐待などの理由で児童相談所が親元から引き離した子供を3〜4週間程度保護する
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 厚木児童相談所1階にある一時保護所の場合、子供の居室は6畳間が3室、4畳半1室の4室。21人が入所した間は、病気の子供の静養室と4畳半の面接室も使った。「寝られるスペースはすべて使い、やっと受け入れられた」という
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 職員は常勤6人と非常勤の保母、夜間指導員の計8人。相談所の職員も当直に加わり、ローテーション勤務で日中3人、夜間2人を確保するのが精いっぱいだ。虐待の増加で1998年ごろから定員いっぱいの状態が続く。だが、県が施設を拡充する計画はない
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 担当職員は「今は緊急の保護が必要な虐待ケースは断らずに受け入れているが、設備も人手も足りない。このまま増え続ければ、すぐに対応し切れなくなる」と訴える
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   ×   
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 養護施設も不足している。児童福祉司は「相談所の担当同士で、奪い合う状態だ」と明かす。仕方なく県外の施設に頼んだり、兄弟を別々の施設に入れることもある。運よく養護施設に入れても、職員に虐待されるケースもある
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 千葉県船橋市の「恩寵園」。約7年前の夏、館内放送で食堂に十数人の子供が集められた。目の前で、泣き叫ぶ男児の片足を園長が机の上に乗せ、包丁の刃先を押し当てた。規則違反の装飾リングを足首につけていたことへの体罰だった
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 「そんな足なら切っちまうぞ」。ふくらはぎから血がひと筋流れた。当時、小学生だった女性(17)は、息を殺して見つめた光景が頭から離れない
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 96年4月、小学生から高校生までの園生13人がついに逃げ出した。園生を支援する地域住民らが、園長に県が支出した人件費の返還を求めて訴訟を起こした。昨年5月、その口頭弁論が千葉地裁であった。元園生の女性(18)が自分の体験を証言した
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 「麻袋に入れられ、小学校のフェンスに3時間くらいつるされた」「服を全部没収され、その日はずっと裸で立っていた」……。脱走したいと思ったが、子供同士で「親に捨てられたんだからしょうがない」とあきらめたという
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 この女性は今も心の傷に苦しんでいる。いらいらすると血を見たくなり、手の甲をはさみで切ることがある。弁護士から「大人をどう思っていましたか」と問われ、「悪魔だと思っていました」と声を絞り出した
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 千葉地裁は今年1月、返還請求を棄却したが、虐待の事実は認定し、県の対応を「少なくとも子供たちが脱走した時点で、園長の解職を含めた指導体制の改善を勧告すべきだった」と批判した
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 裁判を支援した都内の相談所のベテラン職員は言う。「これは氷山の一角。虐待された子供たちは、どこに行けば救われるのでしょうか
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 児童虐待が社会問題化し、厚生省は一般住民に相談所へ通報するよう呼びかけている。しかし、児童相談所の職員らからは「人員不足で、通報が増えたら対応できない」との声が上がる
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 現場の声と同省の姿勢のギャップは大きい
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 東京・霞が関の同省会議室。2月下旬、4都府県の中央児童相談所長が児童家庭局企画課長らに現場の声をぶつけた。「虐待の定義が明確でないと親に説明できない」「立ち入り検査で家の錠をこじ開けていいのか分かりにくい
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 ◇及び腰の厚生省 現場「人も設備も足りない
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 参加したある所長の相談所では98年3月、母親が家事をほとんどせず、引きこもった家庭への立ち入り調査に踏み切った。他県で家に入った職員が包丁で切り付けられたケースが頭をよぎり、迷った末だった。担当職員には警察に同行してもらい、親族の協力を得てかぎで家の中に入った
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 所長は「現場はぎりぎりの判断を迫られる。職員の安全も確保できるよう法律で対応してほしい」と言う。しかし会議での同省の歯切れは悪かった。全国の相談所の8割が児童福祉法改正を求めるアンケート結果も紹介されたが、同省側は「アンケートだけで(法改正に)賛成、反対と言われても……」と言葉を濁した
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 厚生省の及び腰とは対照的に、司法機関には最近、虐待を「傷害致死」や「傷害」より重くとらえ、殺人などで逮捕する動きも出ている
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 また、香川県丸亀市で昨年4月、会社員(22)が二男(2)を殴って5カ月の重傷を負わせた事件では、丸亀署が傷害容疑で書類送検したが、高松地検丸亀支部は「少なくとも98年秋から虐待は続いており、強制捜査による解明が必要」と判断し、逮捕に踏み切った
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 しかし、こうした対応は虐待事件が起き、犠牲者が出た後のことだ。幼い命が失われたり、傷付く前に救出するには、より効果的な法律の「盾」がいる。=つづ

●ご意見、情報

 新社会面に関するご意見、情報は、名前(掲載の場合匿名を希望する方も)、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、手紙(〒530―8251 毎日新聞大阪本社新社会面編集室=住所不要)かファクス(06・6346・8172)でお寄せ下さい。紙面掲載分は、本社データベースに収録されます。

■写真説明 恩寵園で受けた体罰について語る元園生(手前左)=千葉県弁護士会館で2月29


2000/03/27(月) 毎日新聞 東京朝刊
[デスクノート]県の「姿勢v

 園生への虐待が明らかになった千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」が、新理事を迎え新たなスタートを切った。しかし、問題は「新たな」の中身だ
B
 新理事長は元職員が強制わいせつ容疑で逮捕されるまで「体罰はあったともなかったとも言わない」と述べていた。虐待を認めようともしなかった園は言うまでもないが、県の対応にも疑問は尽きない。体罰をやめさせる有効な措置を講じることなく、千葉地裁に違法性を指摘された後、ようやく改善勧告を出した。休園報告をいったんは受け入れておきながら、厚生省に存続を指導されると一転して再検討を園に求めた
B
 保護者がいなかったり、事情で保護者と暮らせない子供たちにとって、園は「家」そのものである。「家」の中で虐待を受け続けた傷は計り知れない。休園だ、存続だと言い合っている間、県は園生たちの意向をくもうとしたことがあるのか。3月末、「園生たちは穏やかに暮らしていると聞いている。園生たちの意向はだいたいはそのような(存続の)方向と聞いているが、確認はしていない」と県は話した。園生たちがどういう園を望むのか、その気持ちに添う「再建」こそが、県の最大の責務ではないのか。(千葉支局次長・吉野理佳

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2000/03/25(土) 読売新聞 東京朝
恩寵園改善計画、公開で説明会を 支える会が県に要望=千t


 児童に対する虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」問題で、「恩寵園の子どもたちを支える会」(浦島佐登志代表)は二十四日、沼田知事あてに、同園の法人が今月中にも県に提出する同園の改善計画について公開説明会の開催を求める要望書を出した
B
 これに対し、県は「説明会は難しい」としているが、同会は「県が改善計画を受け入れる前に、児童にとって本当に有意義な内容の改善計画なのか、広く論議する必要がある」と訴えている
B
 同会は、公開説明会の場で、〈1〉大浜浩前園長への退職金の支払い〈2〉新理事長や理事が選任された経緯〈3〉同園の運営をチェックする第三者機関の設置――などを質問したいとしている

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2000/03/23(木j 毎日新聞 地方版/千
t 恩寵園虐待、国会議員に実体訴え−−「意見を聞く会」で卒園生 /千t

 ◇「ひどい話だ」と怒りの声上が

 園生への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)をめぐり、「恩寵園の虐待事件について意見を聞く会」が22日、東京都千代田区の衆議院第2議員会館の会議室で行われた。同園の卒園生5人が出席し、園内で受けた虐待の実態を国会議員に訴えた。
 この日の会には、民主党を中心に衆議院議員9人が参加した。卒園生たちが「運が悪いと、園長の視野に入っただけで殴られた」「手紙は渡される前に中身をチェックされた」と次々と訴えると、議員からは「ひどい話だ」と怒りの声が上がった
B
 園生らの強い希望で恩寵園の存続が決まったのを受けて、議員側から「今後どんな園になってほしいか」と問い掛けたところ、卒園生の男性(17)は「楽しい園にしてほしい。心の落ち着く場所になってほしい」と懇願。同じ女性(20)も「地域の人にも開放された園にしてほしい」と開かれた施設になるよう希望した
B  会を呼び掛けた石毛〓(えい)子議員(民主党)は、「国会では児童福祉法改正や、児童虐待防止法などを審議する機運が高まっている。卒園生の話を聞き、園が地域から閉ざされている点が特に問題だと感じた。ボランティアの人たちが、普通に入れるような施設にすべきだ」と話していた。【友田綱樹

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2000/03/23(木) 読売東京朝
恩寵園卒園生が国会議員に「虐待」実態 園再生へ協力取り付け=千t

 児童に対する体罰、虐待が明るみになった船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」問題で、民主党の石毛エイ子衆議院議員らの呼びかけによる「虐待事件について意見を聞く会」が二十二日、東京都千代田区の衆議院第二議員会館で開かれた。卒園生の生々しい体験に、参加した議員らは驚きの声を上げ、「園の再生に協力していきたい」と話した

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 訪れた卒園生五人は国会議員九人を含む約四十人を前に、「ベッドの柱に後ろ手で縛り付けられ、殴られた」など、過去の虐待の実態を訴え、虐待を黙認し続けた県や厚生省の対応を批判した。また、友人や家族からの手紙も、「必ず保母が中を読んでから、渡された」など、人権を侵害するような実態も明らかにした

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 参加した議員らは、「虐待の事実を把握せず、つらい思いをさせてしまった」と謝罪。今後、恩寵園の視察などを行い、園の再生に向け、協力していくことを約束していた

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 石毛議員は「地域に開かれた施設にしていくことに協力し、卒園生らの生の声を、児童福祉法の改正、児童虐待法成立などの審議に反映させていきたい」と述べた

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 「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は、「国会の場で、こうした施設内の虐待に対する懲罰規定について論議してほしい」と話した

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 写真=卒園生の虐待証言に熱心に耳を傾ける議員ら(東京・衆院第二議員会館で

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2000/03/20(月) 毎日新聞 地方版/千
t 「生き生きとした施設に」 「恩寵園」再生へ市民集会−−船橋 /千t

 元職員が強制わいせつ容疑で逮捕されるなど、園生への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)をめぐり、「新しい恩寵園を子どもたちと共に考える市民集会」が19日、同市の習志野台公民館で開かれた
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 集会には卒園生や「恩寵園の子どもたちを支える会」(浦島佐登志代表)などの支援者、地域住民ら約50人が参加。卒園生の男性(21)は「(厚生省への働き掛けやビラ配りなど)これまでの活動で、休園を撤回させることができた。あとは反省が見られない理事会の姿勢さえ変われば」と話した。別の卒園生の男性(17)は、都内の養護施設「調布学園」を見学した経験に触れ、「自由で、雰囲気が生き生きとしていた。恩寵園もあんな施設にしてほしい」と訴えた
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 卒園生らの話では、消灯が午後8時だったり、郵便物の中身を見られたりするなど、園には自由がなかったという。参加者の男性(50)は1954年から12年間在園した。「朝は5時半に起こされ、学校では部活動もさせてもらえず、園内の草むしりなど雑用ばかりさせられた。子どもを物としか考えないのは、昔から変わっていない」と話した。【友田綱樹
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■写真説明 「恩寵園を明るい園にしよう」という主題のもと、参加者が活発に意見を交わし


2000/03/20(月) 朝日新聞 東京地方版/千
t  「恩寵園再生しよう」 卒園生・支援者ら集会 /千t

 児童への虐待が表面化し、県から改善計画の提出を求められている船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」について、「新しい恩寵園を子どもたちと共に考える」と題する集会が十九日、卒園生や支援者ら約五十人が参加して、同市の習志野台公民館であった
B  主催したのは、子どもの人権擁護活動に取り組み、恩寵園問題で卒園生らを支援している「千葉こどもサポートネット」(米田修代表)。これまでの経過や、卒園生が大浜浩前園長らを相手に慰謝料を求めている裁判について、園の卒園生や支援者が報告した。「恩寵園の子どもたちを支える会」の山田由紀子弁護士は、「県は人事の刷新を勧告したが、新理事には園の顧問弁護士が就任しており、改革は期待できない。日弁連の子どもの権利委員会などしかるべき機関に人選を依頼すべきだ」と訴えた
B  卒園生の一人は、「金属バットで殴られた傷のほか、精神的にも傷が残っている。でも今回、多くの人に応援されて、園が変わっていくかもしれないと思い活動しています」と話した。集会の最後に、「支える会」の浦島佐登志代表が「改善計画を厳しく監視し、園を、真に子ども本位の施設に再生させよう」と参加者らに呼びかけた
B  同園は体罰問題で二月十六日に県の改善勧告を受けた後、いったん四月からの廃園を発表。しかし卒園生らを中心に「虐待の責任をあいまいにし、現在いる児童への責任放棄だ」との声が高まり、今月になって廃園を撤回。県の改善勧告に沿った改善計画を製作中だ

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2000/03/16(木) 朝日新聞 東京地方版/千葉 千葉
体罰問題で恩寵園、改善計画書を月内にも提出 船橋 /千t

 船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」の体罰問題をめぐり、県は十五日、恩寵園側から「改善計画書」を今月中に提出させる方針を明らかにした。県議会の商工労働社会委員会で、県の担当者が説明した
B  県は二月十六日に、同園に対し、運営を監視する第三者機関の設置などの改善を求める勧告を出した。この後、同園は廃園の方針を決めたが、「子どもたちの気持ちに配慮を」との、県などの指導を受け、廃園を撤回し継続することを決めた
B  県児童家庭課は「計画の内容には、児童の権利擁護に精通した学識経験者らを選任し、恩寵園の理事を委嘱するなど、時間がかかる項目もあるが、指導していきたい」としている

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2000/03/11(土) 毎日新聞地方版/千
t 「恩寵園」前園長の二男を送検−−県警など /千t

 船橋市の児童養護施設「恩寵園」の元職員が、園生の女児にわいせつな行為をしていた事件で、県警捜査1課と船橋東署は10日、強制わいせつの疑いで逮捕した大浜浩前園長の二男で、元同園職員、晶容疑者(31)=茨城県土浦市田中1=を千葉地検に送検した

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2000/03/11(土) 毎日新聞地方版/千
t 卒園生の代理人、「いい施設へ」再建訴え−−「恩寵園」損賠提訴 /千t

