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恩寵園子供自治会の厚生大臣への手紙
カウンタ
from 2000/2/14


厚生大臣 菅 直 人 殿


 4月初め、私達園児のうち13人が園を飛び出し、各児童相談所へ駆け込みました。これには深い理由があります。

(1)私達は以前から園長先生による『虐待』を受けてきました。叱られれば"たたく"のはもちろん、やがて"殴る""蹴る"に変わり、最後には"竹刀でたたく""ハサミをあてて実際に傷つける""包丁で足を傷つける"といったように、身体を傷つけられることも多くありました。"たたく"と行ってもほとんど"殴る"と同じです。叱られたら"たたく"から"物を使う暴力"へ変わることもしょっちゅうでした。その間、私達は恐怖の余り何も言えなくなります。何か一言でも言おうものなら、言えば言うほど殴られ・蹴られ・ボコボコにされました。

(2)園長先生はよく、学校が休みなると私達や先生方を集めて話をすることがありました。その中で皆思うことは、「園長先生は何を考えているのか分からない」ということです。本人の前では怖すぎてこんなこと言えませんが、それほど園長先生が言うことは難しいものばかりなのです。何か物事について話すとき、園長先生はわざと難しい言葉を使って話をします。この地点で私達はもうパニックに陥ります。物事をズバッと言わず、遠回しな言い方をします。それも長々と・・・・。そして、私達園児に質問をしてきます。私達はまだ子供です。話のわかるところはわかるけど、わからないところはどんなに自分の頭で考えてもわかりません。それなのに、園長先生の望んでる通りの答えでなければずっと立たされているか、話から除外されるかのどちらかです。そんなことが休みの日に一日2〜3時間決まってありました。
 また、私たちが園長先生と話をするとき(進路の相談や怒られたときなど)、私達の意見はなかなか聞いてもらえません。園長先生に質問されても遠回しな言い方なので、何をいっているのかわからず、答えられないことが多くありました。そうなると、私達は一歩も前へ進めなくなり、しだいに園長先生の望んでいる答えを言おうという気持ちになります。ところが、悩んでいる私達を、「なぜ、人が聞いているのに答えない?!」と、どんどん追及してそのうち怒り出したり、食事を抜きにされたりすることが多くありました。

(3)園の生活は規則でがっちり縛られています。その中でも私達が特に「嫌だ」と感じているものを下にあげます。
・夕食が早い(午後5時)
・消灯が早い(全員 平日午後8時、休日午後9時)
・平日、TVが見れない(休日やその前日)
・部活になかなか入らせてくれない
(現在は、TV、部活に関しては改善されています)
など、今では考えられないものばかりです。中・高校生は特に今のようなことにとても不満をもっています。園は小さい子のペースに会わせ過ぎなのです。

 今まで私達は、このようなことを文句を言いながらも我慢してきました。それには、私達を守ってくれる保母先生たちがいたからです。ところが、4月になってほとんどの保母先生が辞めてしまうということで、私達は園長先生に抗議に行きました。園長先生は「先生方が辞めるのは先生方の自由だ」「先生たちの変わりはいっぱいいる」などと言いました。私たちは真剣に訴えているのに笑ってごまかしたり、いつものように難しいものの言い方をしてきちんと答えてくれず、私達はごまかされているとしか思えませんでした。私達は、「こんな園長となんかいたくない」「こんな生活嫌だ」と思い、助けてもらおうと児相へ行ったんです。

私達は児相で約1〜3週間(長くて)程生活をしました。今までの不安や嫌だったことを相談所の先生と話し、「園がよくなりますように」「園長先生が方針を改めてくれますように」など、願っていました。案の定、園長先生はちっとも変わっていませんでした。
園長先生は私達に、形のうえでは謝りましたが、そのとき笑っていたし、体罰に関して「自分だけの責任ではない。君たちも悪い。」と言いました。私達はそれを聞いて大変ショックを受けました。児相へ行った人も行けなかった人も、ショックな事でした。そして、園長先生は私達に色々な約束事をしましたが、もうすでに破られたものもあり、私達は改めて信用することができなくなり、また毎日心配してすごすことになるかと思うと暗い気持ちになってゆくのでした。
13人が児相へ行った後、何人かが「自分たちも児相へ行って話を聞いてもらおう」としたところ、逆に「園に帰れ!」と追い返されてしまった人がいます。その人達は、「話を聞いてもらえず、不安な思いをした」「保母先生の替わりはいくらでもいるから、と言われてとても嫌な思いをした」と言っています。

児相で保護してもらった人達も、いつまでも児相にいるわけにはいかないので、私たちは園に帰ることにしました。もちろん学校にいくためです。決して今までの園(園長)を望んで帰ってきたのではありません。

それからというもの、今では園長先生は『虐待』はしません。「私達がまた児相ににげたりするのが嫌だから」「一大事(新聞・TV・世間体が悪い)になると困るから」といういった事だからやらないだけとしか思えません。園長先生自身からは反省の気持ちは伝わってこず、今までと変わってないように思います。私達にとって、これは怖いことです。いつ、またあのときのようなことが起こるかわからないからです。

私達は園長先生とは一緒に生活をしたくありません。ー園長先生に辞めてほしいーこれが私達園児のねがいです。「過去のことだから」・・・・そう言って今まで自分のしてきたことの重大さをわからない園長になんかいてほしくありません。園長先生に限らず、園長先生の妻陽子先生、息子の晶、主任の林先生も同じです。この4人がいることで、私達は我慢して生活するしかないのです。

 私達園児は"恩寵園子供自治会"をつくりました。今、皆で園の生活やその他色々なことについて話あっています。その中で、高学年以上で自分たちの権利(生活・自分の気持ち・園長先生のことなど)について話し合っています。話し合っていく中で、「権利を主張するなら、自分たちの義務についても考えよう」という意見も出ました。このことを学びながら自治会を進め、今まで言えなかったことを出し合い、保母先生方と一緒に『楽しい恩寵園』にしたいと思っています。大人の世界では、園長先生のしたことは許されるのでしょうか?

 園長先生は今まで、「悪いことをしたらきちんと謝り、自分なりに責任を取りなさい」と言ってきましたが、園長先生の場合はどうなるのでしょう?

 私達の正直な気持ちは"園長先生とは一緒に生活したくない"ということです。私達の声を聞いてください。皆、思いは一つです。

        平成8年6月26日
              恩寵園代表  子供自治会