 ◇県の監督責任も追
y  「これから入園する子供のためにも、いい施設にしてほしい」――。船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」の体罰問題で、同園などに損害賠償請求を提訴した原告の卒園生は10日午後、記者会見し、体罰を繰り返した大浜浩前園長の責任の明確化と園の再建を訴えた。一方、卒園生の代理人は「休園撤回を指導したと言いながら、園児に措置変更を打診するなど、二枚舌行政の責任を明確にしたい」と、県の監督責任を厳しく追及する姿勢を強調した
B  訴えは、大浜前園長らから虐待を受けたとする卒園生11人が、肉体的・精神的な苦痛に対する慰謝料などを求めるもの。大浜前園長と園を運営する社会福祉法人、園を指導監督する県の3者を相手取り、約1億1000万円の支払いを求めている
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 原告側は訴えで、大浜前園長らが(1)幼児を麻袋に閉じ込めてつるす(2)小学生の男児の性器にはさみを当てて出血させた(3)骨折していた中学生に腕立て伏せを強要した――など常軌を逸した虐待を繰り返したと指摘。子供期に受けた虐待がトラウマとなり、「血を見ないと落ち着かなくなり、自ら手首を傷つけてしまう卒園生もいる」などとしている。一方、県について「同園への指導監督を怠った」と責任を指摘。「園児13人が集団脱走事件を起こした96年の時点で、園長の解職を含む改善勧告を行うべきだった」とした
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 提訴後、会見に臨んだ原告の少年(17)は「大浜前園長は自分の責任を認めて反省してほしい」と訴えた。また代理人の山田由紀子弁護士は、同園の理事側が9日、園の存続を明言したことについて「活動の成果」と話しながらも、「虐待の事実を認めないことに変わりはない」と述べ、理事会の刷新を求める立場を強調した。【友田綱樹
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■写真説明 提訴後、記者会見した山田由紀子弁護士(左)と平湯真人弁護
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2000/03/11(土) 毎日新聞東京朝
「恩寵園」卒園生11人、体罰・虐待で前園長らを提訴−−千葉地裁

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で、前園長らが園生に体罰や虐待を繰り返していた問題で、同園の卒園生11人が10日、「長期間にわたる虐待を受け、現在も精神的なトラウマに苦しんでいる」として、大浜浩前園長や千葉県などを相手取り、総額約1億1000万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした。【友田綱樹

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2000/03/11(土) 読売新聞社東京朝
「恩寵園」賠償提訴 ハサミ突きつけられ… 卒園生ら会見で=千t

 ◆虐待赤裸々に語

 船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」問題で、卒園生十一人が十日、過去の虐待に対する損害賠償請求訴訟に踏み切った。提訴後、記者会見した卒園生はそれぞれに過去に負った傷の大きさを訴え、責任を大浜浩・元園長と同園を運営する社会福祉法人「恩寵園」、千葉県に対して、求めて行く姿勢を明らかにした。

 訴えを起こしたのは十七―二十三歳の男性三人、女性八人。そのうち五人が記者会見し、少し緊張した表情で、虐待の事実を赤裸々に語った
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 幼稚園の時から約九年間、恩寵園で生活を送ったという少年(17)は、「ハサミを突き付けられ、恐怖で失神したり、包丁で足を切られたりした。今でも、人に怒られる時に、殴られるのではないか、という恐怖感に襲われる」と話し、「これまでの罪を法的に裁いてもらい、償って欲しい」と訴えた
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 園児らの代理人を務める山田由紀子弁護士は「県はこれまで、取り繕うことに腐心してきた。裁判で一番責任を問いたいのは県の行政責任」と語った
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 また、原告団は、法人側が今後、〈1〉過去の問題点と責任の所在を明らかにし、子供の人権を尊重する新たな理事に刷新する〈2〉子どもの人権保障に精通した学識経験者らで構成する第三者機関を設ける――などの方針を打ち出し、実行した場合、和解する意思があることを明らかにした
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 一方、提訴に対して県社会部の佐藤喜美子部長は「訴状の内容を見て対応を検討したい」とコメント。恩寵園の最首(さいしゅ)和雄理事長は「訴状を見ないと何とも言えないが、提訴されたことについては、厳粛に受け止めている」と話した

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2000/03/10(金) 読売新聞ニュース速
「恩寵園」体罰、卒園生11人が元園長らに賠償提訴

 園児への体罰などが問題化した千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」の卒園生11人(17〜23歳)が10日、大浜浩・元園長の暴行で肉体的、精神的に苦痛を受けたとして、元園長と、園を運営する社会福祉法人「恩寵園」、同園を監督する千葉県を相手取り、1人1000万円、計1億1000万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした

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2000/03/10(金) 毎日新聞ニュース速
<損害賠償>虐待された卒園生が養護施設「恩寵園」前園長ら

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で、前園長らが園生に体罰や虐待を繰り返していた問題で、同園の卒園生11人が10日、「長期間にわたる虐待を受け、現在も精神的なトラウマに苦しんでいる」として、大浜浩前園長や千葉県などを相手取り、総額約1億1000万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした
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 訴えたのは東京都内に住む男性(21)ら17〜23歳の卒園生11人。訴状によると大浜前園長らは1984〜97年にかけて、園生の顔を金属バットで殴ったり、園生の足を包丁で切断するまねをして実際に切り、出血させるなどの虐待を繰り返した。卒園生は「虐待で生命身体の自由と人格権を侵害されたうえ、現在もトラウマを抱えて苦しんでいる」と主張。大浜前園長と園を運営する社会福祉法人、同県に対し、一人当たり1000万円の支払いを求めている
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 同県の佐藤喜美子社会部長は「訴状の内容をよく見て検討したい」とコメントを発表した。 【友田 綱樹

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2000/03/10(金) 朝日新聞ニュース速
◇千葉「恩寵園」の体罰問題で卒園生が前園長らを提訴◇

 園内での体罰や虐待が指摘されている千葉県船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」をめぐり、体罰により身体的、精神的な被害を受けたとして卒園生11人が10日、大浜浩前園長と園を運営する社会福祉法人、千葉県を相手に慰謝料として計1億1000万円の支払いを求める裁判を千葉地裁に起こした
B  訴えたのは17歳から23歳の男女計11人。訴状によると、11人は1984年から98年にかけ、大浜前園長から「麻袋に閉じこめる」「包丁で脚を傷つける」などの体罰を受けたと主張。身体的な被害に加え、現在も心的外傷(トラウマ)が残るなどの苦痛を受けたとしている。また、県は体罰の事実を知っていたにもかかわらず、適切な措置をとらなかったとして、国家賠償法に基づき園側と連帯して慰謝料を払うよう求めた

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2000/03/10(金) 時事通信ニュース速
◎県と前園長らに賠償求め提訴=船橋市の“児童虐待施設”の卒園生11人

 入所者に対する虐待や体罰が問題となっている千葉県船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で、在園時に大浜浩前園長から虐待を受け、今も心的外傷(トラウマ)に苦しんでいるなどとして、卒園生11人が10日、千葉県と大浜前園長、園を運営する社会福祉法人「恩寵園」を相手取り、慰謝料計1億1000万円の賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした
B  訴状によると、原告男性の1人は小学校5、6年のころ、ほかの園児とふろの中に潜って遊んでいたのを大浜前園長にしかられ、真冬日だったのに冷水を浴びせられて外に立たされた。また、誤ってニワトリを死なせたことを前園長に注意され、死んだニワトリを抱いて寝かされたこともあったという。園児らは日常的に前園長から暴力を振るわれていたと主張している。

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2000/03/10(金) 共同通信ニュース速
元園児11人が賠償請求 体罰で前園長や県に1億円

 園児に対する体罰などが問題になった千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」の元園児十一人が十日、長年虐待を受け今も心の傷などで苦しんでいるとして、当時の園長(62)と恩寵園、千葉県に総額一億一千万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした
B  訴えたのは十七―二十三歳の卒園生。訴状によると、十一人は一九八四―九七年までの間、当時の園長に包丁で足を切られたり、二十四時間の正座などの体罰を受けたりした。千葉県は園に対する監督責任があり、体罰について知っていたにもかかわらず適切に対
しなかったとしている。
 原告の一人(17)は「園にいただれもが当たり前のように虐待を受けた。謝罪されても許せる問題ではない」と話している
B  園の理事長は「訴えを厳粛に受け止めている」と話しており、千葉県は「訴状の内容をよく見て検討したい」としている

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2000/03/10(金) 毎日新聞ニュース速
<特報・虐待提訴>恩寵園卒園生らが賠償求め提訴へ

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」(最首和雄理事長)で、前園長らが園生に体罰や虐待を繰り返していた問題で、同園の卒園生約10人が「虐待で肉体的、精神的な苦痛を受けた」として、前園長や千葉県などを相手取り約1億円の損害賠償を求める訴訟を、10日にも千葉地裁に起こす
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 訴えるのは、東京都内に住む卒園生の男性(21)ら。訴えによると、男性は在園していた1990〜94年ごろの間、廊下を走っただけで一日中正座させられたり、柱に両手を縛られ殴られるなどの体罰を受け、他の園生も同様の体罰や虐待を繰り返し受けたという。男性らは「在園中の体罰が現在でも精神的なストレスとなっている」などと主張。前園長と同園を運営する社会福祉法人、園を監督する立場にあった千葉県に対し、慰謝料などの支払いを求めている
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 同園の体罰は1995年に発覚し、指導した県は97年10月に「指導で体罰は改善された」と発表した。しかし今年1月、同園への公金支出をめぐる住民訴訟の千葉地裁判決では、その後も体罰が継続していたことを認め、県が体罰の再発防止策を取らなかったことを「違法」と認定している。 【友田 綱樹
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理事長が存続発表 恩寵園の最首和雄理事長は9日、千葉県庁で記者会見し、同園を存続させると発表した。同園は先月28日、休園を県に報告していたが、厚生省と県から存続するよう指導を受け、方針転換した。最首理事長は8日に元職員が園生への強制わいせつ容疑で逮捕されたことについて「深く反省し謝罪する」と述べたが、方針転換の理由は「園児や職員のことを考えると存続するに越したことはない」と述べるにとどまった

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2000/03/10(金) 読売新聞東京朝
恩寵園、一転存続へ 廃園方針表明から10日 「県指導受け再建」=千t

 四月からの休園を決めていた船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)の理事会は九日、一転して同園を存続させる決定を県に報告した。理事会は、「園児、職員のことを第一に考えて継続を決めた」と説明しており、これによって、園児を巻き込み混乱した廃園問題は、わずか十日で撤回された。しかし、理事会側は記者会見で、これまでの経過について「県民、関係者に多大な迷惑をかけたことを深くおわびしたい」と陳謝したものの、今後については「県の指導を受けながら」と述べるにとどまった
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 最首(さいしゅ)和雄理事長らは、県庁に報告した後で記者会見。説明によると、八日夜の理事会に新しい理事七人が出席、同園の存続が全会一致で決まったという
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 また、最首理事長らは「県の改善勧告を真摯(しんし)に受け止め、県の指導を受けながら再建に取り組みたい」と表明し、改善勧告に沿った形での改善計画案をまとめる意向を示したが、具体的な改善計画については触れなかった
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 さらに、同園の元職員で元園長の二男、大浜晶容疑者(31)が強制わいせつ容疑で逮捕されたことについて、「事実であれば、許し難い。被害者におわびするとともに、厳重な捜査をお願いしたい」と話した
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 虐待が指摘されている元園長については、「再任されることはありえない」とし、三月中にも新たな園長を選任する考えを示した。解雇通知が配られた職員は、「すべて白紙。取り消す」とした
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 同園をめぐっては、県が先月二十六日、同園内で「懲戒権の乱用」があったことを認定、運営母体の社会福祉法人「恩寵園」に対して園長の解職を含む改善勧告を出していたが、法人の理事会は「(マスコミ報道など)外部勢力により引き起こされた混乱で園が存続できなくなった」などとして休園を決定、将来的には廃園する意向を県に表明していた
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 ◆支える会「虐待、体罰しょく罪を」 卒園生らは今日にも提
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 この日の恩寵園では、朝の打ち合わせで職員が集められ、「理事会で恩寵園を継続することになりました」と報告された
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 職員の一人は「園の存続を求めて、要請書を出すなどの活動をしてきただけに、すごくうれしい。これからは、園児の集会を定期的に開催し、子どもたちの提案を柔軟に受け止めてあげられる園にしていきたい」と喜びを話した
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 また、「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は「継続することはうれしい。過去に犯した虐待、体罰のしょく罪をしてほしい」とした上で、「一番反省をしてほしいのは県。四年前の園児十三人脱走という日本の福祉史上に残る事件が起きたにもかかわらず、恩寵園に対して、改善勧告を出さなかった責任は重い」と語気を強め、今後も県の責任を追及していく姿勢を示した
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 支える会によると、卒園生ら十一人が原告となってきょう十日にも、社会福祉法人「恩寵園」と大浜浩・元園長、県を相手取った損害賠償請求訴訟を千葉地裁に起こすという
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 写真=恩寵園の継続を発表する最首・新理事長(右)


2000/03/09(木) 毎日新聞地方版/千葉
県の対応遅れ浮き彫り 今年2月、やっと改善勧告−−恩寵園の体罰/千t

 恩寵園の体罰は1995年に明らかになり、96年4月には園生13人が体罰を嫌って園を脱走する事件が起きた。県は当時「行政指導によって体罰は改善された」として、改善勧告までは行わなかったが、今年2月になって「(95年の時点で)勧告を行わなかったことで、体罰の再発を許してしまった」と陳謝し、大浜浩園長の解任も含む抜本的な改善勧告を出した
B  これを受けて、同園は2月28日、大浜園長ら理事全員の辞職と「休園」の決定を県に報告したが、新理事長に就任した最首和雄弁護士は「体罰がなかったとも、あったとも言わない」と虐待の事実に対する説明を避けた
B  また、県は同日、「休園を認めざるを得ない」と受け入れの姿勢を示していたが、厚生省から「園生への影響が大きい」と存続を指導されると、今度は同園に休園の再検討を求めるなど、一貫しない対応に終始していた
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地裁の判決が県の勧告に影
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 県が1995年の体罰の発覚から4年半を経て、ようやく改善勧告に至った背景には、今年1月の千葉地裁の判決が影響したとみられる
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 「恩寵園の子どもたちを支える会」が県を相手取り、同園に支出した措置費の返還を求めた訴訟の判決で、川島貴志郎裁判長は「体罰は『行きすぎた指導』の程度を超えており、絶対に行ってはならない違法行為であることは明らか」と園長の姿勢を批判し、体罰行為が継続的に行われていたことを認定した
B
 そのうえで、「県が園長の辞職を含む改善勧告をしなかったことは、違法と認めざるを得ない」と、県の責任を明確に指摘した
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 県は判決が出された時点でも、「県としては適切な指導をしたと考えている」とコメントしたが、約3週間後にこれまでの行政の誤りを認め、県の対応の遅れを浮き彫りにした
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 ◇恩寵園をめぐる動き

 【1995年】
 8月   市川児童相談所に恩寵園の体罰を知らせる匿名電
b  9月   県児童相談所長協議会が調査を開
n 11月   県が恩寵園に指導を開
n 12月   県が恩寵園に新規入所措置停
~  【96年
z  4月   園児13人が脱走、児童相談所に逃げ込
゙  【97年
z 10月   県が新規入所措置停止を解除
B  〃    「恩寵園の子どもたちを支える会」が、県を相手取り恩寵園への措置費の返還を求めて千葉地裁に提
i  【99年
z 11月   体罰継続の情報に基づき県が実態調査を開
n 12月   園児への体罰、虐待を繰り返しているとして、同会が大浜浩園長らを暴行、傷害容疑で県警に刑事告
ュ  【2000年
z 1月27日 千葉地裁が措置費返還訴訟の判決で、体罰の継続を認定。訴え自体は棄
p 2月16日 県が「体罰の再発」を認め陳謝。恩寵園に大浜園長の解任を含む改善勧
      県警が恩寵園を実況見分
  28日 大浜園長ら理事7人全員が辞職、新理事長に最首和雄弁護士が就任。「休園」方針を表
セ 3月 1日 厚生省が県に恩寵園を存続させるよう指
ア    8日 県警が元職員で大浜前園長の二男、晶容疑者を強制わいせつ容疑で逮捕(肩書は当時

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2000/03/09(木) 毎日新聞地方版/千
t 次々暴かれる虐待に怒りの声 恩寵園・前園長の二男、強制わいせつで逮捕 /千t

 ◇県警、実態解明急ぐ−−以前からうわさ、ほかにも被害女児
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 園児らを虐げていたのはの体罰だけではなかった――。前園長らによる体罰が問題になっている「恩寵(おんちょう)園」で、元職員が女児にわいせつ行為をした疑いで8日、県警に逮捕された。園の問題を指摘してきた市民や弁護士からは、児童を保護し、教育する立場の職員が園内で起こしたわいせつ事件に怒りの声が上がる一方、「園内での体罰や虐待の実態を明らかにしてほしい」と捜査の進展に期待する声も出ている。県警は、体罰問題の立件も視野に入れ、閉ざされた施設の中で繰り返されてきた児童虐待の実態解明を急ぐ
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 強制わいせつの疑いで逮捕された前園長の二男の大浜晶容疑者(31)は、同園職員だった1997年10月、当時小学6年の女児の体を触るなどした疑いが持たれている。被害児童は現在も同園で生活しているため、県警は8日、児童を保護するよう児童相談所に通告した
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 関係者によると、園内では97〜98年ごろ、大浜容疑者が複数の園生にわいせつな行為をした、とのうわさが広まった。一部職員が大浜容疑者の父である当時の園長らに辞職を求めたところ、大浜容疑者は98年11月ごろ辞職したという。県警もこうした情報を得ており、ほかの女児の被害についても慎重に調べを進めている
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 強制わいせつ事件の舞台となった恩寵園では8日午後2時10分ごろ、10人ほどの捜査員が園内にある大浜容疑者の実家に入り、約2時間半にわたり家宅捜索。段ボール数個分の資料を押収した。元職員逮捕の知らせに集まった報道陣に、男性職員の1人は「数日の報道で子供がデリケートになっているので、配慮してほしい」。別の男性職員は「事件について話せることは今はない。通常通りのスケジュールでやってます」と淡々と話した。2月末に理事に就任した岡田弘隆弁護士は「(容疑事実が)もし事実だとしたら困った事態だ。休園方針については今夜の理事会で検討したい」と語った
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 ◇県、改めて園に再建求める考

 園生への体罰に加え、元職員が強制わいせつ容疑で逮捕される事態となったことを受け、県の佐藤喜美子・社会部長は8日、「施設の職員としてあってはならないことであり、誠に遺憾だ」とのコメントを発表した
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 しかし、園の今後については、改めて改善勧告に沿った再建を求めていく考えを明らかにした。9日にも予定される社会福祉法人・恩寵園の最首和雄理事長らとの話し合いでも、園の再建を求める考えだ
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 「恩寵園」の問題は8日、県議会の代表質問でも取り上げられた。沼田武知事は子供の権利を守るため、県内の児童養護施設に対し「児童の苦情などを受け付ける第三者機関として、2000年度に県社会福祉協議会が設置予定の委員会などを活用する」と語った。【堀井恵里子
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 ◇「逮捕は当然」−−支える会代
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 県を相手取り民事訴訟を起こすなど、園内の体罰をやめさせるよう県に要請を続けてきた「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は、大浜容疑者の逮捕について「当然の結果。何のために児童養護施設に勤めたのかと恥ずかしく思う」と怒りをあらわにした。山田由紀子弁護士は「子供に被害が広がるのを食い止められてよかった。被害児童も納得していると思う。県警には園長らによる体罰問題についても引き続き捜査してほしい」と話した。14歳までを「恩寵園」で過ごした男子卒園生(17)は、「強制わいせつのうわさは以前からあり、逮捕されて良かったと思う。大浜容疑者らがいなくいなれば、もっと良い園になると思う」と話した
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 【県の実態調査で認定または推定された園生への体罰・虐待
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 ◇認定
▽襟首をつかんで床に押し付けTシャツを破った。その後、説教して殴った
▽乾燥機に入れ
ス ▽長時間正座させ、その場で失禁した子もい
ス ▽1〜3日間の登校禁
~ ▽ニワトリの死がいを抱えて寝かされ
ス ▽服のそでをはさみで切っ

 ◇推定
▽竹刀でたたいた
▽脚などの体を触っ

■写真説明 押収品の入った段ボール箱を車のトランクに詰め込む捜査員=8日午後4時半ごろ、船橋市薬円台4


2000/03/09(木) 読売新聞東京朝
恩寵園問題 容疑の前園長二男逮捕 体罰解明も目指す=千t

 児童に対する体罰や虐待が繰り返されていた船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)で、女子児童の体に触るなどのわいせつな行為を行ったとして、県警捜査一課と船橋東署は八日、大浜浩前園長の二男で元職員の大浜晶(あきら)容疑者(31)を強制わいせつの疑いで逮捕した。また、同課などは同園内にある大浜容疑者の自室の家宅捜索も行い、女の子が写ったわいせつな写真を大量に押収した。同園に対する強制捜査は初めて。大浜前園長も、児童の代理人となっている弁護士らに「体罰や虐待を繰り返している」として告発されていて、県警では園内での体罰や虐待の全容解明を目指して捜査を進める方針だ
B
 捜査員が同園に到着したのは同日午後二時十分ごろ。大浜容疑者は園内の前園長宅に同居しており、車から降りた捜査員約十人は、園の関係者とともに前園長宅に次々と入っていった
B
 家宅捜索は午後四時三十分ごろまで続き、捜査員らは前園長宅などから段ボール箱三箱を運び出した。家宅捜索中、園内では学校から戻ってきた子どもたちが捜査員を気にすることもなく遊び、ときおり報道陣を物珍しげに眺めていた
B
 園児の一人は、「園を壊すから、僕はもうすぐ、児相(児童相談所)に移るんだ。周りがうるさくなったからだって」などと報道陣にポツリポツリと語りかけていた
B
 近所の主婦(60)は、大浜容疑者のわいせつ容疑について、「全くわからなかった。信じられないが、もし本当なら、子どもたちと接する資格がないと思う」と驚いた表情で話した
B
 ◆「児童のケア十分に」 県、対応

 今回の逮捕について県社会部の佐藤喜美子部長は「施設の職員として、あってはならないことであり、誠に遺憾である。県としては、被害児童に対し、心理的ケアなど、十分なケアを行うとともに、本人や保護者の話をよく聞くなどして、適切な対応を行ってまいりたい。また、県はこれまで同園に対して、勧告の内容に沿って、継続運営を前提に是正改善を図れるよう指導してきたところであるが、引き続き指導してまいりたい」とコメントを出した
B
 ◆根底に同族経営弊害 関係者指
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 卒園生や同園関係者は、今回の事件の根底には、大浜前園長が実父から引き継いで理事長兼園長になるなど、世襲的な人事と同族経営的な運営の弊害が大きく横たわっていたと指摘する
B
 同園の卒園生らは「逮捕は当たり前」とした上で、「日常的に、小、中学生の女子に後ろから抱きついて、服の中に手を入れたりしていた。前園長が怖い存在だったので、大浜容疑者にいたずらをされても、文句を言えない雰囲気があった」と振り返る
B
 同園関係者らも「前園長は絶対的な存在。変えなくてはならない部分はたくさんあったが、何を言っても無駄というあきらめが職員の中にあった」と話した
B
 写真=家宅捜索を終え、大浜前園長宅から押収資料を運び出す捜査員(8日午後4時20分ごろ

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2000/03/09(木) 読売新聞東京朝
園児に強制わいせつ 千葉・船橋の児童養護施設「恩寵園」 前園長の二男を逮

 入園児童に対する体罰などが問題となっている千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)で、入園していた女児の体を触るなどしたとして、同県警捜査一課と船橋東署は八日、元職員で茨城県土浦市田中、無職大浜晶容疑者(31)を強制わいせつの疑いで逮捕した。調べに対し、大浜容疑者は容疑を大筋で認めている
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 調べによると、大浜容疑者は同園職員だった一九九七年十月ごろ、入所していた小学六年生の女児(当時十二歳)が十三歳未満であると知りながら、園内で女児の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い
B
 大浜容疑者は、大浜浩前園長(先月二十四日に辞任)の二男
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2000/03/09(木) 毎日新聞東京朝
ァ 女児にわいせつ行為、前園長の二男を逮捕−−船橋・恩寵

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」(最首和雄理事長)に職員として勤務していた1997年、小学6年の女児の体を触るなどのわいせつ行為をしたとして、同県警捜査1課と船橋東署は8日、前園長の二男で茨城県土浦市田中1、元同園職員、大浜晶容疑者(31)を強制わいせつ容疑で逮捕した。同園では、園児への体罰が問題になっており、弁護士らが前園長らを暴行、傷害容疑で告発していた。県警は、ほかの園児へのわいせつ行為がなかったかなど大浜容疑者を厳しく追及するとともに、同園で行われていた体罰の実態についても調べを進める方針
B
 調べでは大浜容疑者は、恩寵園の職員だった97年10月ごろ、園内で、小学6年の女子園児(当時12歳)の体を触るなどのわいせつ行為をした疑い。大浜容疑者は大筋で容疑を認めているという

B

2000/03/09(木) 産経新聞東京朝
少女にわいせつ行為 「恩寵園」前園長の二男逮捕 千葉・船

 入所している児童らへの体罰が問題となっている千葉県船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」で、入所している少女にわいせつな行為をしたとして、県警捜査一課は八日、強制わいせつの疑いで茨城県土浦市田中一ノ七ノ一二、同施設元職員、大浜晶容疑者(三一)を逮捕した。大浜容疑者は、体罰を行っているとして告発された前園長の二男
B
 調べによると、大浜容疑者は平成九年十月ごろ、同施設で、入所していた少女=当時(一二)=に対し、十三歳未満であることを知りながら、体を触るなどのわいせつな行為をした疑い
B
 恩寵園では前園長や職員らが児童らに対して、鳥の死がいと一緒に寝かせたり、乾燥機の中に入れたりする体罰を行っていたとして、千葉県が今年二月、再発防止を求める改善勧告を行っていた

B

2000/03/08(水) 毎日新聞ニュース速
<恩寵園>前園長の二男を強制わいせつ容疑で逮捕 千葉県警

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」(最首和雄理事長)に職員として勤務していた1997年、小学6年の女児の体を触るなどのわいせつ行為をしたとして、同県警捜査1課と船橋東署は8日、前園長の二男で茨城県土浦市田中1、元同園職員、大浜晶容疑者(31)を強制わいせつ容疑で逮捕した。同園では、園児への体罰が問題になっており、弁護士らが前園長らを暴行、傷害容疑で告発していた。県警は、ほかの園児へのわいせつ行為がなかったかなど大浜容疑者を厳しく追及するとともに、同園で行われていた体罰の実態についても調べを進める方針
B  調べでは大浜容疑者は、恩寵園の職員だった97年10月ごろ、園内で、小学6年の女子園児(当時12歳)の体を触るなどのわいせつ行為をした疑い。大浜容疑者は大筋で容疑を認めているという
B  同園の体罰問題は95年からたびたび表面化し、今年1月には千葉地裁が住民訴訟の判決の中で、「体罰が継続している」と認定。同園は2月、園長ら理事全員が辞職し、休園する方針を打ち出していた

B

2000/03/08(水)@読売新聞ニュース速
養護施設で強制わいせつ

 入所者への虐待が発覚した千葉県船橋市の児童養護施設の元男性職員が強制わいせつ容疑で逮捕
B  前施設長の息子。職員だった3年前に入所の小6女児(当時12歳)にわいせつ行為をした疑い

B
2000/03/08(水) 共同通信ニュース速
問われる千葉県の責任 福祉関係者から批判高まる

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」をめぐる体罰問題は八日、元職員が千葉県警に逮捕された強制わいせつ事件に発展した。「体罰が発覚したときに適切な対応を取っていれば」。福祉関係者らの間で県への批判が高まっている
B  一九九六年四月、園児十三人が児童相談所に駆け込み体罰が発覚したが、年間約六千万円の運営費を負担し、園長の解職命令など強い権限を持つ千葉県は、園長を減給処分などにしただけだった。 失望した園児らは仕返しを恐れ、親元に帰るなど次々と退園した。だが引き取った親は十数年ぶりに再会した子供を養育せず、すぐに姿を消したケースも。多くの元園児は未成年ながらアルバイトなどをして一人で生活する
B  元職員のわいせつ事件は九七年十月に発生。県幹部は「体罰問題が発覚した当時の対応は適切だったと思うが、結果的に新事実が判明した」と話すが、ある職員は「四年前は問題を穏便にという意識が強く、及び腰だった」と打ち明ける
B  高橋重宏日本社会事業大教授(児童福祉論)は「恩寵園は民間施設だが、預かる責任は県にある。『子供の人権侵害』と県がきちんと認識して対処していれば、こんな事件は起きなかったのでは」と指摘する。
2000/03/08(水) 共同通信ニュース速
強制わいせつで元職員逮捕 体罰発覚の恩寵園

 元園長による園児への体罰が発覚した千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(ちょう)園」で、元職員が園児にわいせつな行為をしていたとして、千葉県警捜査一課と船橋東署は八日、強制わいせつの疑いで茨城県土浦市田中一ノ七ノ一二、無職大浜晶容疑者(31)を逮捕した
B  大浜容疑者は元園長の二男で、施設の職員として勤務していたが、一九九八年に退職。容疑を大筋で認めているという。県警は元園長についても傷害容疑で近く書類送検する方針
B  調べによると、大浜容疑者は九七年十月ごろ、同園内で女子園児(13)の体を触るなどのわいせつな行為をした疑い
B  元園長は九四年八月、男子園児が靴を履かずに園内のベランダを歩いたのを見つけて植木ばさみを顔に近づけ、顔をかばおうとした園児の左手に切り傷を負わせた疑いが持たれている
B  恩寵園は身寄りがないなど環境に問題のある十八歳までの少年少女を養育する社会福祉法人で、現在も約五十人が在園。理事会が四月から休園することを決めたが、職員らが反対している
B  九六年四月、児童十三人が園を抜け出して児童相談所に保護され、園長による体罰を訴えたが、当時千葉県は園長を減給処分などの軽い処分で済ませていた
B  市民グループが昨年十二月二十四日、「今でも体罰が行われている」として、同県警に傷害容疑などで告発していた。
2000/03/08(水) NHKニュース速
園児にわいせつ行為 児童養護施設の元職員を逮捕 船橋

@園児に対する体罰が問題になっている千葉県船橋市の児童養護施設の元職員が、園児にわいせつな行為をしていた疑いできょう逮捕されました
B  逮捕されたのは、千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」の元職員の大濱晶(オオハマアキラ)容疑者(三十一)です
B  船橋東警察署の調べによりますと、大濱容疑者は、在職していた平成九年の十月ごろ、施設の中で園児の胸を触るなど、わいせつな行為をしていた強制わいせつの疑いが持たれています
B  警察では、去年十二月、園児を支援する市民グループが、園長や一部の職員が園児を殴るなどの体罰を繰り返しているとして、傷害などの疑いで告発したことから捜査を進めていました
B  その結果、体罰とは別に大濱容疑者の強制わいせつの疑いが強まったとして、きょう午後、逮捕するとともに容疑を裏付けるため「恩寵園」を家宅捜索しました
B  取り調べに対して大濱容疑者は容疑をほぼ認めているということです
B  恩寵園には、現在、身よりのない子どもなど、二歳から十八歳までの五十三人が生活していますが、園長らによる体罰が繰り返されていたとして千葉県が先月十六日、施設を運営している社会福祉法人に運営を改善するよう勧告していました
B  これに対して、社会福祉法人側は今月いっぱいで施設を休園にし、子どもの受け入れ先が見つかりしだい、施設を廃止する方針を明らかにしたことから、千葉県などは休園しないよう求めています。
2000/03/08(水) 時事通信ニュース速
“児童虐待施設”の元職員を逮捕=前園長の息子、わいせつ行為で−千葉

@入所者への体罰が問題となっている千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)で入所していた少女にわいせつ行為をしたとして、千葉県警捜査一課などは8日、元職員で無職大浜晶容疑者(31)=茨城県土浦市田中=を強制わいせつ容疑で逮捕した。同容疑者は容疑をおおむね認めているという
B  調べによると、大浜容疑者は同施設の職員だった1997年10月ごろ、施設内で入所していた小学6年の女子児童=当時(12)=の体に触るなどのわいせつ行為をした疑い。恩寵園については、入所児童への虐待行為があったとして、2月に県が改善勧告を出しており、園側は3月末に休園すると発表していた。大浜容疑者の父親は2月まで同園の園長を務めていた。
2000/03/08(水) 毎日新聞ニュース速
<恩寵園>元職員わいせつ行為の疑いで強制捜査へ

 園生への体罰が問題となっている千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」で、前園長の二男の元同園職員(31)が、園児(女児)にわいせつな行為をしていた疑いが強まり、県警捜査1課と船橋東署は8日、強制わいせつの疑いで強制捜査に踏み切る方針を固めた。同園をめぐっては、弁護士らで作る「恩寵園の子どもたちを支える会」が昨年12月、園生に対する体罰が行われているとして前園長らを傷害容疑で刑事告発しており、県警は園内での虐待の実態について捜査を進めていた
B
 調べでは、元職員は1998年、同園を退職した夏ごろまでの間に、女児(当時小学6年)に抱きついたり、体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。関係者によると元職員は、このわいせつ事件を機に他の職員らから退職を迫られ辞職したという
B
 同園の体罰問題は95年、児童相談所への匿名電話をきっかけに発覚。県は行政指導を行ったが、96年4月には園児13人が児童相談所に逃げ込む問題が発生した。千葉地裁が1月、県の園への措置費支出をめぐる住民訴訟の判決の中で体罰を認定し、県も「体罰の再発」を認めて陳謝し、同園に園長の解任も含む改善勧告を行った。これを受け、同園は先月、園長ら理事全員が辞任し、休園することを県に報告している
B

2000/03/08(水) 読売新聞ニュース速
体罰の疑いで養護施設を強制捜査へ

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)で、入園児童に体罰などを行っていた疑いが強まったとして、同県警捜査一課と船橋東署は八日午後にも傷害と強制わいせつ容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた
B  調べによると、同園では一九九四年八月、男子児童が植木ばさみを突きつけられ、左手にけがを負うなど、虐待や体罰が行われていた疑いなどが持たれている
B


2000/03/08(水) 読売新聞ニュース速
入所児童虐待で強制捜査へ

 千葉県船橋市の児童養護施設・恩寵園を、千葉県警が傷害と強制わいせつ容疑で強制捜査へ
B  「児童に虐待や体罰が繰り返されている」と弁護士が告発。警察が任意で事情聴取を進めていた
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2000/03/08(水) 朝日新聞 東京夕
恩寵園元職員、わいせつ容疑で書類送検

 園生への体罰問題が表面化し、廃園の方針を打ち出している千葉県船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」をめぐり、千葉県警捜査一課と船橋東署は八日までに、同園の元職員が入所する女の子の胸をさわったなどの疑いが強まったとして、元職員を強制わいせつ容疑で同日午後にも書類送検する方針を固めた

B

2000/03/08(水) 毎日新聞地方版/千
t 休園は阻止したい−−船橋の恩寵園、「支える会」が緊急集会 /千t

 園生への虐待が問題となっている船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(最首和雄理事長)が4月からの休園を決定した問題で、「恩寵園の子どもたちを支える会」(浦島佐登志代表)は7日、「休園に反対する緊急集会」を船橋市勤労市民会館で開いた。4年前、同園から逃走した経験のある女性の卒園生(20)は「私には姉妹がたくさんいるが、一緒に過ごしたのは恩寵園しかない。思い出の場をなくさないでほしい」と訴えた
B
 集会には卒園生4人が参加し、男性の卒園生(17)は「園長が火のついたマッチを私の手に落とし、その手を握って消させた。その跡が今も残っている」と在園時の体罰の実態を明かした。別の男性(21)は「園生全員が暴力を受けた。だが、休園することだけは阻止したい」と声を詰まらせた
B
 卒園生と浦島代表らは同日朝も県庁、県議会前で約1100枚のビラを配り、県の改善勧告の遅れなどについて「県は私たちに謝罪して」と訴えた。また、卒園生は県社会部を訪れ、園の再建を求める要請書を田中俊成参事に手渡した
B
 この後、県弁護士会館で会見した浦島代表らは「休園もやむを得ないとしていた県の姿勢を変えることができたのは、大きな成果。あとは園がどう判断するかだ」と休園撤回を訴えた
B
 一方、沼田武知事は同日の県議会で、「休園を再検討し、勧告に沿った改善計画を立てるよう指導している」と述べ、休園を受け入れない姿勢を改めて明らかにした。知事はさらに「園の継続運営を前提に指導し、児童の処遇確保に最大の配慮をしたい」と述べた。【古賀三男、友田綱樹

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2000/03/08(水)@読売新キ東京朝
「恩寵園」園児、県が措置変更手続き 休園の再検討要請の最中=千t

 船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」問題で、県が、恩寵園に入所している五十三人の園児らの措置変更の手続きを進めていることが七日、明らかになった。県社会部の田中俊成参事は「万が一という最悪のことも考えてやっている」としているが、県が恩寵園に休園の再検討を求めている最中だけに、同園の園児らの支援組織は反発を強めている
B
 この問題を巡っては、園の理事会が、四月から休園とする方針を決定。これに対して、厚生省の指導を受けた県が二日、休園の再検討と、改善計画の提出を求め、園側はあす九日、回答すると県に報告している
B
 園児らの支援組織「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は七日、「県は恩寵園に対し、休園の再検討を求める傍らで、措置変更の手続きを進めている。県は明らかに二枚舌を使っている」と話した。この日は同園の卒園生三人が、県庁を訪れ沼田武知事に対し、休園決定の取り下げの指導と謝罪を求める要請書を提出した
B
 一方、恩寵園問題は、この日開かれた県議会でも自民党の花沢三郎議員が代表質問で取り上げた。答弁で、沼田知事は「県としては、入所児童の処遇の確保に最大の配慮をし、園の継続運営を前提とした勧告の趣旨に沿った是正改善が図られるように法人を指導してまいりたい」と語った
B
 また、沼田知事は、〈1〉県下の児童養護施設に対し、懲戒権乱用禁止を徹底させるために、児童の処遇に関する基準を作成する〈2〉県児童福祉施設協議会が新年度内に設置を予定している、児童の苦情や意見を受け付ける第三者機関の早期設置を指導していく――などの方針を示した

B

2000/03/07(火) 読売新聞東京朝
「恩寵園」の一部職員、休園撤回を求め要請書 沼田知事向け提出=千t

 園児への虐待が明るみに出て、休園問題に揺れる船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)の一部職員が六日、県庁の知事室を訪ね、休園決定の取り下げを求める要請書を提出した。職員らは既に県児童家庭課に同様の要請書を出しているが、「願いを沼田知事に直接伝えたい」と話した
B
 県庁内の知事室には同日午前、園の職員二人が訪れ、県職員に「ぜひ、沼田知事にお渡し下さい」と要請書二通を手渡した。が、県職員は「内容を見ないと何とも言えません」と答えるにとどまった。県では、沼田知事に報告は行う方針
B
 今月三日に児童家庭課に要請書を提出して以降、園の職員四人が新たに「休園反対運動」に参加。この日提出した要請書には、職員二十二人のうち、十三人が署名をした。要請書では、勧告に従って体罰問題を改善した神奈川県鎌倉市内の児童養護施設「鎌倉保育園」の実例を示した上で、「改善勧告を真摯(しんし)に受け止め、私たち職員が一丸となり改善に取り組みたい」としている
B
 この問題は、きょう七日に開かれる県議会でも取り上げられる予定

B

2000/03/06(月) 毎日新聞ニュース速
<殺さないで>虐待された子供たちは、どこに行けば救われる

 「このままでは、虐待された子供たちの行き場がなくなる
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 神奈川県の厚木児童相談所に併設されている一時保護所。定員は15人だが昨年10月、21人の子供を収容する事態が6日間続いた
B  一時保護所は虐待などの理由で児童相談所が親元から引き離した子供を、3〜4週間程度保護する
B  厚木児童相談所1階にある一時保護所の場合、子供の居室は6畳間が3室、4畳半1室の4室。21人が入所した間は、病気の子供の静養室と4畳半の面接室も使った。「寝られるスペースはすべて使い、やっと受け入れられた」という
B  職員は常勤6人と非常勤の保母、夜間指導員の計8人。相談所の職員も当直に加わり、ローテーション勤務で日中3人、夜間2人を確保するのが精一杯だ。虐待の増加で1998年ごろから定員一杯の状態が続く。だが、県が施設を拡充する計画はない
B  担当職員は「今は緊急の保護が必要な虐待ケースは断らずに受け入れているが、設備も人手も足りない。このまま増え続ければ、すぐに対応し切れなくなる」と訴える
B
 東京都にも一時保護所は5カ所あるが、2、3年前から「定員オーバー」で入所できないケースも出ている。保護が必要な児童を入所させようとしたが、断られた経験を持つ元児童福祉司は「殺されるかも知れない子供に『空きがないから』と言えるのでしょうか」と憤る
B  養護施設の空きがなく、一時保護所で長期間暮らさなければならない子供も出始めている。緊急避難場でしかない一時保護所は狭く、子供の出入りも多いため、ひと月を超えると気持ちが不安定になりやすい
B  「相談所の担当同士で、養護施設を奪い合う状態だ」と児童福祉司は明かす。仕方なく県外の施設に頼んだり、兄弟を別々の施設に入れることもある
B
   ×   ×  
@
 運よく養護施設に入れても、職員に虐待されるケースもある
B
 千葉県船橋市の「恩寵園」。約7年前の夏、館内放送で食堂に10数人の子供が集められた。目の前で、泣き叫ぶ男児の片足を園長が机の上に乗せ、包丁の刃先を押し当てた。規則違反の装飾リングを足首につけていたことへの体罰だった
B  「そんな足なら切っちまうぞ」。ふくらはぎから血がひと筋流れた。当時、小学生だった女性(17)は、息を殺して見つめた光景が頭から離れない
B  園生を支援する地域住民らが県から支出された園長の人件費の返還を求めた訴訟の口頭弁論が昨年5月、千葉地裁であった。元園生の女性(18)が自分の体験を証言した
B  「麻袋に入れられ、小学校のフェンスに3時間くらいつるされた」「服を全部没収され、その日はずっと裸で立っていた」……。脱走したいと思ったが、子供同士で「親に捨てられたんだからしょうがない」とあきらめたという
B  この女性は今も心の傷に苦しんでいる。いらいらすると血を見たくなり、手の甲をはさみで切ることがある。人の叫び声を聞けば園を思い出し、めまいがする。弁護士から「大人をどう思っていましたか」と問われ、「悪魔だと思っていました」と声を絞り出した
B  96年4月、小学生から高校生までの園生13人がついに逃げ出した。千葉地裁は今年1月、返還請求を棄却したが、虐待の事実は認定し、県の対応を「少なくとも子供たちが脱走した時点で、園長の解職を含めた指導体制の改善を勧告すべきだった」と批判した
B  裁判を支援した都内の相談所のベテラン職員は言う。「これは氷山の一角。虐待された子供たちは、どこに行けば救われるのでしょうか
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2000/03/06(月) 読売新
卒園生ら支援訴え/恩寵園の休園撤回/街頭ビラ、園側要求

 園児への児童虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」問題で、卒園生らが五日、休園方針の撤回を求める緊急ビラまきをJR船橋駅前など同市内で行い、地域住民に支援を求めた。また、卒園生らは、最首和雄新理事長宅と恩寵園を訪ねて申し入れを行った。
 緊急のビラまきを行ったのは、卒園生九人と「恩寵園の子どもたちを支える会」(浦島佐登志代表)ら八人。ビラには、「私たちは、恩寵園を休園にして欲しいと言ったことはなく、望んでもいない」と書かれている
B  また、卒園生らは、市内にある、最首新理事長宅を訪れ施設継続を求めた。これに対して最首理事長は、「県との交渉が非常に微妙な時期なので何も言えない」と回答。また、「過去の虐待についての調査は行うのか」という問いに対しては、「私一人でやることはできない」と答えるにとどまった
B  卒園生の一人は、「過去の虐待をうやむやにするために、休園とする方針は許せない」と話した
B  同会では、七日午後七時から船橋市勤労市民会館で緊急集会を開く予定
B


2000/03/05(日) 朝日新聞ニュース速
◇施設の子の訴え聞く体制づくり 厚生省が機関設置へ◇

 厚生省は4月以降、児童養護施設など児童福祉施設を評価したり、入所中の子どもから相談を受けたりする第三者機関をつくる事業を始める。厚生省は福祉サービスについては、2003年から利用者が選択する制度に移行させる改革を進めているが、児童福祉の分野では、行政が入所する児童養護施設などを決める「措置制度」が残る。施設には子どもが望まないことを指導しなくてはならない面がある一方、一部で子どもたちに体罰や虐待が加えられていることも明らかになっていた。客観的に施設運営の内容を評価する仕組みや子どもが相談できる機関が必要だとの指摘が出ていた
B  厚生省によると、具体的な運用については各都道府県などに任せるが、地域の社会福祉協議会などにまず、弁護士や医者、心理学者、住民代表、施設の出身者などからなる委員会を設置。施設自身が行う自己評価に加え、この委員会が直接施設に赴いて調査し、施設に対して改善のための助言などをする。子どもたちにも直接意見を聞き、助言などに反映させるという
B  子どもたちが気軽に相談に来られるような場所をつくったり、電話を開設したりすることも想定されている
B  厚生省はとりあえず、10カ所の都道府県に対してモデル的に運営費を2分の1補助する方針だ
B  児童福祉施設については、親から虐待を受けたり、親に養育能力がなかったりするなど、親と一緒に暮らせない子どもが入所しているため、施設で体罰や不当な扱いを受けても、苦情が外に出にくいと言われてきた。子どももほかに行くところがなく、虐待や体罰があっても内々にされてしまう傾向もあるという
B  昨年、子どもが体罰を受けていたことが発覚した神奈川県鎌倉市の児童養護施設「鎌倉保育園」のケースは、関係者の通報で初めて事実が分かったB千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」のケースは、4年前に子ども13人が脱走、児童相談所に駆け込んで、初めて表面化した。それでも、第三者機関などがないため、県が虐待の事実を確認したのは今年2月になってからだったB
 従来は、全国に174ある児童相談所が児童福祉施設の子どもたちの権利を擁護する機能をもっていたが、最近の子ども虐待の急増などで、十分に対応できていない相談所も少なくないと言われている
B  厚生省によると、昨年3月現在で全国に556の児童養護施設があり、約2万9000人の子どもが生活している
B  神奈川県と東京都はすでに、独自に第三者機関を設置している

B

2000/03/04(土) 読売新聞東京朝
恩寵園問題 職員一部が「休園撤回を」 県に要請書提出=千t

 ◆前幹部ら虚偽説明も指
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 園児への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)問題で、恩寵園の一部職員が三日、県に対し、休園決定の取り下げを求める要請書を提出した。職員らによると、園を運営する法人の前幹部が県の改善報告の内容を偽って職員らに伝え、「休園するしかない」と職員に解雇通知を突き付けていたという
B
 県庁には同日午後、職員数人が訪れた。手渡した要請書の中で、子供たちは「恩寵園を出された時に受け入れ先がなく、兄弟が離ればなれになる可能性もある」として、同園の休園決定の再検討を求めた
B
 また、先月十六日の県の改善勧告以降、法人の前幹部が職員に対し、「勧告を受け入れなかった場合は、県から閉鎖命令が出される可能性がある」などとウソの説明を行い、「勧告を受け入れることは、今は行ってもいない体罰を認めることになるので、休園するしかない」として、職員に一方的に解雇通知を配り、「できるだけ早く受理書に署名、なつ印して提出しろ」と強要していたという
B
 職員の多くは、既に署名、押印を済ませているが、自分たちで調査を行ったところ、「だまされていたことが分かった」(職員)という
B
 読売新聞の取材に対し、職員らは「廃園というニュースを聞いた子供たちが泣き崩れるのを見て、立ち上がることを決意した」と話し、「四年前に内部の膿(うみ)を吐き出さなかった県の責任をなぜ、私たちが負わなくてはならないのだ。子供たちの楽しく穏やかな生活を奪わないでほしい」と話した。現在も体罰が行われているとする一連の報道は否定した
B
 一方、県児童家庭課は「県としては、すでに社会福祉法人恩寵園に対し、休園の再検討と改善計画の提出を求めてある」として、要請書の内容について新たな指導は行わないという
B
 この問題で、県は先月十六日、同園に対し、〈1〉適切な運営ができるよう、園長の解職を含む人事上の措置を速やかに講じる〈2〉入所児童の権利擁護を図るため、弁護士など第三者で構成される機関を法人内に設置する――などの改善勧告を実施したが、同園は来月末で事実上廃園する方針を固めている

B

2000/03/03(金) 読売新聞東京朝
恩寵園 県、休園の再検討を指導=千t

 園児への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」の休園問題で、県は二日、同園に対して、〈1〉休園の再検討〈2〉改善勧告に沿った改善計画の提出――などを指導した
B
 厚生省は一日、県に対して、「休園は、県の改善勧告の趣旨を理解したものではなく、子供を守る児童福祉法の理念に沿ったものではない」などとして、同園に休園を再検討させるよう求めており、県はこれを受けて同園を指導した

B

2000/03/03(水) 朝日新聞 東京地方版/千
t 恩寵園の休園、再検討を要請 県、厚生省の指摘受け/千t

 体罰問題で休園を宣言していた船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」に対し、県は二日、休園方針を再検討することを求めた。県は、同園の休園方針に対し「やむを得ない」との姿勢を見せていたが、これに対し厚生省が一日、「施設側の言い分だけを聞いて休園を受け入れることには疑問がある」と指摘、勧告に沿った指導を求めていた
B  県児童家庭課によると、この日午後、県庁を訪れた新理事長の最首和雄弁護士や田中衛前理事長らに、休園を再検討することを要請。また、県による勧告に従い、体罰根絶に向けた改善計画書を提出するよう改めて求めた。園側は「持ち帰って検討したい」というにとどまった、という

B

2000/03/02(木) 読売新聞東京朝
恩寵園問題 「休園、再検討を」 厚生省、県に申し入れを要請=千t

 園児への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)問題で、厚生省は一日、県に対して、「園を休止する措置は、子供を守るという児童福祉法の基本理念に沿ったものと言えない」などとして、同園に休園を再検討させるよう求めた。県もこれを受け、同園の法人に申し入れる
B
 同省は県に対して、〈1〉県の改善勧告に沿った改善計画書を再度提出させる〈2〉休園について再検討させる――ことなどを同園に促すよう求めた
B
 同省は〈1〉について、「同園の新理事長が、県が体罰を認定したことに対して、『疑義がある』と発言するなど、勧告を重く受け止めた経緯が見られない」などとして、改めて同園に改善計画書を提出させるよう指導。また、〈2〉についても、「休園というのは災害などやむを得ない状態を前提としているもので、園が主張する『外部勢力により引き起こされた混乱が原因』という休園の理由は理解できない。法人として、きちんとした改善をすれば問題ないことだ」などとして、休園を再検討させるよう求めた
B
 同省は、「休園となれば、兄弟のように暮らしていた五十三人の園児がバラバラになる。大人の都合で、児童の権利を踏みにじることは許されない」と同園の姿勢を批判。さらに、県の児童虐待数が全国平均に比べて突出していることをあげ、「千葉県の児童養護施設への入所率は高く、同園を休園することは適切とは言えない」などと指摘した

B

2000/03/02(木) 毎日新聞ニュース速
<特報・恩寵園>存続を千葉県に指導 園児に影響大と 厚生

 施設長らによる体罰問題が明るみに出た児童養護施設「恩寵園」(千葉県船橋市、大浜浩園長)の運営法人が休園の方針を打ち出した問題で、厚生省は1日、「休園すれば業務再開は難しくなり、園生53人の生活への影響が大きい」として、千葉県に対し休園させないよう求める異例の行政指導を行った
B
 法人は2月28日、県に休園を申し出て、事実上廃園もやむを得ないことを表明。県もこれを追認する形で園生を他施設に移す方針を明らかにしていた。しかし、他施設の定員の問題から受け入れ先が見つからない恐れもあり、同省は「園生には子供同士の人間関係があり、地域の友人もいる。施設が見つかっても子供の権利上、適切でない」と指摘した
B
 これに対し、県側は「努力したいが、現時点では休園はやむを得ない」としており、園の先行きは不透明だ。 【児童虐待取材班

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2000/03/02(木) 恩寵園の子どもたちを支える
厚生省の千葉県に対する指導

 恩寵園が四月からの休園を決定し、県もこれを受け入れたことについて、厚生省は本日千葉県社会部長(出席したのは次長)を呼び、萩原英俊・厚生省児童家庭局家庭福祉課長が以下のことを伝えた
B
@ 1.法人恩寵園が再度改善計画書を県に提出するように要請し
ス  (1)新理事長は「疑義がある」との発言を行ったが、改善勧告の趣旨をまったく理解していない
B  (2)改善勧告に沿った計画書を提出していない
B  (3)法人が改善勧告を検討した経緯がまったく見えない
B
2.施設休止の申し出を再検討するよう指導するこ
ニ  (1)児童養護施設の入所率は、虐待などでいずれも高く、新規に措置できない状況。このような状況で申し出を認めることは適切ではない
B  (2)今の同園の入所児童の生活はどうなるのか。子どもには、慣れ親しんだ場所で生活する権利がある

B

2000/03/01(水) 読売新聞東京朝
恩寵園の元園児ら賠償請求へ 県などに監督要請 「休園も無責任」=千t

 園児への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)問題で、「恩寵園の子どもたちを支える会」(浦島佐登志代表)は二十九日、休園方針の撤回などを求めた要請書を厚生省と県に提出した。その後記者会見した支える会は、休園について、「体罰・虐待の事実と真の責任の所在を闇(やみ)に葬ろうとしている」と痛烈に批判した。また、同会は近く、大浜浩・前園長や県を相手取って、損害賠償請求訴訟を起こすことを明らかにした
B
 厚生省や県庁には、浦島代表と元園児の男性(21)、同会代理人の山田由紀子弁護士ら四人が訪れた。元園児が手渡した要請書では、同園が虐待の事実を認めず、園児への処遇を改めないまま休園するのは無責任として、〈1〉休園方針の撤回〈2〉改善勧告の趣旨に合った新理事の選任〈3〉事実解明のための第三者機関設置――などについて、県が適切に同園を監督・指導するよう求めた
B
 要請書について県は、「内容をよく見て検討したい。休園しても、改善勧告に見合った措置が講じられれば、また園を再開してほしいし、県としても再開に向けて園を引き続き指導していきたい」とした。同会は大浜前園長の退職金について要請書で指摘しているが、県は「園の就業規則に照らし合わせると、退職金の支出は好ましくない」と同園を指導したという
B
 浦島代表らは、その後の記者会見で、休園の方針を打ち出した同園を痛烈に批判。長年にわたり園児らを支えてきた浦島代表は、「県と恩寵園は生活保護法、児童福祉法をもてあそんでいる。休園した場合、現在入っている園児の行き場はどうなるのだ」とした上で、「臭いモノにふたをするのではなく、反省し、改善し、園児らに償って欲しい」と訴えた
B
 また同会は、元園児約八人が近く、大浜前園長や県を相手取り、大浜前園長から殴るなどの暴行を加えられ、肉体的、精神的に苦痛を受けたとして、損害賠償請求を起こす準備を進めていることを明らかにした
B
 原告になる予定の元園児の男性は、「ベッドの柱に後ろ手で縛り付けられ、園長に殴られた。逃げようとして腕から血が出たほどだ。現在も、だれかが顔に手を近づけただけで過敏な反応をしてしまうなど、精神的な苦痛は残っている」などとして提訴に加わる予定だという

B

2000/03/01(水) 毎日新聞地方版/千
t 恩寵園の休園、県に撤回申し入れ−−「支える会」代表ら、正常な再建訴える/千t

 園生への虐待が問題となっている船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園(おんちょうえん)」が4月からの休園を決定したことに対し、「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表と代理人の山田由紀子弁護士らが29日、厚生省と県を訪問し、休園の撤回を指導するよう申し入れた
B
 浦島代表らは申し入れ後、県弁護士会館で記者会見を開き、「園生への体罰や虐待の事実とその責任を、休園によって闇(やみ)に葬ろうとしている」と恩寵園側の姿勢を批判し、改めて休園に反対した
B
 会見には、元園生の男性(21)も参加し、園長による虐待の体験が初めて公の場で語られた。男性は「園長の暴力は毎日のことだった。たとえば廊下を走っただけで1日じゅう正座させられ、謝りに行くと『うるさい』と言ってまた殴られた。竹刀やバットでも殴られた。けがで血が流れても病院に行かせてもらえなかったが、殴られることで『問題が片づく』と思っていた」と話した
B
 男性は休園について、「園で生活している53人の子どもの未来が約束されていないのに先に休園だけを決め、子どものことを全く考えていない」と語り、正常な体制による園の再建を訴えた。【友田綱樹

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2000/03/01(水) 朝日新聞 東京地方版/千
t 恩寵園問題「廃園でなく改善を」 支援団体、国や県に要望/千t

 体罰問題が明るみに出て廃園を決めた船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」の卒園者で「体罰を受けた」という男性(二一)が二十九日会見し、「後ろ手に縛られて殴られた」など体罰の実態を語った。また、「恩寵園の子どもたちを支える会」のメンバーらは同日、厚生省と県を訪れ「廃園は体罰問題をあいまいにする」などとして、廃園ではなく改善を指導するよう求めた
B  会見した卒園者は、小学校五年生から中学三年生まで入所していた男性(二一)で、「体罰はほぼ毎日あった」と話した。げんこつで殴られるなどの体罰は日常的で、廊下を走ったなどの理由で、園長に二段ベッドの梯子に後ろ手で縛られ、腹などを殴られたこともあったという。そのほか「血を出しても病院に連れて行かれなかった」「竹刀でなぐられ顔にあざができ、学校を休んだ子もいる」などと話した
B  さらに、園側が体罰の事実を認めていないことについて「自分は実際に体罰を受けており、『ない』という主張が通用することが許せない」と語った
B  支える会が提出した要望書は、恩寵園の廃園について(1)県の改善勧告に反する(2)第三者機関の設置を阻み問題の解明をあいまいにする(3)在園の子どもたちへの責任放棄、と指摘。国と県に廃園を撤回させることや、新理事の適性を判断することなどを求めた
B  県児童家庭課は、「園側が回復が不可能な状況にあるとしており、現段階では休園を認めざるを得ない」としたうえで、「要望書の内容は検討したい」とした
B  また、支える会は、大浜浩前園長や県などを相手に、過去に体罰を受けた八人を原告とする損害賠償訴訟を三月中に起こす方針を明らかにした。現在訴訟の準備をしているのは、四年前に同園を逃げ出して児童相談所に「体罰を受けた」と訴えた十三人のうちの八人。体罰により現在も精神的なストレスが残っているという

B

2000/03/01(水) 朝日新聞 東京朝
厚生省、体罰指摘した船橋の児童施設問題で千葉県を聴取

 子どもたちへの体罰や虐待が指摘され、千葉県から改善勧告が出されていた千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」問題で、厚生省は二十九日、千葉県から事情を聴取することを決めた。三月一日に同県の社会部長を厚生省に呼び、恩寵園に対する県の考え方やその根拠などについて尋ね、問題があれば、県に対して指導・助言を行うとしている

B

2000/02/29(火) 恩寵園の子どもたちを支える
厚生大臣、千葉県知事に卒園生が要請を提出

午後1時00分 厚生省 卒園生が厚生大臣宛に要請書提
o 午後1時30分 厚生記者会
ゥ 午後3時30分 千葉県庁 卒園生が千葉県知事宛に要請書提
o 午後4時00分 記者会見 千葉県弁護士会


2000/02/29(火) 朝日新聞ニュース速
◇「恩寵園」問題で厚生省が千葉県を事情聴取へ◇

 子どもたちへの体罰や虐待が指摘され、千葉県から改善勧告が出されていた千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」問題で、厚生省は29日、千葉県から事情を聴取することを決めた。3月1日に同県の社会部長を厚生省に呼び、恩寵園に対する県の考え方やその根拠などについて尋ね、問題があれば、県に対して指導・助言を行うとしている
B  「恩寵園」問題は、4年前に入所していた子ども13人が虐待や体罰を受けたとして脱走、児童相談所に逃げ込んだことで表面化した。当時県は調査したものの事実が確認できないとしていた。しかし、昨年、「体罰が続いている」との報道を受けて再度調査を始め、殴るけるなどの体罰が行われている事実を確認した。その上で、2月16日に園長の解職を含む運営の改善を勧告した。同園は28日に3月いっぱいでの休園を発表、県も「認めざるを得ない」としている
B  これを受けて、長年同園を逃げ出した子どもたちを支えてきた「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表や弁護士が29日、厚生省を訪れ、(1)休園の方針の撤回(2)同園が決めた新理事の人選の見直し(3)子どもたちへの処遇のあり方については、新たに設置する第3者機関の意見を尊重して方針決定すること――などを千葉県と恩寵園に対して指導するよう要請した。また、園長の辞任については、依願退職扱いをして退職金を税金から支払われることがないよう求めた
B  平湯真人弁護士は「休園することは、園の問題点の解明を不可能にすることであり、県の改善勧告に従う意思がないことの表れだ。また、千葉県のほかの施設は定員いっぱいで、現在恩寵園に入所している53人の子どもたちは行くところがなくなってしまう。養育責任の放棄であり、到底受け入れられない」と話した
B


2000/02/29(火) 毎日新聞ニュース速
<恩寵園>地元住民が休園撤回を申し入れ

 施設長らによる園生への体罰問題で事実上の廃園が決まった児童養護施設「恩寵園」(千葉県船橋市)をめぐり、園生らを支援する地元住民は29日、厚生省に休園方針の撤回などを申し入れた。千葉県はすでに在園生53人を県内の別の養護施設に移す方針を表明しているが、県内の施設は児童虐待などによる入所者が増えてほぼ満杯状態のため、園生の行き場が見つからない恐れが出ている。厚生省は在園生の今後の処遇について県と協議を進める

B

2000/02/29(火) NHKニュース速
体罰問題の児童養護施設 休園撤回の指導を千葉県に申し入れ

 千葉県船橋市の児童養護施設で子どもに対する体罰が繰り返されていたとされる問題で、この施設を運営する社会福祉法人が、施設を休園する方針を決めたのに対して、きょう、園児たちを支援する市民グループが千葉県に休園の撤回を指導するよう申し入れました
B  この問題は、千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」で、園長や一部の職員が、入園している子どもに体罰を繰り返していたとされるもので、この施設を運営している社会福祉法人は、千葉県から運営を改善するよう勧告されたことをうけて、きのう、来月いっぱいで施設を休園する方針を決めました
B  これに対して園児たちを支援する市民グループが、きょう、千葉県に対して、社会福祉法人に施設の休園を撤回させるとともに、体罰を行っていたとされる園長に退職金を支払わないことなどを強く指導するよう申し入れました
B  恩寵園には現在、身よりのいない子どもなど、二歳から十八歳までの五十三人が生活しているということで、市民グループは「休園は、体罰の責任問題をうやむやにするうえ、現在施設にいる子どもたちの行き場がなくなるおそれがあり認められない」と話しています
B  一方、千葉県では「申し入れの内容を検討したうえで、対応していきたい」としています
B


2000/02/28(月) 毎日新聞ニュース速
<恩寵園>4月からの休園を千葉県に報告 田中衛理事長

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(大浜浩園長)で園生への体罰が明るみに出た問題で、園を運営する社会福祉法人恩寵園の田中衛理事長は28日、4月からの休園を千葉県に報告した。同園は事実上、廃園となる見通し。また、同理事長は大浜園長を含む法人の全理事7人と監事2人の辞職を同日、文書で報告した
B
 同園には今月16日現在、2歳から18歳までの53人が入所しており、園生は県内の他の児童養護施設などに分散して移ることになる。同園はほかに保育園も運営しているため、新理事長に弁護士の最首和雄氏を選任し、法人自体は存続する
B
 千葉県は今月、園長の解任を含めた改善勧告を出し、理事全員の辞職についても指導していた。県は休園について「やむを得ない」と認める姿勢を示している。 【堀井恵里子
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2000/02/28(月) NHKニュース速
体罰の児童養護施設「恩寵園」廃園へ 千葉・船橋

 子どもに対する体罰が繰り返されていたとして、千葉県が改善勧告をしていた千葉県船橋市の児童養護施設について、運営する社会福祉法人は、施設を廃止する方針を決めました
B  千葉県船橋市にある児童養護施設「恩寵園(オンチョウエン)」では、園長や一部の職員が、入園している子どもを殴ったり服をはさみで切るなどの体罰を繰り返していたとして、千葉県は今月十六日、施設を運営している社会福祉法人に運営を改善するよう勧告しました
B  これを受けて、社会福祉法人はきょう記者会見し、理事全員が辞職するとともに、来月いっぱいで施設を休園し、子どもの新しい受け入れ先が見つかりしだい、施設を廃止する方針を明らかにしました
B  これについて、恩寵園の田中衛前(タナカエイ)理事長は「現在は体罰は行われていないと信じているが、一連の問題による混乱でこれ以上の施設の存続は困難と判断した」と述べました
B  恩寵園には現在、保護者がいない二歳から十八歳までの五十三人が生活していて、千葉県では今後、子どもたちをいったん、児童相談所に預けたあと、早急に新しい受け入れ先を見つけたいとしています

B

2000/02/28(月) 読売新聞ニュース速
児童体罰の「恩寵園」が4月から休園

 児童への体罰が繰り返されていたとして、千葉県から改善勧告が出ていた同県船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(田中衛理事長)は二十八日、理事長を含む理事及び監事の全員が辞任し、今年四月から休園すると発表した。休園までの間、県は園の運営や児童の処遇が適切に行われるよう、指導する方針だ

B

2000/02/28(月) 共同通信ニュース速
体罰問題で4月から休園 船橋市の児童養護施設

 体罰が問題になっていた千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」(大浜浩園長)は二十八日、ことし四月から休園することなどを県に報告し、県は基本的に了承した
B  報告によると、四月から休園するとともに、大浜園長を含む理事七人と監事二人の辞任に伴い、新理事四人を選出し、副園長が園長を代行する
B  今後、県は児童相談所の職員が児童への心理的なケアをするとともに、保護者らの意向を尊重して転園などを検討する
B  同園の体罰をめぐって、県は理事らの辞任については既に了承していたが、休園については入所中の児童の処遇の問題があるため「調整の必要がある」としていた
B  この日の報告に対し、県は「養育環境を勘案すると休園を認めざるを得ない」とした

B

2000/02/26(土) 読売新聞 東京朝
虐待指摘の「恩寵園」 理事・監事全員交代へ 改善勧告の県に連絡=千t

 園児への虐待が明るみに出た船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵園」(五十三人入所)を巡り、園を運営する社会福祉法人「恩寵園」の理事会が二十四日開かれ、田中衛理事長のほか大浜浩園長ら理事七人、監事二人の十人全員が交代することを決めた。田中理事長が二十五日、県に連絡して明らかになった。県によると、二十四日の理事会では、同園を休園すべきだとの意見も出されたが、県は二十五日、田中理事長に「職員や児童の問題があり、慎重に調整すべきだ」と伝えたという
B  同園に対しては、県が十六日、「(園児に対する)懲戒権の乱用があった」などとして、園長の解職を含む施設の運営を改善するよう勧告し、「役員全員の退陣も含めて考慮すべきだ」と指導していた。また、運営母体の法人についても、「児童の権利擁護に精通した理事を複数委嘱すること」などと求めている
B  同園は、県の改善勧告を受けて、二十九日までに改善計画書を県に提出することになっている
B
 同園の体罰問題では、同園の虐待問題に取り組む「恩寵園の子どもたちを支える会」(浦島佐登志代表)の代理人の山田由紀子弁護士が県警に傷害罪などで告発した
B  それを受けて、県警では関係者から任意の事情聴取をして、園長らによる園児への体罰が、傷害にあたるかどうか捜査を進めている
B
 一方、支える会は二十五日、同園の理事長を含む理事全員の解職などを求める申し入れを県に行った
B  申し入れは、県の勧告が早期に実施されるよう県の指導を求めており、〈1〉理事長を含め理事全員を退陣させる〈2〉新しい理事には園長の親族を委嘱しない――の二点を求めている
B  山田弁護士は、「現在の理事長は、園長の実兄であり、虐待を放置した責任は理事全員にも及ぶ。事態を生じさせた責任を明確にすべきだ」と話した

B

2000/02/26(土) 毎日新聞地方版/千
t 「子供たちのために再建を」−−「恩寵園」園長ら、理事全員辞職 /千t

 ◇「支える会」、県に要求−−新理事選任など焦点

 「理事の全員辞職は当然。子どもたちのために新しい理事会で園の再建を」――。船橋市の児童養護施設「恩寵園」(大浜浩園長)の体罰問題で、大浜園長を含む社会福祉法人の理事7人全員と監事の辞職が25日までに決まり、「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表は語った。同法人はまた、同園を休園したいとの意向も県に示したが、県は「児童の処遇や職員の問題など調整すべき点がある」と再考を促しており、今後、園の再建策が焦点となりそうだ。同法人は28日、正式に文書で理事の辞職を報告する。【堀井恵里子
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 「支える会」は25日、大浜園長ら理事全員の辞職を県に申し入れていた。浦島代表は全員辞職を「当然」と受け止めながらも、「在園する子どもたちは互いに兄弟のような感情を持っており、県は新しい理事の選任などをきちんと指導したうえで、園を再建してほしい」と話した
B  同園での体罰は1995年の県の調査で明らかになっていたが、県は当時「行政指導によって体罰は改善された」として、改善勧告までは行わなかった。しかし、その後の裁判で大浜園長の体罰を認定する判決が出たことや、改めて県が行った調査で体罰が再発していた事実が分かり、県は16日、対応の誤りを陳謝し、園長の解任も含む施設運営の抜本的な改善を求める勧告を行っていた。また、厚生省が県に対し、理事全員の辞職など抜本改革を促すよう指導していた
B


2000/02/25(金) 毎日新聞ニュース速
<児童虐待>児童養護施設「恩寵園」園長、理事ら辞職

 千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(大浜浩園長)で園生に対する体罰や虐待が明るみに出た問題で、園を運営する「社会福祉法人恩寵園」(田中衛理事長)は25日までに、田中理事長、大浜園長を含む理事7人全員と監事2人の辞職を決め、同日、千葉県に口頭で報告した
B
 同園をめぐっては、同県が今月、園長による体罰があったことを認め、園長の解職を含む改善勧告を行ったほか、厚生省が理事全員の辞職など抜本的改革を促すよう県を指導しており、24日に開催した理事会で全員の辞職は避けられないと判断したとみられる。 【堀井恵里子
z


2000/02/24(木) 毎日新聞ニュース速
<特報・恩寵園>全理事の辞職要求 児童虐待で厚生省が県を

 園生への虐待が明るみに出た千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」(大浜浩園長)をめぐり、厚生省は23日までに、同県に対して園を運営する社会福祉法人の理事全員の辞職など、法人の抜本改革を促すよう指導を始めた。養護施設内で、施設長みずから虐待を繰り返した実態を重視した異例の対応で、同県は指導を受けて理事全員の交代を促すとみられる
B
 関係者によると理事全員の辞職を求められるのは「社会福祉法人恩寵園」(船橋市、田中衛理事長)で、理事は7人。福祉法人の所管は千葉県なので、厚生省は県に対し、行政指導で辞職を求めたほか、職員が園生に懲戒権を乱用しないように、児童の意見を聴く仕組みの確立なども求める
B
 同園では1995年、児童相談所への告発をきっかけに体罰問題が発覚し、96年には園生13人が施設から脱走する事件が起きた。昨年12月、元園生を支援する地元住民らが園長らを暴行容疑などで県警に刑事告発。県警は今月16日、同園を家宅捜索し、大浜園長らから事情聴取した
B
 同県は捜査開始直後、園長の解職を含む改善勧告を園に行った。勧告では、元園生が長時間正座をさせられた▽服の袖をはさみで切られた――などの体罰があったことを認定している
B
 養護施設をめぐっては、体罰を繰り返していた「鎌倉保育園」(神奈川県鎌倉市)に対し、昨年9月、県が改善勧告を行い、理事会も理事長を解任している。 【児童虐待取材班
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2000/02/17(木j 朝日新聞 千葉
4年前の調査、不十分 体罰で新たな事実 恩寵園に改善勧告/千t

 船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」に対し、県は十六日、現在も体罰があるとして、園長の解職を含む運営の改善を求める勧告を出した。勧告のもとになった県の調査では、「ニワトリの死がいを抱えて寝かされた」など、四年前に体罰問題が表面化した際は確認できなかった事実も明らかになった
B  県社会部の佐藤喜美子部長は記者会見で「四年前は不十分だった。勧告を出していれば、結果として現在の体罰は防げたかもしれない。子供たちに申し訳ない」と語った
B  今回の勧告は、昨年九月の「体罰が続いている」とのテレビ報道を受け、県が同年十一月から今年二月にかけて、同園を調査した結果をもとに出された
B  調査では、現在も殴るなどの体罰があることが分かったほか、四年前の体罰問題以前には、「ニワトリの死がいを抱えて寝かされた」「はさみで服を切られた」などがあったことも確認できた
B  これらの点について、県社会部の佐藤部長は「四年前の調査では、当事者の意見が食い違うなどで確認には至らなかった」と話した。ただ、佐藤部長は「行政の調査には限界があった。反省している。今後は再発防止に向けて努力したい」と述べた
B  一方、恩寵園側は朝日新聞社の取材に対し昨年十二月、「現在は体罰は一切ない」と話していたが、今回の調査結果を受け、勧告に従うことを県に告げているという

B

2000/02/17(木j 千葉日
船橋・恩寵園問題県警 園内を捜索
県は園長解職含む勧

 船橋市内にある社会福祉法人経営の児童福祉施設「恩寵園」(大浜浩園長)で、園長らが入所児童に体罰を繰り返していたとして、県内の弁護士らが刑事告訴していた問題で、県警は十六日午前から、十数人の捜査員で同園の捜索を行った。県警は園長(六十二)を傷害の疑いで書類送検する方向で、慎重に操作を進めている。
 また、同園で女子園児へのわいせつな行為が行われていた疑いが強まり、強制わいせつの疑いで園長の息子の元職員(三十一)を書類送検する
B
 同日、県は知事名で同園に対して、園長の解職を含む施設運営改善などの勧告を出した。同園の体罰は一九九五年八月、市川児童相談所への匿名電話で発覚。県は九十六年に行政指導を行ったが、その後も体罰が続いているとされていた
B
 県では昨年十二月から、児童家庭科の職員らが九十五年に在園していた園児ら五十三人から、聞き取り調査を開始した。同調査で、退園児童に@乾燥機に入れられた。A長時間正座させられ、その場で失禁した子供もいた。Bニワトリの死骸を抱えて寝かされたーなどの体罰を園長や職員が行っていたことが、ほぼ判明。在籍する園児に対しても、説教して殴るなどの行為が行われていた
B
 この調査を受けた社会福祉審議会児童処遇部会(部会長・川上昌子淑徳大教授)は同日までに、現在、体罰を受け中央児童相談所に一時保護保護されている小学生男児を同園から別の施設に移す「措置変更」や、「園長の解職をはじめとする適切な人事上の措置を講ずる」「早急に具体的改善計画の作成を求める」などとする答申を提出していた
B 県の勧告では、法人に園長解職を含意する人事上の措置に加え入所児童の権利擁護のため、第三者による機関を法人内に設置する事などが盛り込まれた。同日午後二時ごろ、勧告を渡された田中衛理事長は、「園長自身にも退職の意思がある」と話していたという
B
 記者会見した佐藤喜美子県社会部長は、「(今回の捜査で判明した体罰は)三年前の調査では推定にすぎず断定できなかった。当時は緊急性を感じていなかった。申し訳なく思っている。再発防止に全力を尽くす」と話した

B

2000/02/17(木) 読売新聞東京朝
児童体罰疑惑の「恩寵園」 捜査、行政との対応で新局面=千t

 ◆県警、園内を丹念見分 県、9項目改善勧

 体罰や虐待の疑惑がつきまとい、弁護士らから昨年十二月に告発されていた船橋市薬円台の養護施設「恩寵園」(入所児童五十三人)に対し、県警捜査一課と船橋東署は十六日朝から、園長ら関係者の任意の事情聴取や園内の実況見分など、刑事責任追及に向け本格的に動きだした。容疑が固まれば傷害容疑で関係者を立件する方針だ。また、同日、県は同園に対して運営方法を改善するように勧告した。今年一月の民事訴訟の判決でも、園内で体罰が頻繁に行われていた事実が認定されていて、同園をめぐる問題は、司法に続いて警察と行政の対応も新たな局面を迎えた。

 同園には十六日朝に捜査員約二十人が到着。正面玄関をメジャーで測ったり、建物を撮影するなどの実況見分を始めた。また、園長の説明を受けながら建物裏の物置なども調べ、午後一時ごろに段ボール二箱分の資料を運び出した。県警は、児童や生徒からの事情聴取も進めていて、聴取内容を裏付けて関係者を立件するためには実況見分が必要と判断したと見られる
B
 一方、県は同日、児童福祉法に基づき、恩寵園を運営する社会福祉法人「恩寵園」の田中衛理事長に対し、「懲戒権の乱用などの事実があった」などとして、施設運営の改善勧告を出したほか、入所している小学生一人に、別の施設に移るよう指導した
B
 勧告では、〈1〉(懲戒権の乱用などの)責任を明確にし、適切な運営ができるよう、(園長の解職を含む)人事上の措置を速やかに講ずる〈2〉入所児童の権利擁護を図るため、弁護士など第三者で構成される機関を法人内に設置する〈3〉(児童らの)懲戒方法について職員全体で協議し、分かりやすい処遇基準や仕組みを作る〈4〉個々の児童の処遇や教育問題などについて、児童相談所などと密接に連携する――など九つの項目を挙げている
B
 県では昨年十一月から今年二月にかけ、行き過ぎた体罰があるかどうか、退園児童や在園児童、園長、退職職員ら計五十一人に聞き取り調査を実施。その結果、「乾燥機に入れられた」「にわとりの死がいを抱えて寝かせられた」「一―三日間の登校を禁止させられた」など児童に対する「懲戒権の乱用などの不適切な処遇があった」(県児童家庭課)としている
B
 県ではこの結果を知事の諮問機関の県社会福祉審議会(児童処遇部会)に報告。同審議会は今月十五日、具体的な改善計画の作成や人事上の措置などの指導を恩寵園にするよう沼田知事に答申した。今回の勧告は、この答申を踏まえたものだ
B
 ◆「4年前、把握できず」 県部長陳

 この日記者会見した佐藤喜美子・県社会部長は「(入所児童が集団脱走して人権救済を申し立てた)四年前に、(体罰を)把握できなかったのは本当に申し訳ない」と陳謝。その上で、「今後、勧告に基づき再発防止に全力をあげたい」と話した。また、園長について、「退職する意思があると田中理事長から聞いた」と話し、自主的に辞職する可能性があることを示唆した
B
 ◆告発の弁護士「調査、対応遅過ぎ
v
 県が恩寵園に改善勧告を出した十六日、この問題に当初から取り組み、県警に傷害罪などで告発した弁護士の山田由紀子氏は記者会見して、「園長の退職勧告については、(民事の判決で)裁判所が、県が退職勧告する義務があったことに言及しており、今回の勧告は当然だ。逆に遅すぎるぐらいで、(子供たちが同園から脱走した)四年前に出されるべきだった。また、今回の県の調査方法には問題があり、実態とはかけ離れた内容だ」などと、県の調査や改善勧告の内容の不備を指摘した
B
 同園に対する県の調査では、在園児童二人について、園長や職員による「懲戒権の乱用」があり、「説教して殴った」ことなどを認め、すでに退園している児童に関しても、「乾燥機に入れられた」「登校を禁止させられた」など「懲戒権の乱用」の実態があったことを認めている
B
 しかし、山田弁護士は、「懲戒権の乱用などというものではなく、まさに虐待。調査も不十分で、在園児童二人しか虐待の実態を認定していないなど問題がある。退園児童についても、民事の判決で認められた虐待事項が盛り込まれないなどおかしい」と批判した
B
 人事面の改善措置を勧告した点は、「理事をすべて刷新するなどの抜本的な改革が必要だ」とした
B
 在園児一人をほかの施設に移すよう求めたことに関しては、「本当に子供がそれを望んでいるのか心配だ。県は今回、同園の処置停止をしていないが、このような虐待が行われている施設に新しい子供が入る可能性もあり、不備が多い勧告内容だ」と指摘した
B
 写真=体罰容疑が持たれている施設を実況見分する捜査


2000/02/17(木) 毎日新聞地方版/千葉
県、「対応に誤り」と陳謝 園長解任含め、改善勧告−−「恩寵園」体罰で /千t

 船橋市の児童福祉施設「恩寵園」(大浜浩園長、園児53人)で、園長らによる園児への体罰が確認されたとして、県は16日、同園に対し、園長の解任も含む施設運営の抜本的な改善を求める勧告を行った。同園での体罰は1995年の県の調査で明らかになり、96年には園児13人が園を逃げ出す事件が発生していたが、県は「行政指導によって体罰は改善された」として改善勧告を行わず、97年に新規入園停止措置を解除していた。佐藤喜美子県社会部長は「勧告を行わなかったことで、結果として体罰の再発を許してしまったことは本当に申し訳ない」と対応の誤りを認め陳謝した
B
 県児童家庭課によると、今回の調査は、同園で継続的に体罰が行われているという情報に基づき実施。昨年11月から今年2月にかけて、95年以降在籍した園児、職員らに事情を聴いた。その結果、在園児童について「児童の服を破り、殴る」「3日間登校させない」などの体罰が判明。元園児についても、長時間正座をさせるなどの体罰が明らかになった
B
 勧告書を受け取った同園の田中衛理事長は「勧告を重く受け止める。園長は退職する意思があると言っている」と述べたという
B
 同園をめぐっては千葉地裁が今年1月、園への県の措置費支出をめぐる住民訴訟の判決で体罰を認定。県が抜本的な再発防止策を取らなかったのは違法とする判断を示した。また弁護士らで作る「恩寵園の子どもたちを支える会」が昨年12月、園長らを傷害罪で県警に刑事告訴しており、県警捜査1課と船橋東署は16日、同園で実況見分を行うとともに、職員に事情を聴くなど捜査を進めている

B

2000/02/17 産経新聞東京朝
児童体罰の「恩寵園」 園長ら近く書類送検 植木ばさみで傷負わ

 児童福祉施設「恩寵園」(千葉県船橋市、大浜浩園長)で、園長や職員らが園児に対する体罰を行っていたとして、千葉県警捜査一課は十七日にも大浜園長らから事情聴取し、容疑が固まれば傷害容疑で書類送検する方針。また、千葉県は十六日、児童を乾燥機に入れたり鶏の死がいを抱えて寝かせるなど異常な体罰を加えていたとして、同園に対し、再発防止と大浜園長の解職を求める改善勧告を行った
B
 これまでの調べでは、大浜園長は平成六年八月、男子園児に植木ばさみを近づけ、左手に切り傷を負わせた疑いがもたれている
B
 恩寵園は、家庭の事情などから保護者と一緒に暮らせない子供たちを受け入れる社会福祉法人で、現在、幼児から高校生までの男女五十三人が入所している
B
 千葉県の実態調査によると、在園児童のうち二人が殴られたり登校を禁止されたりの体罰を受けたほか、退園した園児も(1)乾燥機に入れられた(2)鶏の死がいを抱えて寝かされた(3)服をはさみで切られた−などの体罰を受けていたという
B
 恩寵園をめぐっては、平成七年十二月に体罰の事実が判明したが、改善勧告は行われなかった。県の対応について一月二十七日の千葉地裁の民事訴訟の判決は「県が改善勧告しなかったことは違法」としていた

B

2000/02/16(水) 読売新聞ニュース速
児童体罰容疑で千葉の養護施設を聴取

 千葉県船橋市内の養護施設「恩寵園」(五十三人入園)で数年間にわたって、児童に対する体罰などが繰り返されていたとして、同県警捜査一課と船橋東署は十六日、傷害の疑いで、同園関係者から任意で事情聴取を行った。千葉県も同日午後、園の運営方法を改善するよう勧告した。同園については、児童の代理人となっている弁護士らが「児童に体罰や虐待が繰り返されている」として、昨年十二月、同県警に告発していた
B  この日、同園には朝から捜査員約二十人が到着、事情聴取に先立ち、正面玄関などをメジャーで測るなどの実況見分を行った
B  告発状によると、弁護士らは「子どもたちに対し、長年にわたり常軌を逸した体罰及び虐待行為が繰り返されてきた」と主張。「いたずらした子どもをはさみで脅し、手を切って出血させた」「顔面を殴りつけて大量の鼻血を出させた」「罰として二十四時間眠らせないで正座をさせ、食事をさせずトイレにも行かせなかった」などのケースをあげている
B  同園をめぐっては、一九九五年九月の県児童相談所長協議会の面接調査で「入所者の多くが殴られた経験がある」など体罰の事実が分かり、八回にわたって訪問指導して改善を促した
B  しかし、九六年四月には、小学五年生から高校三年生までの児童生徒計十三人が体罰に反発し、児童相談所に逃げ込むという問題が発生、うち四人が「木につるされた」などと主張して人権救済を申し立てた
B  また、弁護士らは九七年十月、「県が同園に対し、給料分を含む措置費を払い続けたのは公金の違法支出」として返還請求訴訟を起こした。今年一月の判決は、「公金の違法支出には当たらない」として訴えそのものは棄却したが、体罰などが頻繁に行われていた事実は認定した

B

2000/02/16(水) NHKニュース速
児童養護施設の体罰・虐待で園長辞職・運営改善勧告 千葉県

 千葉県船橋市の児童養護施設で、園長や職員が入園している子どもに体罰や虐待を繰り返していたとして、千葉県はきょう、この施設に対して園長を辞めさせて運営を改善するように勧告しました
B  勧告を受けたのは、千葉県船橋市の社会福祉法人「恩寵園(オンチョウエン)」です
B  千葉県によりますと、「恩寵園」は、親がいない子どもなどを受け入れていますが、園長や一部の職員が指導という名目で園児を殴ったりハサミで服を切ったりする行為を繰り返していたということです
B  千葉県では「恩寵園」で体罰や虐待が行われているという情報があったことから、去年十一月から園児や、すでに退所した人から聞き取り調査をした結果、体罰などの事実が確認できたとして、きょう、施設に対して園長を辞めさせて運営を改善するように勧告しました
B  「恩寵園」については、平成七年にも、体罰が行われていたとして、千葉県が園長に対して口頭指導や減給処分を行っていました
B  これについて、千葉県の佐藤喜美子(サトウキミコ)社会部長は「当時十分に体罰の実態を把握できておらず、きちんと指導してこられなかったことを申し訳なく思う」と話しています
B  この問題では、体罰などを受けた園児たちの保護者などでつくる市民グループが、去年十二月に園長たちを暴行と傷害の疑いで千葉県警察本部に告発しています

B

2000/02/14(月j 午前0:25〜0:5
T 日本テレビ NNNドキュメント’00 虐げられた子供B
−児童養護施設の闇−虐待の実


2000/02/10(木) 恩寵園の子どもたちを支える
恩寵園出身者同窓会


 2月10日15時より、霞ヶ関の弁護士会館で恩寵園出身者の同窓会がありました
B 参加者は、出身者11名と支援の大人たち11名、計22名でした
B
裁判の結果を報告したあと、簡単に自己紹介をしました
B 「恩寵園を逃げだし、親元に帰った」「妹や弟を残して逃げだしてしまった」「恩寵園は閉鎖的だった」「里親宅にいったが、何も知らず恥ずかしい思いをした」「恩寵園を出ても引きずっている」「もっと上の世代は、もっとひどい虐待をうけている」「恩寵園に残った子を助けてあげられなかった」「周りの人に知ってもらって体罰を無くしてほしい」「園長だけでなく、周りの保母もほとんど敵で、逃れるところがなかった」「何人かに声をかけたが、思い出したくないからと来ない」「園長を辞めさせたい」などの発言がありました
B  恩寵園を出た子どもたちは、みな園に残っている子どもたちを心配し、その子たちのためにも園長を辞めさせたいと思っています
B
 警察の捜査状況についての情報もありました。暴行傷害で、病院に行っていれば、カルテなど証拠が残るが、怪我をしても病院に連れていってもらえなかったので、証拠がない。しかし、警察は本腰をいれて取り組んでいるようである
B
 そして、今後のことについて話し合いました。「園長を辞めさせたい」との発言に、千葉県と社会福祉法人「恩寵園」理事会を追い込むしか手だてがない。そこで、恩寵園と千葉県を相手に、損害賠償請求裁判を起こし、その中で園長の解職要求をいれることが提案されました。子どもたちは全員賛成しました
B
 その後、地下の中華料理屋で食事をしながら、雑談をしました。その中でも確認し、全員が裁判の原告になることを了解しました。未成年者もいますが、親の委任をとるか、あえて未成年で原告になるか、今後検討することになりました
B
 食事を終え、「カラオケに行きたい」という声があがり、新橋のカラオケに行きました。大騒ぎをしてカラオケで歌うさまは、今時の子どもたちの姿でした。10時半に解散し、それぞれ帰途につきました
B
 皆様方から書き込まれた応援メッセージは、2/9分までを印刷し、来た子供全員に渡しました。ありがとうございました。以上、ご報告でした
B


2000/01/31(月)
千葉県児童家庭課に電
b

 千葉県児童家庭課に電話しました
B  11月末に始めた調査について、いつ終わるのか聞きました。すると、卒園生の都合でなかなか会えず、調査が進んでいない、とのことでした
B  「相手の都合に合わせて、夜や休日に設定しているのですか?」と聞くと、「なるべく相手の予定に合わせるようにしているのですが・・・」との返事。「いつ終わる予定ですか。中間答申は出しますか」と聞いても、「答えようがありません」と、のらりくらり
B  「判決で、w園長の解職を含めた指導体制の改善勧告をすべき状態は、平成9年4月以降も継続していたものと認められるのであるから、千葉県知事が勧告をしなかったことは違法であったB』と県が改善勧告を出さないことを違法状態と認定していますが、改善勧告は出さないのですか」と聞くと、u判決でも、主文ではないので、拘束力があるかどうゥ・・・」と煮え切りません
B  「裁判所ェ違法状ヤと認定したのですよ。法律を遵守する義務がある公務員が、違法状態をそのままにしているのは服務規程に違反していませんか?」と聞くと、「どうするかは、現在検討中です」とのこと
B  「では、いつまでに結論を出すのですか?」と聞くと、「それはいつとはいえない」と煮え切りません
B
 「神奈川県では、2ヶ月で園長を解職し、理事を総辞職させましたよね。ご存知ですか。どうして千葉県は5年も放置するのですか。裁判所が解職も含めた改善勧告を出すべきだと認定したのに」と聞くと、「神奈川県のことは知っています。ただ、当時はそう言う判断でやりましたので・・・
v  もう、呆れて電話を切りました。

@

2000/01/28 朝日新
「県、指導勧告せず違法」と地裁判決 恩寵園体罰訴訟 /千t

 県の調査などで約四年前に体罰が表面化した船橋市の児童福祉施設「恩寵(おんちょう)園」をめぐり、体罰にかかわった園長が解職されずに、県が措置費として給料を払い続けているのは公金の違法支出だとして、この問題を調べている千葉市の弁護士らが、沼田武知事を相手に約五百九十万円の返還を求めた訴訟の判決が二十七日、千葉地裁であった。川島貴志郎裁判長は原告の請求は棄却したが、判決理由の中で「県が園長の解職など指導体制の改善を勧告しなかったことは違法だ」と述べた
B
 判決はまず、一九九五年以前から同園で子どもたちが無理やり熱いふろにつからせられたり、包丁でふくらはぎを切られたりする体罰があったことを認めた
B
 その上で、監督する立場の県が九五年ごろから独自に調査を始め、体罰の事実を把握し、児童福祉司らを派遣するなどして職員の指導などをしてきたにもかかわらず、九六年四月に入所していた小学生から高校生十三人が逃げ出し、県内四カ所の児童相談所に保護され、「体罰がある」と訴えた事態があったことを指摘。この時点で、知事は児童福祉法に基づき、体罰の再発を抜本的に防止する目的で、園長の解職を含む指導体制の改善を同園に勧告する義務があったと述べた。勧告を出さなかった県は違法だとした
B  だが、県が支出している措置費の算定は入所者数を基準にしており、園長が解職されるべきだとしても、その給料分を減額するべきだとの結論にはならない、と判断した
B  判決後、原告の山田由紀子弁護士らは記者会見を開き、判決が県の指導の違法性を認めたことを「百二十点満点」と評価した。さらに「判決をもとに、園長への慰謝料請求や県への賠償請求をしたい」と述べた
B  これに対し県児童家庭課の松永光男課長補佐は「判決文をよく見て、今後の対応を考えたい」と話した
B  県児童家庭課は、九五年の調査で、「殴られた」などの事実を確認、九五年十二月から九七年九月まで、新規の入所措置を差し止めた。だが、園長は解職されず、現在も務めている
B
 <恩寵園> 一九四六年に戦災孤児のための施設として開設し、五二年に社会福祉法人の認可を受けた。児童福祉法に基づく養護施設で、児童相談所で家庭の事情などのため保護者と一緒に暮らせないと判断された子供たちを受け入れている。今月一日現在で、幼児から高校生まで計五十二人が入所。運営は、国と県が半分ずつ支給する措置費を主な財源としている

B

2000/01/28(金) 読売新聞東京朝
養護施設の園長体罰 不作為違法 県に解職含む勧告義務 地裁判決=千t

 ◆公費返還は棄
p
 船橋市にある社会福祉法人経営の養護施設「恩寵園」(大沼浩園長)で、園長が入所児童に体罰を繰り返していたとされる問題で、県が園長を解職しないまま、給料分を含む措置費を払い続けたのは公金の違法支出にあたるとして、同園の児童の代理人を務める弁護士らが沼田武知事を相手取り、園長に支出した一年間の給料分約五百九十万円を県に返還するよう求めた訴訟の判決が二十七日、千葉地裁であった
B
 川島貴志郎裁判長は、「公金の違法支出には当たらない」として、訴えそのものは棄却したものの、体罰が繰り返されていた事実を認めたうえで、「知事が、園長の解職を含め、(園の)指導体制改善をしなかったことは違法だ」との判断を示した
B
 判決によると、同園では一九九五年八月、市川児童相談所への匿名電話で園長の体罰が発覚。これらの体罰は「園長の管理主義的教育観とそれを実現する手段にしたもので、度を超えたもの」と体罰などの事実を認定したうえ、県の指導後も体罰が継続していた点について、「再発を抜本的に防止するため、園長の解職を含む勧告をすべき義務があったのに、それを怠ったのは違法」として、県の指導は不作為に当たると断じた
B
 しかし、措置費に含まれる園長の給料は、公金の違法支出だとの原告側主張は、「職員の人件費が含まれているとはいえ、入所児童の数で算出される措置費の性格上、減額の対象にはならない」とした
B
 沼田知事は「訴訟には勝ったとのことだが、判決文をまだ見ていないので、詳しいことはお答え出来ない」とコメントした。同園の大関幸麿副園長は「(訴訟の)当事者ではないので、話す立場にはないが、現在は決して体罰は行っていないと断言する」と話している
B
 ◆体罰すべて認定 原告側が“勝利宣言
h
 判決後、原告代理人を務める山田由紀子弁護士らは記者会見し、判決で支出の違法性は認められなかったものの、体罰の事実を認め、知事が、園長の解職を含む改善を図るよう勧告しなかったのは違法とまで踏み込んだ点について、「主文は負けたが、判決内容は百四十点。満足出来る判決だ」と述べ、実質的な“勝利宣言”をした。また、今回の判決を土台にし、「体罰を放置していた責任を追及する損害賠償請求を検討していきたい」と語った
B
 判決では、殴るけるのほか、「鶏の死がいを抱かされて寝た」「幼児を乾燥機に入れて回した」など、法廷で証言された体罰の実態が、すべて認定された
B
 入所する児童らは、園長の体罰によって集団で園を逃げ出したり、知事あてに手紙を送るなど同園の窮状を訴えていたが、山田弁護士は、「心ある判決が出たことに感動している。子供たちは、何もしてくれない大人たちへの不信感でいっぱいだったが、(これで)分かってくれたと思う」と話した
B


2000/01/28(金) 毎日新聞地方版/千
t 「120点の判決だ」−−「体罰認定」受け、恩寵園訴訟の原告が評価 /千t

 「県が園長の辞職を含む改善勧告をしなかったことは違法と認めざるをえない」――。体罰が問題になった船橋市の児童福祉施設「恩寵園」(大浜浩園長)への県の措置費支出をめぐる住民訴訟で、千葉地裁は27日、支出の返還を求める原告の訴えを棄却したものの、体罰行為が継続的に行われていたことを認定。効果的な措置を取らなかった県の責任を厳しく指摘した。原告の「恩寵園の子どもたちを支える会」代表・浦島佐登志さん(50)は判決後の会見で、「棄却は残念だが、裁判所が子どもの人権という問題に誠実に向き合ってくれた。120点の判決だ」と語った
B
 判決などによると、同園は1995年11月、県の調査で体罰の事実が判明したため、児童の新規入所停止措置を受けた。さらに、96年4月、園児13人が逃げ出し「顔面を殴られた」「24時間正座させられ、トイレにも行かせてもらえなかった」などと訴え、児童相談所に一時保護された
B
 川島貴志郎裁判長は「体罰は『行き過ぎた指導』の程度を越えており、絶対に行ってはならない違法行為であることは明らか」と園長の姿勢を批判。「県は抜本的な防止措置を取る必要があった」と述べた
B
 同会は、今回の判決をもとに園児を原告にして、大浜園長や県などに慰謝料を求める損害賠償請求を行う方針。代理人の山田由紀子弁護士は「『園を許せない』という元園児もいる。今後は体罰の責任を直接追及したい」と話している
B
 これに対し、県児童家庭課は「判決を詳しく検討していないが、県としては適切な指導をしたと考えている」と述べた。恩寵園は現在、1〜18歳まで53人の園児が生活している。大関幸麿副園長は「4年前から勤務しているが、体罰は一切ない。『いまだに体罰が続いている』という主張は心外だ」と話している
B
■写真説明 千葉地裁判決後、記者会見に臨む原告ら=県弁護士会館


2000/01/27(木) 中日新聞夕
体罰園長への給与支出 返還の訴え棄却 千葉地

 千葉県船橋市の養護施設「恩寵園」(大浜浩園長)で虐待を繰り返す園長に県が給与を支払ったのは違法な公金支出だ、として同園に子どもを通わせていた元父母らで構成する「恩寵園の子どもたちを支える会」の代理人弁護士らが沼田武同県知事を相手取り、一九九六年七月から九七年六月までに同園に県が支払った「措置費」のうち、園長の給与相当分を同県に返還するよう求める訴訟の判決が二十七日、千葉地裁であった
B
 川島貴志郎裁判長は、同園で体罰があった事実は認定したものの「措置費は入所者の人数を基準に認められるもので、その中から園長の人件費相当分を減額すべきでなく、違法な公金支出にはあたらない」などとして、原告の訴えを棄却した
B
 訴えによると、園長は長年にわたり児童の顔を殴るなどの虐待を繰り返し、九六年四月には児童らが児童相談所に駆け込み、保護される事態も起きた。知事は児童福祉法に基づいて園長を解職する義務があったのにこれを怠り、園長に給料を支払ったのは違法な公金支出だと主張していた

B

2000/01/27(木j 共同通信ニュース速
虐待園長訴訟で請求棄却 千葉県の対応を批判


 千葉県船橋市の児童福祉施設「恩寵園」(大浜浩園長)で、児童に体罰を加えた園長を解職せず、県が運営費を支払ったのは違法として、千葉県の弁護士らが沼田武知事に約五百九十万円を県に返還するよう求めた住民訴訟の判決が二十七日、千葉地裁であった。
@  川島貴志郎裁判長は「県は園長の解職を含む抜本的な指導体制をとらなかったのは違法」と、県側の対応を批判した。しかし運営費の支払いについては「運営費は入所児童の人数で決まるもので、運営費の中に人件費が含まれているが、支払いを違法とまでは言えない」として原告の請求を棄却した
B  判決によると、園長は頻繁に児童を殴るなどの体罰をしていたが、一九九六年四月、児童十三人が園を抜け出し表面化した。県はその後、職員研修を行い園長を減給処分にするなど指導したが、体罰を防止する指導体制をつくれなかった
B  原告側は「監督権限を持つ知事は、虐待を解消させるには園長を解職すべきだったのに、補助金を支払い続けたため県に損害を与えた」と主張
B  県側は「県の指導で体罰問題は解決しており、解職させなかったことが違法であるとは言えない」と反論していた

B

2000/01/27(木j 毎日新聞東京夕
児童福祉施設「恩寵園」の人件費返還、請求を棄却−−千葉地

 千葉県船橋市の児童福祉施設「恩寵園」(大浜浩園長)で、体罰事件が起きた後も県が同園に措置費などを交付したのは違法な公金支出にあたるとして、住民が沼田武・同県知事に対し、園長への人件費約590万円を県に返還するよう求めた訴訟で、千葉地裁は27日、原告の請求を棄却した。川島貴志郎裁判長は「県が園長の解職も含めた改善勧告を行わなかったのは、監督義務を怠ったもので違法」と県の責任を認めながらも、措置費については「人件費分を減額しなかったことがただちに違法とはいえない」と述べた
B
 訴えていたのは、「恩寵園の子どもたちを支える会」の浦島佐登志代表(50)ら2人
B
 判決によると、同園の園児13人は1996年4月、大浜園長から体罰を受けたと訴え同園から逃げ出し、児童相談所に一時保護された。川島裁判長は「園児の証言などから、同園で体罰が行われていたことが認められ、県は少なくとも園児が逃げ出した時点で、必要な措置を行うべきだった」と述べた

B